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食品ロスとプラスチック削減に立ち向かう、横浜市資源循環局

  • On 2020年11月2日

横浜市は、⼈⼝3,757,630⼈(2020年9⽉1⽇現在)を抱える⽇本国内で最も⼈⼝の多い政令指定都市です。⾸都東京にほど近く都市化が進むなか、廃棄物処理や資源循環は以前から地域課題となっています。そこで、横浜市資源循環局では、市民への啓発活動や横浜市内の企業や団体との協働に取り組み、廃棄物の発⽣抑制や再⽣・再利⽤など様々な地域課題に取り組んでいます。

今回Circular Yokohamaでは、横浜市資源循環局政策調整部政策調整課より森貴史(もり・たかふみ)さん、同局政策調整部3R推進課より塩⾕洋⼀(しおたに・よういち)さん、藍原さほ⼦(あいはら・さほこ)さんに、これまでの活動についてお話を伺いました。

⾷品ロス削減

SDGsの目標にも掲げられている⾷品ロス削減は、横浜市の「ヨコハマ3R夢プラン推進計画(2018~2021)」でも重点目標の一つです。
横浜市ではこれまでも、燃やすごみにどのようなものが含まれているのかを調査しており、燃やすごみの中に含まれている生ごみの量を出していましたが、最近では食品ロスの詳しい実態を知るため、より細かい基準を設けて調査をしています。

塩⾕さん「家庭から収集した燃やすごみの中から抽出、仕分けをして、⾷品ロスの量を調べています。実は、現在横浜で捨てられている生ごみの約5割を⾷品ロスが占めています。⾷品ロスには具体的に3種類あり、1つ目は手が付けられないまま捨てられた食品、2つ目に⾷べ残し、そして3つ目は⾷材の⽪など⾷べられる部分が過剰に除去されたものです。そのなかでも多くを占めているのが、⾷べ残しです。」

⾷についての意識が変わる、さまざまなきっかけ作り

横浜市では「⾷」について考える様々な取り組みが⾏われています。2015年からは区役所や収集事務所がそれぞれ年に数回ほどの頻度で市民を対象に、食材を無駄にしない調理方法や⾷品の保管収納⽅法、災害時の⾷の備えなどの実践講座を実施しています。

また、民間事業者と協働して、⾷品ロス削減のアイデアコンテストも実施されました。

塩⾕さん「応募のあった26点のなかから3つのアイデアを選定し、表彰しました。現在はその選ばれたアイデアをどう実現するか、事業者とのマッチング等も含めて検討しています。新型コロナウイルスの影響で今年計画していた取り組みがなかなか進まない状況に陥っていますが、状況を⾒ながら今後も活動を続けたいです。」

受賞したアイデアの⼀つは、⼩学校で⾝近な給⾷について考える機会を設けるというもの。どれだけの⼈が関わって給⾷が作られているのか、そして実際にどれだけの⾷料が使⽤され、廃棄されているのかを理解・体感し、⽣徒⼀⼈⼀⼈が個⼈としてできることを考えていくという内容です。

また、外食時の食品ロスを減らすために、横浜には「⾷べきり協⼒店」制度があります。食べ残しなどの食品ロスの削減に取り組んでいただける飲食店等を協力店として登録し、ホームページで紹介しています。この取り組みは資源循環局のメンバーが実際に市内の飲⾷店に⾜を運んで協⼒を呼びかけており、現在は約900店舗が加盟しています。

特に⼒を⼊れている、フードドライブ活動

2019年に行われたフードドライブ活動の様子

2019年に行われたフードドライブ活動の様子

2020年は新型コロナウイルスの影響で対⾯での活動は難しくなってしまったため、現在はフードドライブ活動に⼒を⼊れています。

塩⾕さん「ある⼈にとって不必要な⾷品を必要としている⼈に届ける、フードドライブ活動に⼒を⼊れています。例えば、お中元をいただいたけれど⾃宅では⾷べないため捨ててしまう、というような⾷品の寄付を募り、必要としている⼈に届けます。⾷品の回収場所は市⺠にとって⾝近なところに設置することを意識していて、数か所の区役所には常設で実施しています。」

他にも、市庁舎で期間限定のイベントとして1週間にわたりフードドライブを実施しました。また、フードドライブとは少し異なりますが、2019年に「ハマのおすそ分けプロジェクト」という物々交換の企画をとあるイベントのブース内で行い、約200名が来場し、約52キロの⾷品ロスを削減することができました。

さらに、このような期間限定の催し物とは別に、イトーヨーカドーやイオン、戸塚モディと提携し、スーパーに⾷品回収箱を設置する取り組みにも力を入れているそうです。

塩⾕さん「フードドライブ活動には誰でも参加できます。常温で保存でき、未開封で賞味期限まで2か⽉以上ある⾷品であれば寄付していただけます。回収した⾷品はフードバンクや区の社会福祉協議会にお渡しし、そこから各団体さんや困っている⽅々に⾷品を提供するという仕組みです。」

食品の回収ボックスを設置することで、人同士の接触を避けています

食品の回収ボックスを設置することで、人同士の接触を避けています

資源循環局では、フードドライブ・フードバンク活動を推進することに⼒を⼊れていくのだそう。

塩⾕さん「このような状況下ではイベントなど対面での啓発は難しいため、SNS等を通じて情報発信をしていきたいです。」

誰かにとって不必要で「ごみ」として廃棄されるものでも、他の⼈にとっては必要なものであることは、⾷品に限らず多くあります。資源循環局の取り組みを通じて、少しでも多くの⼈が⾷品ロスについて認識し、⾃ら⾷べ残しを減らすことや、⾷べられないものは寄付するなど助け合いの循環ができることを期待しています。

プラスチック対策

横浜に求められる地域の課題解決

「資源循環局では、プラスチックの使⽤を全⾯的になくそうとしているのではありません。まずは使い捨てプラスチックを減らすことから始めたいのです。」

そう話すのは、資源循環局でプラスチック対策に取り組む藍原さんです。プラスチックによる海洋汚染が世界的に問題となる中、社会では脱プラスチックに向けた動きが加速していますが、横浜でも「よこはまプラスチック資源循環アクションプログラム」を策定し、プラスチックが引き起こす環境問題にアプローチしています。

その取り組みの⼀つとして、資源循環局では2019年6⽉を「よこはまプラスチック対策強化⽉間」と位置付け、横浜市内のイオングループ全356店舗の協⼒のもと「プラごみ削減キャンペーン 〜⾒直そう︕使い捨て〜」を実施しました。

横浜市内のスーパーマーケットで行われた啓発活動の様子

横浜市内のスーパーマーケットで行われた啓発活動の様子

横浜市では、2012年にイオン株式会社との包括連携協定(地域が抱える社会課題に対し⾃治体と⺠間企業の協⼒により解決を目指すための取り決め)を締結しており、環境活動への⽀援や⼦育て⽀援、⾼齢者⽀援など地域課題解決に向けて数多くの協働事業を進めてきました。

2019年の「プラごみ削減キャンペーン 〜⾒直そう︕使い捨て〜」では、店頭でマイバッグ・マイボトルの使⽤や、スプーンやフォークなどの使い捨てプラスチック⾷器の削減を呼びかけ、ポスター掲⽰やサイネージの掲出を⾏いました。その結果、6⽉のレジ袋辞退率は81.98%と前⽉の79.83%を上回りました。

また、店頭などでアンケート調査も実施し、3,644件の回答を得ることができました。アンケート結果によると、マイバッグ持参・詰め替え商品を買っているという⼈は6〜7割にのぼるにも関わらず、マイボトルを使っている⼈・ストローを断っている⼈は4割台に留まっていることが明らかになりました。このアンケート調査から、プラスチック対策を進める中でのこれからの課題が⾒えました。

コロナ禍でも市⺠との連携を忘れない

藍原さん「これまでの活動の多くはイベントの企画や運営の⽀援でした。新型コロナウイルスの影響で対⾯でのイベント開催が難しい中、これまで続けてきた活動の存続が危ぶまれています。そんな状況でも、市⺠とのつながりを保つ術を模索し続ける資源循環局では、SNSでの情報発信にも⼒を⼊れています。」

2020年3⽉には、Twitterアカウントを始動し、プラスチックごみについての豆知識や市⺠の暮らしに役⽴つ情報の発信を積極的に⾏っています。7月1日のレジ袋有料化の時期には、頻繁にツイートを行いました。また、2020年6⽉より運営しているFacebookページ「ヨコハマ 省プラスタイル」では、プラスチック対策に取り組む企業の先進事例を紹介しています。

藍原さん「TwitterやFacebookを通して、多⽅⾯へプラスチックに関する情報を広げていきたいです。コロナ禍という厳しい状況下ではありますが、みんなで協⼒して共にできる何かが⾒つかると良い、という思いで取り組んでいます。」

森さん「横浜市は、プラスチック対策の重点戦略に『連携協働』を掲げており、事業者との連携を進めたいと考えています。今後、事業者の皆様がそれぞれの強みを活かしたプラスチック対策を支援していければと考えています。」

「ヨコハマ3R夢(スリム)!」マスコット イーオ

取材後記

横浜の社会問題解決において、様々な場⾯で⺠間企業や団体、そして個⼈の活躍が⾒受けられますが、市⺠の活動を安定的に継続するためには、⾃治体の協⼒が⽋かせません。

例えば、以前Circular Yokohamaで取材を⾏ったフードバンク横浜は⾷品ロス削減に向けて地域の中で地道な取り組みを続けていますが、やはり⼈⼿不⾜で思うように活動が進まないことがあるそうです。そこで、今回お話を伺った資源循環局が持つ⼈脈を活かし連携することで、⼤⼿⼩売業者でのフードドライブ活動が実現しています。

このように、市内のあちこちに点在する草の根運動が、⾃治体の⼒を借りて社会問題の解決に貢献しています。循環型社会の形成には不可⽋な多様な⽴場の⼈々による協働。Circular Yokohamaでは、今後も横浜市内の官⺠連携による取り組みをサポートしていきます。

【よこはまプラ対策Twitter】よこはまプラ対策
【ヨコハマ省プラスタイルFacebook】ヨコハマ 省プラスタイル(横浜市資源循環局)

【参照記事】横浜市|推計人口・世帯数【最新】
【参照記事】横浜市|ヨコハマ3R夢(スリム)プラン(一般廃棄物処理基本計画)
【参照記事】ヨコハマ3R夢プラン推進計画(2018~2021)
【参照記事】よこはまプラスチック資源循環アクションプログラム
【参照記事】食品ロスとは
【参照記事】家庭から出される食品ロス発生量について
【参照記事】フードバンク・フードドライブ活動の推進

  • 3R推進課, SDGs, フードバンク, プラスチック削減, ヨコハマ3R夢(スリム)プラン, 地産地消, 循環型社会, 横浜市, 横浜市資源循環局, 脱プラスチック, 食品ロス
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