ワークショップ「寄付された古布を使ってミツロウラップをつくろう!」を開催しました【イベントレポート】
- On 2023年9月8日
世界で起きている環境破壊・貧困の解決にむけて、気づき、考え、行動していく市民をひろげる活動に取り組む「WE21ジャパン」とCircular Yokohamaがコラボレーション。2023年8月23日、寄付された古布を使ってミツロウラップをつくるワークショップを開催しました。
イベント当日は総勢16名の参加者とWE21ジャパンより2名の講師が集まり、子どもも大人もみんなで楽しむ賑やかなイベントとなりました。
本記事では、当日のワークショップの様子をレポートします。
地域のチャリティショップ「WEショップ」に集まる寄付品を活用
今回のワークショップで使用した寄付布は、WE21ジャパンが連携するチャリティショップ「WEショップ」に集まった古布。WEショップでは、家庭から出る不用品や使われなくなったアイテムを寄付品として引き受けリユースする、という循環を作り出す取り組みを行なっています。
ミツロウラップは、ハチが巣を作るときに分泌する蜜蝋(ミツロウ)を布に染み込ませて作るラップです。温度変化に敏感な性質を活かして自由に形を変えたり、水で洗って何度も使ったりできることから、「エコラップ」としても知られています。
環境にやさしいエコラップ。作り方はとても簡単
初めに、用意された寄付布の中から好きな柄のものを選びます。
ミツロウラップには、蝋(ロウ)が染み込みやすい綿や麻素材の布が適しています。今回は、綿素材を中心に18cm四方の布をあらかじめご用意いただきました。
初めは、選んだ布の上に粒状のミツロウを並べる作業です。
手の温度でミツロウが溶けてしまうので、手早く作業を進めるのがコツ。布の全体に均等にミツロウを染み込ませることができるように、端まで丁寧にミツロウビーズを敷き詰めます。
ビーズの置き方にも、作業する人それぞれの性格が見え隠れし、参加者同士で笑い合う場面もありました。
続いて、ミツロウを散らした布の上にクッキングシートを載せ、アイロンで熱をかけます。
布にしわがよらないように気をつけながらゆっくりとミツロウを溶かし、布に染み込ませていきます。
安全性に配慮しながら、子どもたちも自らアイロンがけに挑戦しました。
十分に熱が行き渡ったら、次は布を乾かす作業です。
15分ほど干して、ミツロウが乾けば完成です。
手の温度で程よくミツロウが溶けるので、食材や食器の形に合わせて自由自在に、かつ繰り返し使用できます。
開催後記
2023年4月以来、4ヶ月ぶりの開催となったものづくりのワークショップ。
今回は夏休みの自由研究というテーマもあわせ、子どもから大人まで幅広い年代の方々にご参加いただきました。最近では市販のミツロウラップを見かける機会も増えましたが、改めて「自分で作る」楽しさを実感できる時間になったと思います。
ミツロウラップは、繰り返し使える点やミツバチの営みで発生する未利用資源の活用という点で「エコ」だと言われることが多いアイテムですが、布にもリユース品を利用することで、さらなる付加価値を生み出すことができました。
本企画の開催にご協力いただきましたWE21ジャパンのみなさま、誠にありがとうございました。また、当日ご参加いただきました皆さまにも厚く御礼申し上げます。
Circular Yokohamaでは今後も、あそぶように、循環型のくらしを体験できる様々なアイデアをお届けしてまいります。
【関連記事】プロジェクト「WEショップ」