eスポーツ×ごみ拾いで社会課題に向き合うまちをつくる「eスポGOMI」

eスポGOMIは、コンピューターゲームによる競技型スポーツ「eスポーツ」と、ごみ拾い活動にスポーツのエッセンスを加えた社会奉仕活動「スポGOMI」を組み合わせ、楽しみながらSDGsの達成を目指すソーシャルアクティビティです。横浜では、市内のオープンイノベーション活性化を目指す有志団体 横濱OneMM主導のもと、2021年4月に取り組みが始まりました。

eスポGOMIではチーム戦で、前半と後半に分けてごみ拾いを実施します。ハーフタイムでは複数人が参加できるコンピューターゲームを大会形式で開催し、その結果に応じてごみ拾い後半戦を有利に進めるためのアイテムを獲得できる仕組みです。スタッフがコミカルなゲーム実況で場を盛り上げ、ゲームを知らない方もその場を楽しめる工夫がなされています。そして最終的に、拾ったごみの種類や量によってeスポGOMI全体の勝敗を決めます。

脱炭素社会の実現や地球の持続可能性確保のため、廃棄物の削減や資源の循環に向けた人々の環境意識が高まっています。他方eスポーツも、経済産業省の予測(2020年)によると、その国内市場規模が2022年には91億円にも達するとみられており、人々の関心の高まりが顕著です。仲間と共に好きなゲームを楽しみながらまちを綺麗にし、社会的影響力の大きな廃棄物問題とeスポーツの両方にアプローチする。趣味や娯楽が社会貢献に繋がるeスポGOMIの概念は、住み続けられるまちづくりやパートナーシップの構築を促すアプローチとして注目を集めています。

ここがサーキュラー!

1.コンピューターゲームを通じてSDGsの達成を目指す

eスポGOMIでは、ごみ拾いを通してまちを綺麗にしながら市民の環境意識を高めることを目的とし、SDGs17のゴールのうち次の4項目に重点をおいています。

  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

また、ごみ拾いとゲームを掛け合わせると、子ども同士や家族での参加も増えるため家庭教育や環境教育の一環としても機能します。大人はもちろん、子どもたちにとっても自分の住むまちの環境を当たり前のように考える機会を、遊びを通して提供しています。

2.まちのため。人のため。さまざまな価値観を持った人が集う場所

オンラインゲームやソーシャルゲームが普及する一方、現実世界での人同士の繋がりは希薄になりつつあります。ゲームとごみ拾いと掛け合わせてチーム戦とすることで、地域社会における人同士の絆や団結を強化しています。また、「ごみ拾いをしたい」「ゲームをしたい」「人とコミュニケーションしたい」「体を動かしたい」など、異なる動機を持った人々が関わり合うことで、新たな価値観を生み出す機会としても活用されています。

3.人々の運動不足を解消し、健康の維持・向上を促進する

コロナ禍では、Stay Homeによって体を動かす機会が減っています。eスポGOMIは全身運動の良い機会ともなる点から、人々の健康維持・向上の観点からも有効なアクティビティとして注目されています。

プロジェクト概要

運営主体 eスポGOMI開催委員会(一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアティブ/株式会社Life Reversal Gaming. /横濱OneMM)
カテゴリ ごみ拾い、スポーツ
開始日 2021年4月
SNS Twitter
連絡先 espogomi@gmail.com

他のプロジェクト一覧を見る

循環ガチャ

「循環ガチャ」は、コインの代わりにペットボトルキャップを入れて遊べる、地域や資源の循環を楽しく体験できるガチャガチャです。ガチャガチャのカプセルは再利用を、回収したペットボトルキャップは再びマテリアルリサイクルを行い、新たな循環型グッズに生まれ変わる資源となります。

くるり工房

くるり工房は「くるり」をコンセプトに、そのままの形では捨てられてしまうモノを新たな姿に生まれ変わらせるアップサイクル工房です。横浜市金沢区を拠点に、廃棄物処理やリサイクル事業を行う武松商事株式会社によって運営されています。

UP CYCLE STICK

「UP CYCLE STICK(アップサイクルスティック)」は、横浜市を本拠地に活動するプロアイスホッケーチーム「横浜GRITS」とヨコハマSDGsデザインセンターが連携して行っているアップサイクルプロジェクトです。選手が使用して折れたカーボンスティックを活用し、チームグッズを製造して販売することで、これまで廃棄していた用具などから新しい価値を生み出しています。

金沢養護学校

金沢養護学校高等部では、廃棄物削減やアップサイクルの体験など、持続可能な社会構築に向けて必要とされるキャリア教育を推進中。市民や事業者とも積極的に交流し、福祉の側面から地域貢献に取り組んでいます。

湘南エコプロジェクト

リサイクルの全工程を目で見て、自分の体を使って体験できるプロジェクト。自転車型の破砕機とプラスチックを溶かす装置を使って、プラスチックの再資源化を楽しみながら学ぶ機会を提供しています。

横濱ワイナリー

赤、白、ロゼワインを製造・販売する横濱ワイナリー。近隣地域には再エネで走る電動バイクでワインを配達し、飲み終えたワインボトルを回収するほか、人々の健康にも優しいワインを提供しています。

はち育

ミツバチの飼育を通して人々がその地域のみどりとより深く関わるきっかけを生み出す環境学習プログラム。横浜市では中区のアメリカ山公園と磯子区の新杉田公園で活動を展開しています。

ヤサイクル

ヤサイクルは、ホテルのレストランで出た生ごみを専用の機械で堆肥化その堆肥を三浦市、横須賀市、横浜市などの契約農家に提供。その堆肥で育った野菜をまたホテルのレストランで使用するという「自立循環型」食品リサイクルループです。

RiPiЯ

国内外のストック品(新品)をポイントリメイクする、サステナブルなレディースアパレルブランド。ブランド側の承諾を得てストック品を仕入れ、それらの製品にポイントリメイクを施すことで新たな付加価値を与えています。

Waveよこはま

リユース食器と食器洗浄車のレンタル事業を通してリユースの啓蒙活動を行うNPO法人。使い捨て容器を使用した場合と比較し廃棄物およびCO2排出量削減に貢献するほか、イベント主催者・参加者の環境意識向上にも貢献しています。

chain

chainは、ブロックチェーン技術を活用してサプライチェーンを可視化し、ものづくりのストーリーを伝えるサービス。専用のアプリを介すことで製造過程が明らかに。作り手と受け手との新たなつながりの創出に貢献しています。

ベイバイク

ドコモ・バイクシェアの自転車シェアサービスの一つ、baybike。自転車を必要とするときにだけ利用することで、シェアリングエコノミーの特徴である“遊休資産”の活用に繋がります。

StockBase

StockBaseは、企業で不要となった災害備蓄用品を地域の食支援団体や子ども食堂へ寄付する事業を行う企業。備蓄品の最適な届け先を見つけ循環させることで、食品ロス削減や地域社会への貢献を行なっています。

MAGO GALLERY YOKOHAMA

サステナブルアートの先駆者・長坂真護の専属ギャラリー。ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用して制作した作品等を販売し、先進国と開発途上国の間で循環が生まれるビジネスモデルを実現。

FOOD LOOP

横浜ビールが取り組む「FOOD LOOP」は食品廃棄物を資源として循環させるプロジェクト。モルト粕や食品廃棄物を堆肥化し野菜を栽培、収穫物を市内の飲食店で使用する形で食のリサイクルループを構築しています。

クラフトビールペーパー

クラフトビールを醸造する過程で廃棄されるモルト粕をクラフト紙に混ぜ込んで作られた再生紙。廃棄物を価値ある紙製品に変え、アップサイクルを実現することを目指してブルワリーや飲食事業者との連携を進めています。

Zero Ring

横浜のみなとみらい・関内エリアのテイクアウト容器を循環させるプロジェクト「Zero Ring」。テイクアウト容器を再利用可能にすることで使い捨て容器の課題を解決しながら、食べること自体に楽しみを与えたいという想いで始動しました。

アクアポニックス

水耕栽培と養殖を掛け合わせ、魚・微生物・植物の三者が生態系をつくる「循環型有機農業」のシステム。既存の農業・養殖業の生産・流通・資源循環のあり方を変え、資源の最小化、地産地消の推進、地域コミュニティの活性化に貢献しています。

Coco&K.

Coco&K.のバッグや小物は、フィリピンの環境問題に取り組むNGO団体「Kilus Foundation」の活動によって生まれたアップサイクル品。ジュースのアルミパックを再利用し、フィリピンの環境、雇用、教育の問題の改善につなげています。

TENTO

神奈川県の最西端山北町の間伐材を活用して作られたシェアオフィスは、横浜で働くことで横浜の水源を守ることに繋げたいという想いから始まりました。森に光を入れ健康な森を維持し、大切な水源の森を維持に貢献しています。

アイカサ

街中のカサスポットで簡単に傘を借りたり返却したりすることができる傘のシェアリングサービス。アイカサの傘は耐久性に優れ、かつ修理可能な設計となっており、使い捨て傘の廃棄量を減らすことにつながっています。

ウェブいいかも市

サステナブル志向の地域店の美味しくて素敵な品々が月に1度楽しめる、地域の共同購入「ウェブいいかも市」。テイクアウトでは味わえないつながりを感じられる新しい地域店への応援のカタチです。

めぐる布市

寄付布を活用したアップサイクルブランド「AppliQué」が新型コロナウイルスの流行を機に、布や手芸用品のアウトレットマーケット「めぐる布市」をスタート。布の循環とアップサイクルを通じた地域コミュニティを構築しています。

ZERO PC

エシカルパソコン「ZERO PC」は、ピープルポートによる中古パソコンのアップサイクルプロジェクト。環境負荷ゼロを目指しながら、難民雇用や子ども支援にも力を入れて取り組んでいます。

横浜ブルーカーボン

横浜市が展開する世界発の「ブルーカーボン」によるカーボン・オフセット認証事業。横浜市沿岸部の海藻などが固定した炭素をブルーカーボンとしてクレジット化して企業に販売。海洋保全や地元漁業の再生に活用しています。

横浜国立大学・川村研究室

横浜国立大学院の研究グループが取り組む、コーヒー粕からセルロースナノファイバーを抽出するプロジェクト。循環型社会の実現に向けて、食品廃棄物を活用した環境配慮型素材の開発を模索しています。

環境絵日記

環境絵日記は、子どもたちが環境問題や環境保全について考え絵と文章を組み合わせて自由に表現する、夏休みの応募型プロジェクト。環境教育に働きかけることで新たな循環型事業を生み出しています。

NPO法人 フードバンク横浜

規格外食品や食品ロスを引き取り、福祉施設や生活困窮者等へ無料で提供している団体。食のフードバンクであると同時に心のフードバンクでもありたいという理念のもと、横浜の地域密着型支援団体として活動しています。

横浜リユースびんプロジェクト

びんの地域循環と地産地消をテーマにした、横浜の地域密着型環境保全プロジェクト。プロジェクトオリジナルのリユースびんと飲料をプロデュースし、環境問題にも地域活性化にもアプローチしています。

横横プロジェクト

横浜市の脱炭素イニシアチブ「Zero Carbon Yokohama」の一環として、青森県横浜町の再エネを横浜市内の企業に供給する地域連携プロジェクト。みんな電力のブロックチェーン技術を活用して電力の産地証明を実現しています。

WEショップ

WE21ジャパンが運営する、寄付とボランティア参加をベースとしたチャリティショップ。寄付された衣類や食器類などを有料で販売し、収益は途上国支援へつなげます。市民のコミュニティスペースとしても機能中。

かながわアップサイクルコンソーシアム

石灰石を主成分とする新素材「LIMEX」の開発元、株式会社TBMと神奈川県との連携により発足した官民協働型の「かながわアップサイクルコンソーシアム」。アップサイクルを通じてサーキュラーエコノミーを推進しています。

Circular Economy Plus Tシャツ

横浜市内の廃棄ペットボトルからサーキュラーTシャツの制作を目指すプロジェクト。ごみ拾いはgreenbird、Tシャツ素材は日本環境設計、デザインは横浜出身のデザイナー、印刷はゼロカーボンにより大川印刷が担当しています。

buøy

海洋に廃棄されたプラスチックごみを美しい工芸品に生まれ変わらせる「buøy」。異なる素材や色のプラスチックを混ぜて成形する特殊な製造工法が特徴です。株式会社テクノラボの「Plas+tech project」から誕生しました。

ファブラボ関内

横浜・関内にある市民のための実験工房「ファブラボ関内」。3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタル工作機器を常備し、ワークショップなども随時開催。ものづくりを民主化するコミュニティ拠点としても活用されています。

似て非WORKS

アーティストの稲吉稔氏・渡辺梓氏によるアップサイクル・アート。日常の中で見過ごされがちな消費されない「価値」や「資源」を探し出し、「そこにしかない、そこだからこそ生まれる『気付き』」を軸に活動を展開しています。

Yワイひろば

磯子区にある空き家を活用したコミュニティスペース兼シェアオフィス。1Fは地域住民向けコミュニティスペースに、2Fは地元企業のシェアオフィスに。オフグリッドの太陽光発電により災害時の避難拠点としても機能しています。

金澤八味

廃棄予定のアマモを肥料として活用し、地元農園で唐辛子などの野菜を栽培、地域発の名産品を開発。環境教育の一環として小学校とも連携。海を綺麗にし、子供を育て、経済を活性化させる循環型農業プロジェクトです。

ヨコハマ・ウッドストロー・プロジェクト

ヨコハマSDGsデザインセンターによる「木製ストロー」の普及プロジェクト。横浜市の水源となる山梨県道志村の間伐材を原料とするストローの製作には障がい者の方々が携わり、環境負荷削減だけではなく包摂的な事業モデルを実現しています。