ワークショップ「ロスフラワーと間伐材で壁掛けを作ろう!」を開催しました【イベントレポート】
- On 2023年4月22日
2023年4月15日、庭と庭を眺める生活環境を再考するブランド「5%Garden」とCircular Yokohamaがコラボレーションし、ロスフラワーと間伐材を活用したワークショップを開催しました。
当日は、小学生から80代まで幅広い年齢層の方々にお集まりいただき、午前の部・午後の部あわせて20名の参加者とともにモノづくりを楽しみました。
本記事ではワークショップの様子をご紹介しながら、Circular Yokohamaが目指す循環型の暮らしについて考えます。
モノをより長く楽しむために。お庭を通じて生活環境を再考する
今回のイベント開催をサポートしてくださったのは、庭と庭を眺める生活環境を再考するブランド「5%Garden」の皆さまです。
都市型の暮らしにおいて、お庭や自然の空間といった「ソト」との関わりを持つきっかけは決して多くありません。
しかしたとえばお庭のお手入れで生まれる剪定枝を使ったブーケを「ウチ」に飾ってみる。そんな工夫によって、ソトが身近になくても間接的にソト空間とつながる充実した生活を創造できるのではないか。
大量生産・大量消費型の現代社会でも、身の回りのモノをそれぞれが納得いく形で選び、それによって生活の5%でもより豊かに変わっていってほしい。
5%Gardenは、そんなミッションを掲げながら庭と庭を眺める生活環境の再考を提案しています。
今回のワークショップでは、5%Gardenが提唱するライフスタイルと、Circular Yokohamaが目指す「廃棄されてしまうものに新たな価値を見出し、資源をより長く楽しむ」という循環型の暮らしの両方を体験する機会の創出を目指しました。
横浜のサーキュラーエコノミー推進拠点「qlaytion gallery」
まずはじめに、ワークショップの会場である「qlaytion gallery(クレイション・ギャラリー)」を拠点とする循環型の暮らしについてCircular Yokohama編集部から解説を行いました。
qlaytion galleryは、2023年2月に相鉄線 星川駅直結の商業施設内にオープンした、Circular Yokohamaの活動拠点です。
テーマは「PLAYFUL CIRCULARITY(循環を、あそぼう)」。サーキュラーエコノミーや循環型の暮らしをあそぶように体験し、資源の大切さや地域の魅力を再発見できる施設です。
今回のワークショップは、本施設初となるCircular Yokohama主催によるオープンな参加型イベントとなりました。
廃棄されていたかもしれない植物の魅力を再発見する
qlaytion galleryについて理解を深めたあとは、5%Gardenによる壁掛けづくりのワークショップです。
まずは、壁掛けの土台となる切り株のコースターを選びます。
今回使用した切り株は、横浜市内のお庭の剪定で発生する間伐材。形や厚さ、重さ、色など、どこをとっても一つとして同じものはありません。
切り株(ソトのモノ)を家の中(ウチ)に入れることで、「ソト」を「ウチ」の生活の一部に取り込んでみる。そんな想いをもとに、それぞれが思い描く「ソト」のイメージにあった切り株を選びました。
続いて、切り株にドライフラワーや木の実、葉っぱを乗せていきます。
ドライフラワーは、横浜市内のホテルで廃棄される予定だったロスフラワーを加工したもの。神奈川県瀬谷西高等学校の生徒が「SEYANISHI SDGs PROJECT」にて制作した成果物です。
他にも、都内のお花屋さんで余ってしまったお花や木の実を5%Gardenの皆さんにご提供いただきました。
20種類近くある植物のなかから好みの飾りを選び、グルーガンを使ってコースターに固定していきます。
作業の工程では「色も形もキレイなのに、廃棄されていたかもしれないなんて驚き」といった参加者の反応もあり、各々がロスフラワーや間伐材の魅力を再発見する時間となりました。
モノづくりが紡ぐ「ここにしかないかけがえのない出会い」
集中して黙々と手を動かすことおよそ45分。作業のあとは、出来上がったコースターのコンセプトやそこに込めた想いを発表する時間を設けました。
参加者の皆さんが笑顔で感想を述べ合う様子からは、コミュニティが生活にもたらす前向きなチカラを感じ取ることができました。
年代や性別の垣根を越えた交流の時間は、「ここにしかないかけがえのない出会い」だったのではないでしょうか。
参加者の皆さんそれぞれが、出来上がった壁掛けを自分らしい方法で、末長く大切に楽しんでくださることを願っています。
開催後記
捨てられるはずだった資源に新たな役割を見出し、より長く楽しむための工夫。
サーキュラーエコノミーの概念を生活に落とし込む上で欠かせない視点です。一見当たり前で簡単に聞こえますが、これは単にリサイクルやリユースといった技術によってモノの寿命を伸ばせば達成できるわけではありません。
たとえ全く同じ製品だったとしても、それぞれのモノが持つストーリーが変われば私たちがそれに抱く感情も大きく変わります。
決して高級ではないけれど、大事な人からもらったプレゼント。
決して完璧ではないけれど、心を込めて手作りしたアイテム。
特別なストーリーを持つモノほど、人はそれをより大切に長く使い続けるはず。
今回のワークショップでは、「自分で作る」というプロセスがもたらす情緒的価値の大きさを実感することができました。
参加者の方々から聞こえた
「自分で作ったモノだから大切にしたい」
「壁掛け以外の使い方も考えて、長く楽しみたい」
といった声。
Circular Yokohamaが大切にしている「あそびながら循環型のくらしを体験し、資源の大切さを理解する」という理念が体現された瞬間だったと思います。
次回のワークショップは2023年4月29日開催の「不用になったビニール傘でバッグをつくろう」です。
Circular Yokohamaでは、今後もあそぶように、循環型のくらしを体験できる様々なアイデアをお届けしてまいります。
この度のワークショップを支えてくださいました5%Gardenの皆さま、当日ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました!
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【参照ページ】5%Garden公式Instagram