TBS系SDGsキャンペーン連動プロジェクト「地球を笑顔にする広場2024春」にて、循環をテーマにワークショップを行いました【イベントレポート】
- On 2024年8月14日
2024年5月3日〜5月5日、TBS赤坂サカス広場にてSDGsキャンペーン連動プロジェクト「地球を笑顔にする広場2024春」が開催されました。
Circular Yokohamaでは、5月3日〜5月4日の2日間にわたり同イベントへ出展し、「宝物の未来の姿に会いにいこう!サステナブルヒーローの大冒険」と題したワークショップを行いました。期間中には、TBSテレビ「ひるおび」の生放送にてワークショップの様子が紹介され、約300人が同企画に参加しました。
さらに、横浜発の移動式ミュージアム「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」と、「めぐる星天文庫」の出張も行い、Circular Yokohamaならではのブース展開が実現しました。
本記事では、Circular Yokohamaによるブース出展の様子をレポートします。
TBS SDGsイベント「地球を笑顔にする広場」概要
- テーマ「未来のまちを創ろう!」
- 日程:2024年5月3日(金)~5月5日(日)
- 時間:午前10時30分〜午後5時00分
- 場所:赤坂サカス広場ほか
- 主催:TBS
- 後援:港区・港区教育委員会
- 協力:資源エネルギー庁
- イベント公式ページ:地球を笑顔にする広場2024春
3日間のイベント全体で、ワークショップ・展示コンテンツが37プログラム、ステージを使ったコンテンツが12プログラムと、計49プログラムが実施されました。また、プログラム参加者は、3日間で延べ20000人超と過去最高値を更新しました。
※Circular Yokohamaの出展は、2024年5月3日〜5月4日のみです。
みんなの宝物は?捨てられてしまうモノのアップサイクルを体験しよう!
「宝物の未来の姿に会いにいこう!サステナブルヒーローの大冒険」は、「ないモノ」ではなく「いまあるモノ」に目を向け、資源の大切さや豊かな暮らしの尊さに気がついてもらうためのワークショップです。
ワーク1:大切なモノと、捨てられてしまうモノの違いを考えよう
集まった参加者はまず、「大切にしていて捨てたくない宝物」と「普段何気なく捨てているモノ」にはどんな違いがあるのかを考えます。
子どもたちは「宝物」として、両親に買ってもらったぬいぐるみやお土産に買ったバッジなど大切にしているモノを思い浮かべます。そして、なぜモノは捨てられてしまうのか、どうしたら捨てられてしまうモノを長く使い続けられるのか、意見を出し合います。
ワーク2:アップサイクルのアイデアを体験しよう
続いてのワークでは、普段捨ててしまいがちなモノとして「ペットボトルキャップ(以下、ボトルキャップ)」を例にあげ、ボトルキャップを長く使い続けるための技術のアイデアを体験します。
体験の始まりは、自転車型シュレッダーに乗ってボトルキャップを破砕する作業です。
自転車の動力で刃を回転させ、ボトルキャップを細かくします。「破砕には意外と力が必要なんだ」、「ボトルキャップに刃が入る感覚が面白い!」と、初めての感覚を味わっていたようです。
次に、参加者が破砕したチップ状のボトルキャップを、インジェクションマシンに入れます。約250度の熱でキャップの破片を溶かして金型に流しこむと、新しいアイテムが誕生します。今回は、防犯ホイッスル作りのパーツに生まれ変わりました。
ボトルキャップの色の違いによって、出来上がるアイテムの色合いが変化するのも、この体験の見どころです。
ワーク3:溶かしたボトルキャップで防犯ホイッスルを作ろう
最後に、インジェクションマシンで作ったホイッスルのパーツを手作業で組み合わせて、防犯ホイッスルを作ります。組み立てに必要な部品は、お金の代わりにボトルキャップを入れると回る「循環ガチャ」を使ってゲットする仕組みです。
パーツを組み合わせて自分だけの防犯ホイッスルを作製していく参加者たち。パーツを接着する工程では、親子で協力しながら作業する姿も見られました。
実際に作ってみると、手作りならではの楽しさや、苦労を感じます。完成したホイッスルが簡単に鳴るときもあれば、鳴らずに修理が必要な場合もありました。それぞれが試行錯誤し手をかけて完成させたホイッスルは、一般的な購入体験とは異なる特別感を参加者に与えます。
このように、捨てられてしまうモノでも、アイデア次第で資源と捉え直すことができます。そして、実際に手を動かして資源循環を体験することは、参加者のお金やモノに対する価値観をアップデートする機会にもなります。
横浜のサーキュラーエコノミー最前線を知る、移動式ミュージアムと循環本棚
もう1つのブースは、Circular Yokohamaが横浜・保土ヶ谷区の活動拠点「qlaytion gallery」で開催している移動式ミュージアム「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」と、循環本棚「めぐる星天文庫」の出張開催です。
楽しく循環型の暮らしを体験できる「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」
YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUMは、横浜市内から出た廃棄物のアップサイクルグッズやアート作品、地産地消のアイテムなど、デザインも素敵で思わずワクワクする横浜の商品やサービスに出会える企画です。大人から子どもまで楽しめる多種多様なプロダクトを展示・販売しています。
目を引く製品の数々が、実は身近で捨てられてしまうものからできていると知り、驚く来場者たち。製品を見て触って体験してもらいながら、横浜市内で展開されている多くのサステナブルな取り組みを紹介することができました。
本が、まちを旅しながら循環する「めぐる星天文庫」
ミュージアムの隣に設置したのは、循環型の本棚「めぐる星天文庫」。めぐる星天文庫は、誰かの読み終えた本を次の誰かへバトンタッチするための循環型の本棚です。おうちに眠る役目を終えた本たちを、みんなが少しずつ持ち寄って本棚にいれ、それをまた他の誰かが持っていきます。本がまちを旅しながら循環することで、地域の人々がもつ知識や物語がぐるぐるとシェアされていくことを目指しています。
来場者が本を読みながら休憩すると同時に、本の資源循環についても体験できるブースです。
だれかが読まなくなった本が、他の誰かを楽しませている光景からは、本の持つ「時を問わず、長く愛される魅力」を感じることができました。
開催後記
子どものホイッスルづくりを見守る保護者が「最初から最後まで自分で製作すると、より一層大切にしたくなるだろうなあ」としみじみ話していました。自分の使うものを一から手作りすることで、モノに対する思い入れが高まります。サーキュラーエコノミーの概念で語られることの多い「情緒的耐久性(消費者が「ずっと使い続けたい」思えるような製品設計のこと)」を体験していただくことできました。アップサイクルの過程を身をもって学ぶことで、普段の生活においても、捨ててしまうモノがなにかの材料に見えてくるかもしれません。
参加した子どもたちの「楽しかった」という率直な感想には、我々も多くの元気をもらいました。そして、完成したホイッスルを鳴らしながら他のブースへ向かう姿がとても印象的でした。
この度の、イベント出展の機会をくださったTBSさま、ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
Circualr Yokohamaでは今後も、様々な場面で、循環を体験できる機会を提供して参ります。
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【参照サイト】地球を笑顔にする広場2024春