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廃版海図ステーショナリー

廃版海図ステーショナリー

廃版海図を使った再生ステーショナリー

廃版海図ステーショナリーは、オリジナルグッズの企画製作を行う株式会社エクスポート(以下、エクスポート)が開発したアップサイクル商品です。本プロジェクトは、エクスポートが横浜の魅力を伝えるためのものをリサーチするなかで「海」に着目し、海上保安庁で廃版になる海図の存在を知ったことから1997年にスタートしました。

海上で使用される地図「海図」は、安全な航海のため海上の詳細を明記する必要があり、わずかな地形の変化でも作り変えられます。年間で生じる廃版海図の量は、改訂の頻度によって毎年異なるものの、平均しておよそ1万枚に及びます。エクスポートでは、日本水路協会より廃版となって廃棄される海図を譲り受け、封筒や手提げ袋、名刺、レターセット、メモブック、折り紙等のステーショナリー、ブックカバーや扇子等の雑貨に再生させています。

商品に使われている海図は、横浜に限らず、全国の海に関する情報が描かれているのも特徴です。航海に必要な水深や沿岸の地形、灯台の位置、海潮流の速さや方向などが記載された海図は、商品ごとに使われる部分が異なります。これらの海図の柄をそのまま活かすことで商品の付加価値が増し、一点ものを選ぶ楽しみが生まれます。使用される海図は可能な限り無駄が出ないよう、加工後に余った端の部分も「灯台の形をした栞」に加工するなど、「海」にまつわるアイデア商品に活用されています。

本プロジェクトは、横浜市SDGs bizサポートの助成を受けて実施されています。また、売上の一部を環境活動に使用し、海の保全と浄化につなげています。

ここがサーキュラー!

1. 海図のデザインを活かし「一点もの」にアップサイクル

廃版海図ステーショナリーは、廃棄される海図のみを使用して作られています。大量印刷される一般的な紙とは異なり生産量が限られているため、購入時に地域や地点など地図のデザインを指定することはできません。そのため、同じアイテムであっても全く印象が異なることも多く、特徴を活かした優れたデザインに加工することで消費者にとっての希少価値が増します。エクスポートは、オリジナルグッズ開発で蓄積されたデザインの知見を活かし、横浜らしさを感じさせるユニークな商品を生み出しています。

2. 産業廃棄物と紙の使用量削減に貢献

航海で使用される海図は、水に強い特殊な素材で作られており、廃棄する際は産業廃棄物として処分する必要があります。そのため、利用者は普段使っている封筒や紙袋の一部を本商品に替えることで紙資源の使用量を減らし、間接的に産業廃棄物の削減に貢献します。また、一般消費者に限らず、企業や団体が使用しやすい名刺や手提げ袋等の商品をデザインすることで、継続的な使用を見込みながら、企業が社会・環境への責任を果たすためのアクションにもつなげています。エクスポートでは、SDGsのゴール達成への貢献を目指す企業等を対象に、廃版海図を活用したアイテム作成の相談も受け付けています。

3. グッズを「メディア」として活用し、背景や課題を伝える

エクスポートでは、開発する商品のすべてを人と人との間に楽しい会話を生み出す「コミュニケーショングッズ」と捉えており、商品を手に取ったときの感動や、その背景にあるストーリーをお客さまへ伝えることを大切にしています。廃版海図ステーショナリーは大量生産できない商品であることも踏まえ、販売を横浜市内にある直営店および商品が作られた背景を説明できる取引先に限定し、グッズそのものを媒体として資源や環境について考えるきっかけを与えています。海や横浜に関するステークホルダーとパートナーシップを結び、優れたデザインとともに海図という素材がもつストーリーを伝える姿勢は、サーキュラーデザインの特徴に当てはまると言えます。

プロジェクト概要

運営主体 株式会社エクスポート
カテゴリ アップサイクル
開始日 1997年
営業時間 平日 11:00〜17:00(土日祝休)
住所 神奈川県横浜市中区山下町1番地 シルクセンター1F
URL https://www.xport.jp/SDGs.html
連絡先 電話番号:045-224-4785
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