
横浜市、日本初のカップリユースシステム自動販売機を市庁舎に設置し実証実験を開始
- On 2025年10月20日
横浜市はこの度、NOMU ENTERPRISE合同会社(以下、NOMU ENTERPRISE)が開発した日本初の「カップリユースシステム」を導入した飲料自動販売機の実証実験を横浜市庁舎で開始しました。この取り組みは、使い捨てプラスチック容器の削減とCO2排出量の抑制を目的としており、横浜市庁舎への設置は国内初の事例となります。
このカップリユースシステムでは、外側のケースに竹やコーンスターチを原料とするバイオマス素材を使用し、内側のカップにはステンレスを採用しています。利用者は外側のケースのみを所有し、内側のカップは飲料抽出後に回収・洗浄され、再使用される仕組みとなっています。
実証実験は、横浜市庁舎25階北側で2025年9月29日から12か月間実施され、事業採算性や利用ニーズの検証が行われる予定です。提供されるメニューは、フルーツドリンクやフレーバーティーなど150種類以上で、味のカスタマイズを合わせると100万通り以上の組み合わせが可能となっています。
NOMU ENTERPRISEは、東京に本社を置くスタートアップ企業です。飲料づくりにロボットやAI技術を活用し、持続可能で環境に優しい自動販売機ビジネスの構築を進めています。今回の実証実験では、AIバーテンダー「NOMUちゃん」が利用者の好みや気分に合わせてドリンクを提案し、アプリを通じてフレーバーや甘さの調整も可能となります。価格帯は150円から390円(300ml)で、季節によって変動する可能性があります。
横浜市は、グリーン社会の実現に向けたカーボンニュートラルの推進と循環型社会の構築を強化しており、今回の実証実験はその一環となっています。NOMU ENTERPRISEは自動販売機の設置、運営、機器メンテナンス、飲料販売を担い、横浜市は実証実験のフィールド提供と利用促進に関する広報を担当します。
利用者は専用アプリをダウンロードし、クレジットカードやPayPayでチャージすることでドリンクを注文できます。飲み終わった内側のカップは専用ボックスに返却する仕組みです。
【プレスリリース】日本初!リユースカップ式自動販売機の実証実験を開始します!
【プレスリリース】国際ビバレッジスタートアップ「NOMU」、横浜市と連携し日本初リユースカップ式ドリンクマシンの実証実験を開始
【参照サイト】NOMU Official Website
【関連記事】横浜市とパナソニック、冷蔵庫AIカメラで家庭の食品ロス削減へ。共同で実証実験を開始。
【関連記事】食品ロス削減は「気軽さ」と「つながり」から。横浜市のSDGsロッカーが注目される理由
【関連記事】レコテックと横浜市、「pool」による廃棄物のデジタル管理で提携
※本記事は、ハーチ株式会社が運営するCircular Economy Hubからの転載記事です。


最新記事 by Circular Economy Hub 編集部 (全て見る)
- 横浜市、日本初のカップリユースシステム自動販売機を市庁舎に設置し実証実験を開始 - 2025年10月20日
- 横浜市とパナソニック、冷蔵庫AIカメラで家庭の食品ロス削減へ。共同で実証実験を開始。 - 2025年8月22日
- 【3/7開催】サーキュラーエコノミーの未来を創る「CIRCULAR STARTUP TOKYO」第2期、Final Demo & Exhibition Day - 2025年2月26日