横浜ロフトにて「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」を開催しました【イベントレポート】
- On 2024年11月5日
2024年8月28日~9月4日、横浜ロフトの催事「港のまち、横浜ロフトのサステナブルWEEK」にて、「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」の出張ならびに、各種特別企画を開催しました。
「廃プラスチック材の再利用によるCO2排出の削減」をテーマとする同催事では、海洋問題の一因であるペットボトルやプラスチック製品を活用する様々なアイデアをご紹介しました。
期間中には、ペットボトルキャップ(以下、ボトルキャップ)をチップ状に破砕する自転車型シュレッダーでのマテリアルリサイクルや、クイズに正解するとマテリアルリサイクルされたアイテムをゲットできる「循環ガチャ」の体験を提供。プラスチック素材との付き合い方を楽しく学ぶことができる機会の創出を目指しました。
本記事では、横浜ロフトとの協業や催事会場の様子をご紹介します。
資源循環を、見て・触って・学べる「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」
Circular Yokohamaがプロデュースする、横浜発の移動式ミュージアム「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」。
8日間にわたり、「港のまち、横浜ロフトのサステナブルWEEK」のテーマにあわせた様々なアップサイクルアイテムを展示しました。
出張展示アイテム
・くるり工房(武松商事)
・アップサイクルスティック(ヨコハマSDGsデザインセンター)
・Coco&K.(ココロインターナショナル)
・黒船石けん(SDGs横浜金澤リビングラボ)
気軽かつ楽しみながらアップサイクルのアイデアに触れるきっかけをつくるため、問いかけ形式のPOPを作成し、展示を実施しました。
手前に置かれた海洋ごみやボタンの山を見て、「これはなんだろう?」と、展示に近寄ってくださる方が多くいらっしゃいました。子どもはもちろん大人の方々も、答えを探しながら奥に展示されたアイテムをじっくりと見学していました。
ペットボトルキャップを題材に、循環を体験するプログラム
8月31日と9月1日に週末限定で行ったのは、ボトルキャップを入れて回すとアップサイクルアイテムが手に入る「循環ガチャ」と、ボトルキャップをチップ状に破砕する「自転車型シュレッダー」、そして横浜ロフト店内に設置されている回収ボックス3ヶ所を巡る「回収ボックスラリー」の3つの体験。
ボトルキャップを入れて回すと、ボトルキャップからできた景品が手に入る「循環ガチャ」
「循環ガチャ」の企画では、横浜ロフトとCircular Yokohamaならではのコラボレーションを実現しました。
初めに、ガチャマシンの中に入れるためのアップサイクルチャームの製作です。
催事の開催に先立ち、横浜ロフトスタッフの皆さまとqlaytion galleryに集って、ボトルキャップの破砕から溶解、成形まで一連の作業を行いました。
自転車型シュレッダーを用いたボトルキャップの破砕では、小さなキャップを壊すだけでも想像以上の脚力が必要であることに驚いた様子でした。横浜ロフトの皆さまにとって、製品をつくる過程での楽しさや大変さを実感する時間となったようです。
横浜ロフトとCircular Yokohamaのスタッフが力を合わせて完成したたくさんのチャームは、催事会場に設置した「循環ガチャ」の景品になりました。
会場を訪れた方々は、今回のイベントにちなんだ「環境」にまつわるクイズに挑戦。そして、参加の暁に循環ガチャを回し、色とりどりのイカとタコのキーチャームを獲得しました。
全部で6つ用意したクイズのすべてに挑戦してみたいという方や、横浜ロフトのスタッフが手作りしたチャームが欲しいとクイズに挑戦する方など、さまざまな動機をもつ多くの方々にご参加いただきました。
ボトルキャップを破砕する自転車型シュレッダー体験
循環ガチャでアップサイクルアイテムを手に入れた方々のうち、「アイテムの製作過程に興味がある」という方には、その場で自転車型シュレッダーを用いたボトルキャップの破砕も体験していただきました。
初めに「飲み終わったボトルのキャップをどのように扱うかを意識したことがなかった」と話していた方は、循環ガチャや破砕の体験を終えた後、「社内行事で予定されているビーチクリーンで、同僚たちに向けて今日学んだ循環の話をしてみたいと思う」と、前向きな感想を共有してくださいました。
横浜ロフトの店内回遊企画「回収ボックスラリー」
「回収ボックスラリー」は、横浜ロフトの既存の取り組みを活かしたオリジナルの企画です。
同店舗では日ごろから、使い終わったコスメ容器、繊維(衣料品)、ペンの3種類を対象とする回収ボックスを設置し、資源の循環を促進しています。
ラリーに参加する方々は、点在する回収ボックスを探して店内を歩き回ります。ボックスの近くに置いてあるボトルキャップを集め、全3色(全3種類の回収ボックス)を見つけたら終了です。
見つけたボトルキャップと引き換えにお渡しした景品は、環境に配慮して製造された文房具。例えば、使用済み文房具の回収プログラムから生まれたボールペンです。
日ごろから横浜ロフトを利用しているという近隣の方々でも、「回収を行っていることや店内のどこにボックスがあるかを知らなかった」と話す方が多くいらっしゃいました。本企画を通じて、自分たちが回収に協力することで素材が循環して再び製品となって返ってくることを目で見て確認し、今後の回収プログラムへの参加意欲が高まったのではないでしょうか。
会場で学んだ「循環」のアイデアを、暮らしに持ち帰る
最後に、生活にアイテムを取り入れたいという方が製品を購入できるよう、プラスチックのリサイクル製品を集めた特設コーナーも設置しました。
こうして、ミュージアムの見学からクイズへの参加、循環ガチャ、ボトルキャップの破砕、回収ボックスラリー、製品の購入と、多様な仕掛けを組み合わせてお届けした本企画。プラスチックとの付き合い方や資源循環を「見て、触って、学んで、購入できる」、盛りだくさんの8日間となりました。
開催後記
この度の催事では、横浜ロフトとCircular Yokohamaの協業により、それぞれの強みを活かしながら多くの来場者にサステナブルな取り組みを体験していただくことができました。
特に、横浜ロフトの「人を惹きつける力」は非常に印象的でした。通りかかった人々が自然と手に取りたくなるような商品の陳列や見せ方の工夫が散りばめられており、スタッフがいなくてもお客様が自由に会場を見て回り、購入に至る自然な流れが設計されていました。小売業を専門とするプロの技術から、我々も多くを学ぶことができました。
私たちCircular Yokohamaは、単なるアイテムの展示にとどまらず、循環ガチャや自転車型シュレッダーといった体験型コンテンツをあわせることで、資源循環の重要性を楽しみながら学んでもらう工夫を提供しました。このような体験要素は、製品を購入するだけではなく、製品の背景にある循環の取り組みを学ぶ「学習」の役割も果たしています。環境問題の解決や資源循環のアイデアに対し、親しみと理解を深めるきっかけとなったのではないでしょうか。
様々な場面でパートナーシップのもつチカラを発揮することができた本催事。企画から開催に至るまで、多くの知恵を出し合いながらともに走り抜けてくださった横浜ロフトの皆さまに、心より感謝申し上げます。
加えて、本展示企画にお力添えいただきましたミュージアム出展者の皆さま、会場に足を運んでくださった来場者の皆さまも、誠にありがとうございました。
Circular Yokohamaでは今後も、横浜からサーキュラーエコノミーを盛り上げる様々な事業活動に力を入れてまいります。
「港のまち、横浜ロフトのサステナブルWEEK」開催概要
▽期間:2024年8月28日(水)~9月4日(水)
▽時間:午前10時~午後8時 ※一部特別企画は時間の指定がございます
▽場所:そごう横浜店7階=横浜ロフト 中央エスカレーター横 特設会場
▽主催:株式会社ロフト 横浜ロフト
▽協力:Circular Yokohama(ハーチ株式会社)
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【参照記事】プレスリリース|株式会社ロフト
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