クリアファイルの再生ペレットを使ってバッジをつくろう!ファブラボみなとみらいで、楽しく学べる循環ものづくり体験を実施【イベントレポート】
- On 2026年2月3日
SDGsの達成に向けて、市内外の多様な主体をつなぎ、地域課題の解決を支援する「ヨコハマSDGsデザインセンター」と、多様なデジタル工作機器を地域に広く提供し、ものづくりの可能性を広げる「神奈川大学ファブラボみなとみらい」は、2026年1月31日(土)、身近なプラスチック資源を活用したものづくりワークショップ「クリアファイルからつくられた”ペレット”を使ってバッジをつくろう」を開催しました。
会場となった神奈川大学ファブラボみなとみらいには、小学生から大人まで計40名の参加者が集まりました。本記事では、当日のワークショップの様子や、参加者の皆さんが楽しみながら資源循環について学ぶ姿をお届けします。
みなとみらいの「めぐる」取組を知る
ワークショップの冒頭では、横浜市 脱炭素・GREEN×EXPO推進局 循環型社会推進課の村尾氏・山根氏より、横浜市のみなとみらい地区で進められている資源循環の取組について説明がありました。

現在、みなとみらい地区では「脱炭素先行地域」としてCO2や廃棄物を減らすための様々なチャレンジが行われています。お話の中では、ペットボトルをリサイクルしてペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」の取り組みや、家庭やお店で使い終わった食用油を飛行機の燃料(SAF)に変える「Fry to Fly」プロジェクト、そして今回のワークショップ開催の契機となった「クリアファイルが資源として循環する仕組みづくりへのチャレンジ」などが紹介されました。
両氏は、お話の最後に「私たちのまちを、ゴミが少ないまちにしていくためには、ものを長く使う、必要な分だけ選ぶ、きれいに分けてリサイクルする、誰かにゆずる・直して使うといったことが大切です」と、ごみの削減やリサイクルの質を高めるためのポイントを解説。参加者は、日々の暮らしの中でできることに耳を傾けていました。

クリアファイルから作られたペレットで、世界にひとつだけのバッジづくり
いよいよ、クリアファイルを回収して再生された「ペレット」を使ったバッジづくりです。会場である「ファブラボみなとみらい」は、3Dプリンターやレーザー加工機などのデジタル工作機器を備えた実験工房で、自由なものづくりの可能性を広げる場として地域に開かれた場となっています。
今回のバッジづくりワークショップは、このファブラボみなとみらいの設備を活用しながら、以下のステップで行われました。
- さまざまな色や形のアクリル製のバッジの枠から、好きなものを選ぶ
- レーザー加工機で「木型」が作られる工程を見る
- 木型の中に、ピンセットを使ってペレットを並べる
- アイロンの熱でペレットを溶かして固める
- 木型を外してアクリル製のバッジにペレットをはめ込み、接着して完成
1. さまざまな色や形のバッジの枠から、好きなものを選ぶ
今回のバッジの枠には、赤・青・オレンジ・黄・白の色や、丸や半円、長方形、星形など、さまざまな色や形があり、参加者はその中からそれぞれ好きなものを選び取ります。また、このバッジの枠のアクリル素材は、ファブラボみなとみらいでのものづくりで出たアクリルの端材が使用されています。

2. レーザー加工機で「木型」が作られる工程を見る
今回のワークショップで使用するバッジの木型は、ファブラボみなとみらいのレーザー加工機を使用して作成されています。参加者の皆さんは、レーザー加工機で実際に木枠が出来上がっていく様子を、驚きの表情でのぞき込んでいました。

木型の中に、ピンセットを使ってペレットを並べる
次は、どのような模様をつくるかを色々と考えながら、思い思いに透明のペレット(白いクリアファイル由来)と緑色のペレット(絵柄入りなどが混ざったもの)を木型に詰めていく作業です。参加者は、ピンセットを使って一粒ずつ丁寧にペレットを型に詰めていきます。


今回のワークショップで使用した再生ペレット
アイロンの熱でペレットを溶かして固める
アイロンを使う工程で、どれだけの熱を加えるかによりペレットの粒感を残すかどうかを選べるのも、このペレットバッジづくりの魅力です。参加者は、アイロンの熱でペレットが溶けていく様子を、興味深そうに観察していました。

木型を外してアクリル製のバッジにペレットをはめ込み、接着して完成
アイロンがけの後は熱が冷めるまで少し待ち、木型から冷え固まったペレットを取り外してニッパーで形を整えます。最後に、ステップ1で選んだアクリル製のバッジの枠にそれをはめ込み、接着すれば完成です!


完成したバッジを手にした子どもたちからは「もう一個つくりたい!」「また作りに来たい!」という元気な声が上がりました。また、参加した大人の方からも「個人的にとても関心があるテーマで、楽しいワークショップでした。参加して良かったです」との感想が寄せられ、世代を問わず「つくる楽しさ」を通じてサーキュラーエコノミーを体感する時間となりました。

開催後記
みなとみらいのオフィスで役目を終えたクリアファイル。それが再生され、このまちの実験工房「ファブラボみなとみらい」に辿り着き、市民の手によって自分だけのバッジへと生まれ変わる――。
一見難しく感じる「資源循環」も、再生された素材に、デジタル工作機器という「テクノロジー」と、市民の「クリエイティビティ」を掛け合わせることで、それはワクワクする「未来のものづくり」に変わります。
自分たちのまちから出る資源を、自分たちの手で楽しくめぐらせる。そんな新しい当たり前が、ここみなとみらいから広がっていく予感を抱かせてくれるワークショップでした。

【関連リリース】横浜市「文具から資源へ!みなとみらい21地区で使い終えたクリアファイルの資源循環モデル構築の実証実験を開始します」
【関連サイト】神奈川大学ファブラボみなとみらい
【関連サイト】ヨコハマSDGsデザインセンター

