損害保険ジャパン、3社と連携し「よこはま動物園ズーラシア」における動物糞の肥料化実証を実施
- On 2026年3月27日
損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)は循環型社会への貢献を目指し、国立大学法人山形大学(以下、山形大学)、公益財団法人横浜市緑の協会(以下、横浜市緑の協会)、ウエインズトヨタ神奈川株式会社(以下、ウエインズトヨタ神奈川)と連携し、アメリカミズアブを利用して動物糞を肥料化する取り組み「うんちプロジェクト」を2024年7月より実施しています。その普及啓発活動として2026年1月、横浜市旭区のよこはま動物園ズーラシアにて、近隣の小学生とその保護者を対象としたイベント「うんちプロジェクト花植え体験」が開催されました。
「うんちプロジェクト」実施の背景
損保ジャパンは、慶應義塾大学先端生命科学研究所と連携し、2018年に山形県鶴岡市に「損保ジャパンビジネスラボ鶴岡」を開設しました。同拠点を中心に、山形大学農学部応用生態学研究室の佐藤智准教授との共同研究として、ミズアブの利活用に関する取り組みを2024年に開始しています。さらに、ウエインズトヨタ神奈川との連携のもと、同社が協賛する「よこはま動物園ズーラシア」(指定管理者:横浜市緑の協会)で飼育動物の糞をミズアブ幼虫で処理し肥料化する実証実験を実施し、肥料化に成功しました。

ズーラシアにて「肥料を活用した花植え体験」イベントを開催
上記の成果を踏まえ、地球環境問題に関する普及啓発活動の一環として、「よこはま動物園ズーラシア」において、同肥料を活用した花植え体験のイベントが2026年1月31日に開催されました。
同イベントは、よこはま動物園ズーラシア近隣の小学生とその保護者を対象として開催。動物の糞を肥料として活用し、花壇をつくる体験を通じて、子どもたちが環境問題や循環型社会への理解を深めることを目的として実施されました。当日は肥料化の過程を解説する講話や学習パネルの展示に加え、ミズアブ幼虫によって分解された肥料や動物の糞そのものの展示も行われ、参加者に実感を伴う学びの機会が提供されました。
今後の展開
今後は山形大学を中心に、最適な動物種や飼育環境、肥料の安全性に関する研究が進められる予定です。その成果を踏まえ、ウエインズトヨタ神奈川が「よこはま動物園ズーラシア」と連携し、肥料の活用を通じた循環型社会の実現への寄与が見込まれています。損保ジャパンは、山形大学との連携によるミズアブの利活用支援など、プロジェクト全体の支援を行うとしています。
本取り組みは、ミズアブを介して動物の糞を資源として再循環させるものであり、廃棄物の削減や資源循環の高度化に加え、輸送や焼却に伴う二酸化炭素排出の抑制にもつながる可能性があります。ミズアブを利用した物質変換は、肥料化のほかに、食品廃棄物を高タンパクな飼料へと転換する取り組みでも注目されており、生物を触媒とするサーキュラーエコノミーの有力なモデルとして関心が高まっています。
Circular Yokohamaでは今後も、サーキュラーエコノミーに関するニュースを追ってまいります。
【参照記事】サステナブルな循環型社会の実現に向けた動物糞処理の実証実験とイベントを通じた普及啓発活動について
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金田 悠
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