済生会横浜市東部病院に就労支援事業所と提携した「SDGsロッカー」が設置
- On 2026年1月21日
横浜市とヨコハマSDGsデザインセンターは、食品ロス削減と市内でのSDGs推進を目的に、市民が消費期限内のパンやお菓子を手頃な価格で購入できる「SDGsロッカー」の普及を進めています。
この取り組みは、規格外や管理の都合上、賞味・消費期限内でまだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品をロッカーで販売し、食品ロスの削減と市民の“もったいない”意識の醸成につなげることを狙いとしています。
2025年11月19日、済生会横浜市東部病院(鶴見区)3階ラウンジに、市内で10台目となるSDGsロッカーが新たに設置されました。

院内3階ラウンジに設置されたロッカー
就労支援事業所「パン工房ばくのいえ」が食品提供者として参画
ロッカーに並ぶパンや焼き菓子を提供するのは、社会福祉法人大樹が運営する就労支援事業所「パン工房 ばくのいえ」(鶴見区)。障害のある方が働きながら技術を身につけ、地域とつながる場として活動しています。就労支援事業所がSDGsロッカーの取り組みに参画するのは、今回が初となります。これにより、食品ロス削減と同時に、就労支援の輪が地域医療の現場へと広がることになります。
ロッカーに並ぶ食品は、いずれも「まだまだおいしく食べられる」状態のもの。通常価格から約25%オフで提供され、市民や来院者にとって利用しやすい価格になっています。

ロッカー全面には中に入っている「パン工房 ばくのいえ」の商品の説明も掲示
年間約2.7トンの食品ロス削減を見込む
今回の設置により、東部病院だけで年間約2.7トンの食品ロス削減が見込まれています。
既にロッカーを設置済みの施設では市民の好評価を得ており、市内の医療機関や公共施設で設置が広がることで、より多くの食品が“廃棄”ではなく“消費”につながる循環が生まれています。

閉店時間に残っていたパンや少し焦げがあるパンなど、廃棄するには「もったいない」商品が並ぶ
パン工房 ばくのいえの担当者は、「想像以上に多くの方から良い反応をいただいています。実際にパンづくりに携わる障害当事者の方々も、つくる喜びややりがいを実感しており、日々の仕事にさらなる活気が生まれています」と手応えを語ります。また、SDGsロッカーのような社会参加の機会が、今後さらに広がっていくことへの期待を寄せました。
設置場所を提供している横浜市立東部病院の担当者は、「『誰一人取り残さない』というソーシャルインクルージョンの考え方は、済生会が大切にしている姿勢です。設置場所の提供を通じて、地域の就労支援に少しでも貢献できれば嬉しい」と話します。
横浜市の担当者も、「大きな反響があり、嬉しく思います。医療機関と就労支援事業所の連携は非常に意義深い取り組み。市内でさらにこの輪を広げていきたい」と今後の展望を語りました。

左:SDGsロッカーを職員が利用する様子/右:納品の際、病院の利用者にパンをリクエストされることも
2026年1月14日の横浜市記者発表資料によると、「SDGsロッカー」は同年1月19日より吉野町駅、横浜駅、三ッ沢上町駅、中山駅の4駅に順次設置を予定。これにより、市内におけるロッカーの設置は合計18台となり、年間約5.6トン(市内18か所合計で年間約34.4トン)の食品ロスを削減できる見込みとされています。
新たな設置場所ではSDGsロッカーを活用し、ハンドクリームや石鹸、レトルト食品など、パン以外の商品も取り扱っていく予定とのこと。これにより、食品ロス削減に加えて多様な製品の廃棄抑制や資源循環促進が期待されています。
Circular Yokohamaでは、この取り組みが多くの人を巻き込みながら、より大きな循環の輪へと拡大していく様子を引き続き取材してまいります。
概要
- 設置場所:済生会横浜市東部病院 3階ロビー(横浜市鶴見区下末吉3–6–1)
- 食品提供者:パン工房ばくのいえ(横浜市鶴見区江ケ崎町17−12)
- 販売時間:8:00〜17:00
- 搬入時間:17:00頃
- 販売品目:パン、焼き菓子など(約25%OFF)
- ロッカー設置者:株式会社アルファロッカーシステム(横浜市金沢区)
※店舗の在庫状況等により販売がない場合や、今後、販売品等を変更する場合があります。
本件に関するお問い合わせ先
SDGsロッカーの設置、SDGsに関すること
脱炭素・GREEN×EXPO推進局循環型社会推進課
SDGs未来都市推進担当課長 瀧澤 恭和
Tel:045-671-3901
横浜市内の食品ロス削減に関すること
資源循環局事業系廃棄物対策課
担当課長 倉田 力
Tel:045-671-2558
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金田 悠
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