
横浜市、みなとみらい地区にて日本初となる「地区の資源循環の可視化」を開始
- On 2025年2月14日
2025年2月13日、横浜市は、脱炭素先行地域に選定されたみなとみらい地区において、日本初となる「地区の資源循環の可視化」の取り組みを開始すると発表しました。資源循環の可視化とは、地区内に投入される資源の量(インフロー)・排出される資源の量(アウトフロー)と、そのうち循環される割合を定量的に評価する取り組みです。

画像出典:横浜市『循環型社会への加速に向けた日本初 「地区の資源循環の可視化」を開始︕』
横浜市は、今回の取り組みの目的として、「サーキュラーエコノミーを評価する指標を確立すること」「具体的なアクションを検討する土台を整備すること」の2つを掲げました。また、会見の中で、山中市長は、本取り組みの意義について「循環社会を実現するためには、資源の流れを可視化して数値で測れるようにし、その数字をもとに定量的に管理することが必要」と強調しました。
2025年2月現在、同地区の13の主体(※)がこの取り組みに参画し、資源調達・廃棄物データの共有や再資源化に向けた取り組みの検討を進めています。横浜市では、今後さらに多くの主体に参画を呼びかけ、データの精度向上と具体的な資源循環の取り組みの実施を進めていくとしています。
山中市長は、取り組みの今後について「横浜市内の多くの地域での展開を検討したい」と述べ、「(横浜市が)アジアでNo.1の循環型社会を推進する都市となるための第一歩だと思います」と取り組みへの意欲を示しました。
※参画主体一覧
- 神奈川大学 みなとみらいキャンパス
- クイーンズスクエア横浜 全体共用部分・専有クイーンモール等部分
- クイーンズスクエアB・C
- 京急グループ本社
- パシフィコ横浜
- MARK IS みなとみらい
- MARINE & WALK YOKOHAMA
- みなとみらい21熱供給センタープラント
- みなとみらいグランドセントラルタワー
- 横浜赤レンガ倉庫
- ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
- 横浜みなと博物館
- 横浜ランドマークタワー
- 【協力】大川印刷 with GREEN PRINTING(みなとみらい地区近隣の事業所)
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室井梨那(Rina Muroi)
横浜出身。幼い頃から自然食やエコな暮らしに興味を持ち、学生時代には日本の伝統食を学ぶ。その後アメリカで1年間を過ごし、帰国後は日本のサステナビリティを国内外に向けて発信している。
