日揮HD、「国産廃食用油を原料としたバイオジェット燃料を製造するサプライチェーンモデル」を4社共同提案。NEDOが採択
- On 2021年8月17日
横浜市西区に本拠を置く日揮ホールディングス株式会社(以下、日揮HD)とその他3社*がこのたび、「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」を提案し、NEDOが公募する助成事業に採択されました。
*日揮HDの他、株式会社レボインターナショナル、コスモ石油株式会社および、日揮HDの国内EPC事業会社である日揮株式会社の3社。(以下、4社併せて「助成事業者」)
公募事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築」について
本公募事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築」は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)によるもので、将来の製造規模を技術的に実現し得るバイオジェット燃料製造技術を軸に、事業化を見据えた規模でのバイオジェット燃料製造および供給に係る空港納入までのサプライチェーンモデルを構築する実証事業を実施し、バイオジェット燃料のサプライチェーンの早期確立を図るものです。
また、本事業を通して、スマートな廃食用油収集システムの開発・実証を行うことを目指しており、サーキュラーエコノミー事業に関する豊富な実績を有する小田急電鉄株式会社が日揮HDの受託事業者として本事業に参画します。
「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」について
助成事業者による「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」提案の背景には、将来的な航空需要の拡大があります。
国際民間航空機関(ICAO)をはじめとした航空業界では、航空需要拡大に伴って増加するとみられるCO2排出量の増加が問題視されており、その削減を通した地球温暖化の抑止に注目が集まっています。
そこでその対応策の一つとなるのが、バイオジェット燃料です。
今回の提案が採択されたことにより、助成事業者はバイオジェット燃料製造供給開始に向けた事業検討費用、バイオジェット燃料製造設備の装置設計・建設費用、実証運転・用役供給費用、原料となる廃食用油の入手可能性・コスト調査費用等の支援を、NEDOから受ける予定です。
助成事業者は、今後本事業を通して、バイオジェット燃料サプライチェーン構築に向けた事業開発を一層加速させ、2025年までに廃食用油を原料としたバイオジェット燃料製造設備の稼働、供給開始を目指します。併せて、助成事業者は引き続きGHG(温室効果ガス)排出量の削減を推進し、持続可能な循環型社会の形成を目指していく意向を示しています。
【参照サイト】「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」がNEDO事業に採択
【参照サイト】NEDOホームページ
瀧田桃子
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