横浜のテクノロジー企業株式会社マクニカ、Cleanwatts社と提携し、再生可能エネルギーの管理システム「Kisense(R)」を提供開始
- On 2021年6月10日
- Circular economy, アジア, カーボンニュートラル, サーキュラーエコノミー, テクノロジー, ポルトガル, 再生可能エネルギー, 太陽光発電, 横浜, 脱炭素
2021年6月、横浜に本拠を置くテクノロジー企業である株式会社マクニカは、エネルギーの脱炭素化を推進するポルトガルのCleanwatts社と提携し、エネルギー管理システム「Kisense(R)(キーセンス)」の提供を開始しました。このシステムは、このシステムは、再生可能エネルギーをより低コストで使いやすくするものであり、エネルギー利用者、プロシューマー(※)、発電事業者など、再生可能エネルギーに関わる全ての事業者のニーズに対応できると同社は述べています。
2020年12月、政府により「2050年カーボンニュートラル」「脱炭素社会の実現」が宣言されたことを受け、再生可能エネルギーの自家発電の需要は高まっています。
しかし、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーは天候の影響を受けやすいという特徴があります。そのため、安定した発電や供給が難しく、エネルギーを安定供給し無駄なく最適に運用することが課題となっています。
そこで両社は、電力・ガス・水の使用量のほか、CO2排出量のリアルタイム管理やレポート取得、CO2削減量の可視化、設備異常の早期検知などを行うことができる「Kisense(R)」を開発しました。これは、再生可能エネルギー使用者の運用コストや電力使用量を大幅に削減すること可能とするプラットフォームです。これにより、再生可能エネルギーの自家発電、自家消費比率を高めることが期待されます。
株式会社マクニカは、横浜市港北区に本社を構え、1972年から半導体・集積回路、電子機器などの開発、加工、輸出入、販売を行い、グローバルに事業を展開しています。また、Cleanwatts社は、デジタル化されたエネルギー管理の分野で活動する複数の新興企業を統合し、2020年に設立されました。同社は、エネルギーの脱炭素化を簡素化、増幅、そして加速するソリューションを提供しており、世界2000カ所以上で2TWh以上の電力を管理しています。
今回の提携では、日本をはじめとしたアジア市場への「Kisense(R)」の提供が予定されており、再生可能エネルギーを軸にした脱炭素化の推進が期待されます。
※プロシューマー:「プロデューサー」(生産者)と「コンシューマー」(消費者)からなる造語で、企業の製品開発に関与する消費者や、自ら製品を開発し、販売する消費者のことを言う。
【参照サイト】株式会社マクニカ
【参照サイト】Cleanwatts
【プレスリリース】マクニカ、Cleanwatts(クリーンワッツ)社と提携し、脱炭素社会の実現への貢献を目指して、エネルギー管理システム「Kisense®」を提供開始