ピザハットとBeer the First、規格外のピザ生地をアップサイクルしたクラフトビール「THE PIZZA CRAFT」を共同開発
- On 2025年11月12日
大手ピザチェーン「ピザハット」を展開する日本ピザハット株式会社(本社:神奈川県横浜市、以下ピザハット)は、株式会社Beer the First(本社:神奈川県横浜市、以下Beer the First)との共同開発により、規格外のピザ生地をアップサイクルしたオリジナルクラフトビール「THE PIZZA CRAFT(ザ ピザクラフト)」を開発したと発表しました。販売期間は2025年10月27日(月)から12月中旬までの期間限定。同社のプレスリリースによると、規格外のピザ生地を使用したビールの開発および販売は、国内ピザチェーン業界では初とのことです。
ピザ生地から生まれたクラフトビール「THE PIZZA CRAFT」とは
規格外のピザ生地を原料の一部として独自の製法でアップサイクルし、ピザとの相性を追求して開発されたCOLD IPAスタイルのクラフトビール(※)です。アルコール度数は5%で、ドライな飲み口としっかりとした飲みごたえが特徴です。ホップ由来のフルーティーな香りと軽快な後味が、ピザのうまみを引き立てる仕上がりとなっています。
※使用する副原料の都合上、品目は「発泡酒」とのこと

- 商品名:THE PIZZA CRAFT
- 商品価格:単品販売価格 600円
- 販売期間:2025年10月27日(月)〜12月中旬 ※売り切れ次第終了
- 販売店舗:実施店舗はピザハット公式サイト キャンペーンページを参照
製造過程で生じる規格外のピザ生地を活用
ピザハットでは、ピザ生地の製造過多を防ぐため、ロスが出ないよう徹底したコントロールを行っているそうです。しかし、製造過程において、端切れや破損などによる規格外の生地がわずかに発生してしまうといいます。
そうした課題に対し、クラフトビールの開発や販売を通じて食品ロス問題への関心を高める活動を行っているBeer the Firstとのコラボレーションが実現。ピザハットの規格外生地を原料の一部として再利用し、ピザを知り尽くしたブランドならではの発想から誕生した、ピザ生地由来のオリジナルクラフトビールを開発しました。

わずかな切れ目(生地の手前端)ができてしまっている生地などを再利用
ピザハットの担当者によると、アップサイクル製品を意識して選ぶのではなく、思わず手に取りたくなる存在にしたいという思いから、パッケージデザインにもこだわったとのこと。
大手ピザチェーンにおいてこのような取り組みが実施されることは、一般消費者が気軽にアップサイクル品を選択できる機会を提供するとともに、食品ロス削減への関心を高めるきっかけとなるといえるでしょう。さらに、横浜に本社を置く企業同士のコラボレーションであることから、横浜発のアイデアとして今後、類似した取り組みが広がっていくことが期待されます。
Circular Yokohamaでは今後も、横浜におけるサーキュラーエコノミーに関する活動やニュースを追ってまいります。
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