身近なまちのまだ知らない側面を発見する。グリーンバードと取り組む地域清掃活動【体験レポート】
- On 2021年6月9日
「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した、原宿表参道発信のゴミ拾いプロジェクト「greenbird(以下、グリーンバード)」。日本全国各地でチームを形成し、それぞれのエリアが主体的に地域清掃活動を実施しています。
Circular Yokohamaでは、グリーンバード横浜南チームの皆さんとコラボレーションし、横浜・みなとみらい地区にてゴミ拾い活動を実施しました。本記事では、その様子をお伝えします。
※本イベントは、Circular Yokohamaが、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボと共同で企画運営するCircular Economy Plus School(サーキュラーエコノミープラススクール)のプログラムです。
桜木町を起点に、みなとみらいでゴミ拾いをスタート
2021年2月20日の午後に開催されたイベントには、参加者とスタッフを合わせて18名が集いました。2つのグループに分かれた後、JR桜木町駅を起点に2手に分かれ、みなとみらいのまちを歩きながら、早速ゴミを拾っていきます。
今回のゴミ拾いにおいて特徴的だったのは、燃えるゴミの多さです。みなとみらいのまちは「清潔・綺麗」といった印象がありますが、実際に足元に視線を落としてみると、タバコの吸い殻や空になった紙パック飲料など「ポイ捨て」されたゴミが目立ちます。
グリーンバード横浜南チームによると、普段のゴミ拾いでは多量のプラスチックゴミが回収されることが多く、今回のように燃えるゴミばかりが見つかることは珍しいそうです。まちに落ちているゴミの種類からも、地域の特徴を垣間見ることができます。
予定していたゴミ拾いの90分はあっという間に過ぎ、参加者からは「拾いきれなかったゴミがたくさんあった」という声が。普段まちを歩くときには目を留めないような場所に多くのゴミが隠れていることを知りました。
ゴミ拾いを通じて、普段は目にとまらないものが見えてくる
参加者からは他にも、「みなとみらいは清潔なまちなので、ゴミ拾いをしてもゴミは見つからないのではないかと思っていたが、実際に目線を落としてみるとそこには驚くほどの量のゴミがあって驚いた」といった感想もあがりました。
また、そのような後ろ向きな気づきがあると同時に、「『普段何気なく歩いているまちを、今日は自分の手で綺麗にしているんだ』という自覚から、この地域を一層身近に感じることができた」という前向きな感情も芽生えたといいます。
ゴミを拾えば拾うほど達成感を感じることができる一方、自分にとって身近なまちにたくさんのゴミが落ちているという負の側面を知ることにもつながる、地域の清掃活動。一つひとつゴミを拾い上げていると、日常生活では感じることのない様々な感情に出会います。
グリーンバードでは、全国各地に拠点を設けており、誰でも気軽に1回からゴミ拾いに参加することができます。本記事を通して地域の清掃活動に興味を持った方は、是非グリーンバードの活動に関わってみてはいかがでしょうか。
編集後記
地域清掃は学校行事にも採用されるほど一般的なボランティア活動です。しかし大人になると、自分から主体的に行動しなければ関わることは滅多にありません。
今回のCircular Yokohamaとグリーンバードの協働により、イベント参加者の皆さまはもちろん、みなとみらいのまちで私たちの活動の様子を見て、地域清掃に興味を持ってくださった方が1人でもいたら嬉しく思います。そしてそれが、地域の一層の美化に向けた行動を起こすきっかけとなっていることを願います。
最後に、この度のイベントをコーディネートしてくださったグリーンバード横浜南チームの皆さまに厚くお礼申し上げます。
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【関連サイト】greenbird 横浜南チーム