飲み物を“飲めば飲むだけ寄付になる”トークショー&バー「めぐる星天 KIFU BAR(寄付バー)」を開催しました【イベントレポート】
- On 2023年11月20日
2023年10月30日、社会貢献が身近になる社会を目指す「KIFU BAR」とCircular Yokohamaがコラボレーション。ソーシャルビジネスの応援と地域活性化を目的とする1日限定バー「めぐる星天 KIFU BAR(寄付バー)」を開催しました。
本記事では、当日の様子をレポートします。
※本イベントは、循環型の暮らしの普及を目指すサーキュラーエコノミー推進月間「Circular October」の特別企画のひとつです。
「めぐる星天 KIFU BAR」とは
KIFU BAR(寄付バー)とは、KIFU BAR運営事務局が主催する「飲めば飲むだけ寄付になるスタンディングバー」。
社会貢献が身近になる社会を目的に、参加費やドリンクの購入金額の一部が寄付になるキャッシュオン形式のBARイベントです。2017年11月に初めて開催し、累計64回開催、1200名以上参加し、2,600杯以上のお酒を飲み、計140万円以上を寄付しています。
- KIFU BAR公式サイト:https://kifubar-official.studio.site/
- KIFU BAR公式Facebook:https://www.facebook.com/KIFUBAR
Circular Yokohamaとのコラボレーションで開催した「めぐる星天 KIFU BAR」は、ソーシャルビジネスの応援と地域活性化を目指す1日限定バー。
今回はゲストスピーカーに、サステナビリティやサーキュラエコノミーに資する活動を横浜市内で展開している3名をお招きしました。バーを訪れた参加者は総勢29名。集まった参加費用や寄付金からイベント運営に必要な経費を差し引いた金額の全てを、活動応援金としてスピーカーの皆さまにお渡ししました。
イベントのオープニングトーク兼司会を担当したのは、KIFU BAR運営事務局の谷田脩一郎(たにだ・しゅういちろう)さんと、薄井大地(うすい・だいち)さんです。
はじめに、KIFU BARを発起した経緯やこれまでの活動の成果についてご紹介いただきました。
養蜂で瀬谷区の活性化を推進する若者の力。「セヤミツラボ」
イベントのメインコンテンツとなるトークショー。1人目のスピーカーは、瀬谷区を拠点とする一般社団法人セヤミツラボ(以下、「セヤミツラボ」)で代表を務める山口正斗(やまぐち・まさと)さんです。
セヤミツラボは、2022年5月に立ち上がった若い一般社団法人。瀬谷という地域に密着して、まちの活性化に取り組んでいます。
山口さんには、大学在学中に養蜂の取り組みを開始してから一般社団法人を立ち上げるまでのストーリーや、養蜂が持つ地域活性化の可能性について詳しくお話いただきました。
ミツバチと接するなかで学んだハチの生態紹介は参加者の高い関心を集めており、これまで知っているようで知らなかったハチに関する知識が学びとなりました。
セヤミツラボの拠点である瀬谷区は、2027年開催予定の「横浜国際園芸博覧会」の開催地。今回の寄付金は同法人の養蜂活動の維持推進に活用し、「横浜国際園芸博覧会」に向けた地域の活性化に役立てるということです。
横浜から全国、海外へ。ごみ拾いスポーツ×ゲーム「eスポGOMI」
2人目のスピーカーは、横浜発「eスポGOMI」の発起人、福島隆寛(ふくしま・たかひろ)さんです。
「eスポGOMI」とは、ごみ拾い活動にスポーツのエッセンスを加えた社会奉仕活動「スポGOMI」と、ゲームを競技化した「eスポーツ」を組み合わせ、楽しみながらSDGsの達成を目指すソーシャルアクティビティ。
「eスポGOMI」は横浜を出発点とし、日本全国や海外にまで活躍の幅を広げています。福島さんには、同活動が広く注目を集めている理由や、どのように活動をスケールアップさせてきたのかについてご説明いただきました。
ごみ拾いとゲームの要素が混ざり合うことで成り立つ「eスポGOMI」。両要素があるからこそ老若男女を惹きつける魅力と面白さが引き出されるということを学びました。
寄付金は、今後の「eスポGOMI」開催にかかる費用に充てるということです。
活用方法無限大のこんぶが未来をつくる?「幸海ヒーローズ」
最後のスピーカーは、金沢区を拠点に活動する「幸海ヒーローズ」代表の富本龍徳(とみもと・たつのり)さんです。
幸海ヒーローズは、「コンブで“GOOD”をリレーする」を合言葉に、こんぶを通じて循環経済を促進する団体。金沢漁港(横浜市金沢区)の漁師と連携し、こんぶの養殖やこんぶによるブルーカーボン・オフセットなど、海洋環境の維持向上に努めています。
横浜市外でも、銭湯組合の協力による「こんぶ湯」の実現や、コスメメーカーとのコラボレーションによる海藻を用いたバスボムの製品化、農家との協働による堆肥化したこんぶでの緑茶栽培など、余すことなくこんぶを活用しながら環境をより良くするためのプロジェクトを企画・運営中。
今回は、このようなこんぶを通じた環境保全の可能性について、こんぶの生体からその活用方法まで幅広く教えていただきました。
寄付金は、まもなく時期を迎えるこんぶの種付けに使用するということです。
社会課題の解決。そこには心がワクワクするような自分だけの向き合い方がある
社会課題への向き合い方はまさに三者三様でしたが、どの活動も、未来への「ワクワク」や「楽しい」という前向きな気持ちが原動力になっていることが共通点でした。
「社会課題の解決」という大きなテーマに対して、誰もが前向きな気持ちを持っているわけではないかもしれません。
しかし、社会をより良くする方法は無数にあり、一人ひとりの得意や興味関心を起点にした自分らしい向き合い方を模索することができれば、人生が今よりも少し豊かに感じられるかもしれません。
今回の「めぐる星天 KIFU BAR」は、実践者の体験談を通じてそんな気づきを得ることができる時間となりました。
また、今回のKIFU BAR開催にあたっては、ソーシャルアクションカンパニー株式会社が運営するactcoin(アクトコイン)の取り組みとも連携しました。イベントの企画、告知、ならびに参加者の皆さまのソーシャルアクションの促進にお力添えをいただきました同社の皆さま、誠にありがとうございました。
Circular Yokohamaでは今後も、様々な切り口から地域や社会をより良くする取り組みの応援、そして実践を図ってまいります。今後の情報は、本ウェブサイトやInstagram(@circular_yokohama)にてご確認ください。
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【参照記事】KIFU BAR公式サイト