
オカムラ、環境負荷を低減した製品の開発を推進する「カーボンニュートラルデザイン」を策定
- On 2024年11月26日
横浜市西区に本社を置く株式会社オカムラ(以下、オカムラ)は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進める家具・産業用機器メーカーです。オカムラは2024年11月、環境負荷を低減した製品開発をさらに推進することを目指し、「カーボンニュートラルデザイン」の考え方を策定したことを発表しました。
「カーボンニュートラルデザイン」は、製品の原材料調達から製造、販売、使用、廃棄まで製品ライフサイクル全体でCO2の排出を最小化するものづくりを目指していく考え方です。再生可能エネルギーの利用や効率的な資源管理を重視し、CO2削減に貢献するさまざまな取り組みにより、環境負荷を減らすことを目的としています。

「カーボンニュートラルデザイン」の概念図
「カーボンニュートラルデザイン」に基づく取り組みについて
オカムラは、今回の「カーボンニュートラルデザイン」の策定を通じて、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減を目指し、CO2排出量の削減により積極的に取り組んでいく方針を示しています。製品の開発、調達、製造、販売、使用については、以下の取り組みが行われると発表されています。
製品の開発
- 原材料調達から製造、販売、使用、廃棄までの製品ライフサイクル全体でCO2排出量を把握(販売製品のカーボンフットプリントを算出)
- 製品ライフサイクルの各段階で、よりCO2排出を少なくする製品開発を実施
調達
- CO2排出量が少ない材料を採用
製造
- 高効率の機械や省エネルギー型の設備導入などの製造プロセスの改善
- 製造過程での廃棄物削減と再利用・リサイクルを実施
販売
- 効率的な輸配送によるCO2削減や積載効率の向上
使用
- 部品の共通化による長寿命化

製品例:分割梱包やリサイクル素材の使用などさまざまな環境配慮の取り組みが特徴のタスクシーティング「Potam(ポータム)」
オカムラの地球環境への取り組み
オカムラでは、1997年よりGREEN(環境配慮)のWAVE(波)を自ら起こし、その波に乗るという「GREEN WAVE(グリーン・ウェーブ)」の考えの下に、製品に関するオカムラ独自の環境基準を策定し、環境に配慮した製品の拡充を図っています。
2021年には、製品開発において、製品ライフサイクルの中で限りある資源をより長く有効に使用し、廃棄物の発生を最小化するものづくりを目指す「サーキュラーデザイン」の考え方を策定。2022年には、製品ライフサイクルを通じてCO2の排出量を正しく計算し、排出量と同等の排出権(クレジット)付きの製品を提供する「カーボンオフセットプログラム」を導入し、製品ライフサイクル全体でのCO2排出量を正確に計算し管理するなど、2050年カーボンニュートラル実現を目指した取り組みを進めています。
オカムラグループの経営重要テーマの一つである「地球環境への取り組み」においては、「気候変動問題への貢献とカーボンニュートラルの実現」を重要課題として掲げ、事業活動におけるサプライチェーン全体を通じた地球環境負荷の低減を推進しているとのこと。また、「サーキュラーエコノミーの推進」、「持続可能な自然資源の利用と保全」という視点からも取り組みを進めていると発表しており、今後の期待が高まります。
Circular Yokohamaでは今後も、サーキュラーエコノミーに関する取り組みを追ってまいります。
【参照記事】サステナブルな製品開発を加速させる考え方「カーボンニュートラルデザイン」を策定 | PR TIMES
【関連記事】オフィス家具に循環を。サーキュラーデザインを策定したオカムラが目指す循環社会とは
【関連記事】オカムラ、「サーキュラーデザイン」を策定しカーボンオフセットプログラムを開始

Circular Yokohama Editorial Team

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