オカムラ、「サーキュラーデザイン」を策定しカーボンオフセットプログラムを開始
- On 2021年11月30日
横浜市西区に本社を置く株式会社オカムラは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進める家具・産業用機器メーカーです。この度、オフィス製品の原材料調達から製造、輸送、廃棄までの製品ライフサイクルを通じて、CO2の排出量を正しく計算し、排出量と同等の排出権(クレジット)付きの製品を提供する「カーボンオフセットプログラム」を2022年1月より開始します。これにより対象製品を購入することで、温室効果ガス削減活動に寄与することになります。
同時に、オフィス製品におけるサーキュラエコノミー(循環経済)の概念に基づいた「サーキュラーデザイン」の考え方を策定しました。
オカムラグループでは、1997年からGREEN(環境配慮)のWAVE(波)を自ら起こし、その波に乗るという「GREEN WAVE(グリーン・ウェーブ)」の考えのもと、製品に関するオカムラ独自の環境基準を策定し、環境に配慮した製品の拡充を図ってきました。2021年より、製品に関するオカムラ独自の環境基準の見直しを行い、新たに製品開発における「サーキュラーデザイン」の考え方を策定、「カーボンオフセットプログラム」の導入により、GREEN WAVEの取り組みを大きくレベルアップします。
オカムラの「カーボンオフセットプログラム」
オカムラの「カーボンオフセットプログラム」は、CO2の排出量の正確な把握と削減に自社工場生産の強みを生かしています。製造工程でのエネルギー使用量や製品に使用する材料の種類と量を厳密に管理し、工場内の加工工程管理を実施することで、CO2排出量を正確に把握する仕組みです。また、生産を国内の自社工場で行い、原材料の購入、製品納入における効率的な輸配送、工場で使用する電力に再生可能エネルギーを使用することで、CO2排出量の削減に取り組んでいます。
・CO2排出量の参考値(原材料調達~製造~輸送~廃棄まで)
チェア:65kg、デスク:246kg、収納:194kg、ワークブース:503kg
・カーボンオフセットプログラム対象製品:ContessaⅡ、CYNARA、SOLISTE、drape、nel他
オカムラの「サーキュラーデザイン」
オカムラではサーキュラーエコノミー(循環経済)の概念に基づき、「サーキュラーデザイン」を策定しています。「製品企画・設計」から「調達」「製造」「販売」「メンテナンス」「再使用」「リサイクル」に至るまでの製品ライフサイクルの中で、限りある資源をより長く有効に使用し、廃棄物の発生を最小化するものづくりを目指すことで、地球環境への配慮を徹底し、持続可能な社会づくりに貢献しています。
オカムラでは神奈川県内4拠点の電力を再生可能エネルギーへ切り替えを行っており、サステナビリティレポートを公開しているほか、2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、特設サイト「GREEN WAVE Road to 2050」を設けています。
エレン・マッカーサー財団をはじめ、サーキュラーエコノミー推進機関が提唱するサーキュラーデザインの主な戦略には「製品の長寿命化」「製品からサービスへ」「循環型原材料の利用」「脱物質化」「モジュール化」「生物資源化」があげられます。仕組みも含めたサーキュラーデザインは、サーキュラーエコノミーを実現する上で重要な要素となります。オカムラの今後の取り組みに期待が高まります。
【関連記事】サーキュラーエコノミーとは
【関連記事】サーキュラーデザインとは
【参照サイト】オカムラがオフィス製品における「カーボンオフセットプログラム」を開始
【参照サイト】Circular Design サーキュラーデザイン|株式会社オカムラ
【参照サイト】GREEN WAVE Road to 2050スペシャルサイト
【参照サイト】「オカムラグループ Sustainability Report 2021」公開
金田 悠
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