横浜環境デザインと太陽住建が 「おひさまおすそ分けプロジェクト」と「LED’S」を始動し、エネルギーの地産地消を実現
- On 2021年9月14日
株式会社横浜環境デザイン(以下、横浜環境デザイン)と株式会社太陽住建(以下、太陽住建)はこのほど、「エネルギーの地産地消」を目指す法人向けのPPA事業「LED’S」と、「災害に強い街づくり」を目指す事業「おひさまおすそ分けプロジェクト」を開始し、事業の第一号として、横浜環境保全株式会社の瀬谷事業所に、太陽光発電システム0円で設置され、ポータブル蓄電池も譲渡されました。
PPA(Power Purchase Agreement)事業とは?
PPA事業とは、施設所有者(顧客)の屋根や敷地に、太陽光発電システムの所有や管理を行う会社(PPA事業者)が太陽光発電システムを無償で設置し、施設所有者(顧客)がそこで発電された電力を有償で使うことができる仕組みの事業です。一般的には15~20年程度の長期契約を行い、契約終了後には発電システムが施設所有者(顧客)に無償譲渡されます。昨今、世界各国の企業で採用されており、特にアメリカでは導入が急速に進んでいます。
顧客としては、初期費用や保守メンテナンスなどの費用をかけずに太陽光発電を所有施設に設置でき、電力コストの低減も期待できるというメリットがあります。また事業者としては、顧客と長期的な契約を行うことで電気代による投資回収が見込めるというメリットがあります。
LED’Sとは?
LED’S(LED’S=Local Energy Direct Supply)とは、PPA事業を全て地域内で行う取り組みで、地域の企業や団体の施設でつくり出した再生可能エネルギーを地域内で利用する「エネルギーの地産地消」を実現するプロジェクトです。本プロジェクトでは、太陽光発電システムの無償設置に加えポータブル蓄電池も無償譲渡し、「災害時にも対応した、再生可能エネルギーがあふれる街づくり」を目指しています。株式会社アズマが最初に考案・実践したもので、福岡県の八女・広川エリアの事業者を中心に、すでに100件以上の施設が導入しています。
今回、横浜環境デザインと太陽住建がパートナーシップを組むことにより、横浜でもLED’Sプロジェクトが開始されました。
おひさまおすそ分けプロジェクトとは?
おひさまおすそ分けプロジェクトは、太陽住建が行う事業で、平時に太陽光でつくった電気を蓄電池やモバイルバッテリーに貯めておき、災害時には近隣の人に“おすそ分け”することを条件としたPPA事業です。太陽住建は本事業を通し、「災害に強い街づくり」、そして災害時に特に重要となる「コミュニティ形成」を図るとしています。また、太陽光で供給しきれなかった分の電気はヨコハマのでんきの「再エネecoプラン100」で実質再生可能エネルギー100%で供給されるため、施設の電力を100%再生可能エネルギーでまかなうことができます。
なお、事業コンセプトに賛同・協力する施設所有者は、「おひさまおすそ分けスポット」として登録されます。これまでに、登録スポットは50箇所にのぼっています(2020年4月時点)。
今回の取り組みは、再生可能エネルギーの生産、供給、消費をすべて神奈川県内の企業で行っており、「エネルギーの地産地消」を実現したと言えます。また、横浜市の2050年までの脱炭素化「Zero Carbon Yokohama」の実現にも大きく貢献することが期待されています。
【参照サイト】横浜市内事業者が協力「地域で再エネを創って、消費するLED’S+おひさまおすそ分けプロジェクト」第1号始動、 横浜市の「Zero Carbon Yokohama」に貢献
【参照サイト】株式会社横浜環境デザイン
【参照サイト】株式会社太陽住建
【参照サイト】横浜境保全株式会社
【参照サイト】株式会社アズマ
【関連サイト】地域の課題が、地域の課題解決拠点に。空き家のDIY体験でつながりを生む「solar crew」