横浜市、市内の温室効果ガス排出量調査結果を発表。6年連続で減少
- On 2021年7月1日
横浜市 温暖化対策統括本部調整課は2021年6月7日、2019年度の市内の温室効果ガス排出量の速報値を公開しました。
同発表によると、2019年度の横浜市域における温室効果ガスの排出量は2018年度から2.5%減の1,772万トン-CO2でした。省エネの取り組みによるエネルギー消費量の減少や、電力の排出係数の改善などをその理由に挙げています。
また、内訳では家庭部門、業務部門、産業部門のそれぞれでエネルギー消費量が減少し、それに伴って温室効果ガスの排出量も減少したとみられます。一方、全国の数値と比較すると、産業部門が占める温室効果ガス排出の割合は少ないものの、エネルギー転換部門と家庭部門等では占める割合が大きくなっています。
横浜市では現在、独自の温暖化対策実行計画「Zero Carbon Yokohama」を掲げています。短中期目標の一つとして、2020年までに温室効果ガスの実質排出を22%削減(2013年度比)することを盛り込んでいますが、この度の調査では、2019年度の温室効果ガス排出量は2013年度比で18%減にとどまっていることが明らかになりました。次年度までに22%削減を達成するために、さらなる努力が求められています。
同市は、市民や事業者に向けて一層のエネルギー消費量の削減を呼びかけるとともに、再生可能エネルギーの導入を進めると発表しています。
【参照記事】2019年度の市内の温室効果ガス排出量(速報値)
【参照記事】横浜市地球温暖化対策実行計画 概要版
【参照サイト】温暖化対策実行計画 Zero Carbon Yokohama
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室井梨那(Rina Muroi)
横浜出身。幼い頃から自然食やエコな暮らしに興味を持ち、学生時代には日本の伝統食を学ぶ。その後アメリカで1年間を過ごし、帰国後は日本のサステナビリティを国内外に向けて発信している。