横浜市、SDGs認証「Y-SDGs」2025年度の募集を10/20開始。公共調達加点や融資優遇で認証企業のESG経営を支援
- On 2025年10月10日
横浜市は9月2日、SDGs(持続可能な開発目標)達成に積極的に取り組む事業者を認証する制度「Y-SDGs」の第15回募集を開始すると発表しました。募集期間は2025年10月20日から11月28日までで、新規申請に加え、認証済み事業者のランクアップ申請も受け付けます。この認証は、企業の持続可能な経営への転換を促すとともに、ESG投資における投融資判断への活用も目指しています。
ESG投資の世界的な拡大を背景に、企業の非財務情報の重要性が高まっています。こうした中、地方自治体が主導し、企業のSDGsへの取り組みを評価・認証する動きが全国で広がっていますが、Y-SDGsは一般的な「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス(Governance)」の3分野に「地域(Local)」を加えた独自の「ESGL」という評価軸を設けている点が特徴です。気候変動への取組など8項目、多様な人材の開発など12項目、情報セキュリティ対策など5項目、地域社会とのコミュニケーション機会など5項目の合計30項目で事業者の取り組みを多角的に評価します。
評価結果に応じて「最上位(Supreme)」「上位(Superior)」「標準(Standard)」の3区分で認証され、認証期間は4年間です。認証を取得した事業者は、横浜市や公民連携の中間支援組織である「ヨコハマSDGsデザインセンター」のウェブサイトなどで取組内容がPRされるほか、金融面での具体的なメリットも受けられます。
具体的には、市の公共調達における「横浜市総合評価落札方式」で、認証区分に応じて1〜3点の加点対象となります。さらに、横浜市中小企業融資制度「SDGsよこはま資金」を利用する際には、信用保証料の一部(0.25%)が市によって助成されるなど、資金調達面での優遇措置が講じられています。また、認証マークを名刺やホームページ等に表示できる、横浜市やヨコハマSDGsデザインセンターのホームページ等で認証事業名や取組内容が掲載される、ヨコハマSDGsデザインセンターが開催する各種マッチングイベントやセミナー等へ優先参加できるといったメリットもあります。
募集概要
募集期間
2025年10月20日(月)〜 2025年11月28日(金)
申請方法
① 新規(現在認証を取得していない方)
ヨコハマ SDGs デザインセンターHP から会員登録の上、ログイン後、マイページの「Y-SDGs認証システム」の〔新規申請〕から申請
※会員登録:https://www.yokohama-sdgs.jp
② ランクアップ(既に認証取得済で、ランクアップ申請を行う方)
「Y-SDGs 認証システム」の〔ランクアップ申請〕から取組内容を入力の上、面談実施
提出先・お問合せ先
ヨコハマ SDGs デザインセンター Y-SDGs 認証事務局
メール:y-sdgs@willpartners.co.jp
【参照サイト】制度概要について(横浜市)
室井梨那(Rina Muroi)
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