ヨコハマ・ウッドストロー・プロジェクトは、横浜市が保有する山梨県道志村内の水源林の間伐材を原材料として、横浜市内の企業の特例子会社などで働く障がい者の方々の手で横浜製カンナ削りの木のストロー「SDGsストロー・ヨコハマ」を製作するというプロジェクトです。ヨコハマSDGsデザインセンターが、環境ジャーナリストの竹田有里氏の発案、株式会社アキュラホームの企画・開発の元、複数の団体と協力しながら取り組みを展開しています。今後は横浜市内の飲食店やホテル等において利用促進を図るとともに、同様モデルの他の自治体への展開も期待されています。
ヨコハマ・ウッドストロー・プロジェクト
ここがサーキュラー!
1. 間伐材の利用による廃棄資源の有効活用
山梨県道志村内の水源林の間伐材という廃棄資源を有効活用することで、森林資源の保全にもつながります。また、山梨県と神奈川県という隣接県同志の協働による地産地消型ストロー製作のため、海外製ストローの輸入などと比較して輸送時のカーボンフットプリント削減にもつながります。
2. プラスチックストロー使用の削減
木製ストローの普及によりプラスチックストロー使用量を削減することができ、海洋プラスチック問題の解決に貢献することができます。また、市内の飲食店やホテルに導入し、木製ストローが消費者の目に触れる機会を増やすことで、消費者の環境意識向上・啓発にもつながります。
3. インクルーシブな雇用の実現
本取り組みのユニークな点は、木製ストローづくりに障がい者の方々が携わっているという点です。循環型ビジネスモデルへの移行によって、障がい者の方々に新たな仕事を創り出すという意味で、インクルーシブなサーキュラーエコノミーの優良事例だと言えます。
プロジェクト概要
運営主体 | ヨコハマSDGsデザインセンター |
カテゴリ | アップサイクル、サーキュラージョブ |
開始日 | 2019年11月 |
営業時間 | ヨコハマSDGsデザインセンターホームページ参照 |
住所 | 神奈川県横浜市中区尾上町3-35 横浜第一有楽ビル3F G INNOVATION HUB YOKOHAMA内 |
URL | https://yokohama-sdgs.jp/ |
連絡先 | メールアドレス:contact@yokohama-sdgs.jp / 電話:050-3749-7415 |
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