「おいしいがもったいない。」を地域で解決する、食品ロス削減SDGsロッカー
「食品ロス削減SDGsロッカー(以下、SDGsロッカー)」は、賞味期限内でありながら、店舗の営業時間の制約や規格外などの理由で廃棄されてしまう食品を、手頃な価格で販売する無人のロッカー型自動販売機です。このロッカーは、横浜市に本社を構える株式会社アルファロッカーシステムが提供し、2024年1月より横浜市内で導入が開始されました。自治体のプロジェクトを通じた食品ロス対策の自動販売機設置は、政令市初の試みです。
SDGsロッカーの最大の特徴は、食品の製造・販売者と、食品提供を希望する施設管理者をマッチングする仕組みにあります。例えば、パン屋のような食品販売事業者は、営業時間内に売り切れなかった商品や規格外の食品をロッカーに格納し、地域の消費者へ販売することができます。一方施設管理者は、駅や商業施設、オフィスビルなどにこのロッカーを設置することで、地代収入を得ながら、追加の人件費を伴わずに来場者への購入環境を提供することができます。このマッチングにより、食品ロスの削減とともに、新たな地域のパートナーシップを生み出す機会になっています。
ここがサーキュラー!
1. 閉店後の販売を通じて食品ロス削減に貢献
例えばパン屋では、多種多様なパンから好きな種類を「選ぶ」ことが、楽しい購買体験を生み出します。しかし、常に様々な種類のパンを陳列するためには、営業時間中にも追加でパンを焼く必要があり、閉店時の売れ残りが発生しやすくなります。食品ロスロッカーを使えば、店舗の営業終了後も店先や最寄り駅での販売が可能となるため、店舗の売上を向上しながら食品廃棄のコストを削減することができます。
2. 利用者にとっても設置者にとっても便利な「無人販売」の仕組み
自動販売機の仕組みを活用すると、早朝や深夜の無人販売が可能なだけでなく近くにコンビニや飲食店がない場所でも手軽にパンを購入することができます。また、支払いには電子マネー、クレジットカード、コード決済が利用できるマシンもあります。利用者も施設管理者も現金を扱う必要がないため、管理面の簡素化を実現しています。さらに、食品販売事業者にとっては無人販売に移行することで営業時間を短縮することも可能で、従業員のワークライフバランス改善につなげることも可能です。
3. 市民にとってシンプルでわかりやすい、SDGsへの貢献
本取り組みは「食品ロスを削減するロッカー」というシンプルでわかりやすいコンセプトのため、市民にとってもSDGsへの参画が実感しやすい仕組みになっています。利用者は「パンを買うだけでSDGsに取り組めるんだ」「こんなに簡単なことでも貢献につながるんだ」と生活の中で社会課題解決に向け行動することできます。市民の小さなアクションは成果にも繋がるとされており、2025年4月現在で設置している7か所の食品ロスロッカーによって、それぞれ年間約12.9トン以上の食品ロスの削減が見込まれています。
プロジェクト概要
| 運営主体 | 横浜市、ヨコハマSDGsデザインセンター |
| カテゴリ | 食・バイオマス、Reduce(減らす) |
| 開始時期 | 2024年1月 |
| URL | https://www.yokohama-sdgs.jp/yokohama-projects/shokuhinlossreductionpj-2/ |
| 連絡先 | ヨコハマSDGsデザインセンターの「お問い合わせ」フォームよりご連絡ください。 |




