【Circular Yokohama Letter 2022年5月号】資源循環を体験をしました
- On 2022年6月16日
『Circular Yokohama Letter』は、毎月Circular Yokohama編集部の横浜での活動や世界中のサーキュラーエコノミーの最新情報を集めてお届けします。
みなさんこんにちは!2022年5月は、展示会への訪問やリサイクル工程を学ぶ体験など、様々な場所に訪問し、学びを得ることができました。それではCircular Yokohamaの動きをお伝えします。
今月のCircular Yokohamaの活動
特別企画展「ガラスの正体」を訪問
2022年が「国際ガラス年」であることをご存知でしょうか。2021年5月18日の国連総会にて,2022年を国際ガラス年とすることが定められました。AGC株式会社では、「国際ガラス年2022」を記念した特別企画展「ガラスの正体」を、AGC横浜テクニカルセンターにおいて2022年9月2日までの期間限定で開催しています。
Circular Yokohamaは、5月某日に同ガラス展を訪問し、ガラスのサステナビリティについて学びました。
サーキュラーエコノミーの観点からみると、ガラスは地上の砂を素材に用いられているため、環境に優しい素材であるように感じます。しかし、ガラスは役割を果たしたのち埋め立てられてられることが多く、サステナビリティの構築に向けては課題も多く残されています。
その問題解決に取り組むべく、AGCでは廃棄ガラスを人工珪砂化することで砂状にし、それを使った人工干潟を作る試みを進めています。
この取り組みによるガラスの新たな循環形成期待がかかります。近い将来、AGCがどのような形でサーキュラーエコノミーに貢献するのか。Circular Yokohamaでは、その活動を追ってまいります!
プラスチックリサイクルのプロセスを体験
生活のあらゆる場面で活躍するプラスチック。しかし環境への悪影響が懸念され、日本ではプラスチック袋の有料化を皮切りに、プラスチックに対する見方や扱い方が見直されつつあります。
プラスチック削減に向けた取り組みはまだ発展途上にありますが、プラスチックも重要な資源のひとつととらえ、容易に廃棄するのではなく循環させる必要があります。
編集部では、横浜市西区に拠点を置く株式会社湘南貿易を訪れました。1997年に創業し、インフレーション(フィルム)装置やプラスチック再生機械をヨーロッパから輸入し国内企業に販売する代理店です。ここではプラスチックリサイクルの全工程を実際に目で見て、自分の体を使って学べる「湘南エコプロジェクト」を体験しました。
自転車型の破砕機にペットボトルキャップを入れ、ペダルを漕ぐ力で小さく砕かれます。そのチップ状になったプラスチックを機械で溶かし、溶けて柔らかくなったプラスチックを金型に流し込むと、新しい製品が誕生するといった流れです。
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金型には、服飾雑貨につけるボタンや文房具、ゴルフマーカーなど、様々な種類があります。作りたい製品に合わせて原材料となるペットボトルキャップの色を変えると、見た目も形もバラエティに富んだ再生品が作れます。
この体験を通じて、プラスチックのリサイクル工程は想像よりもシンプルであることが実感できました。
興味がありましたら、ぜひみなさんも体験しに行ってみてください。
瀬谷区の若者たちが養蜂を通じて地域を守る取り組みをスタート
ミツバチは、蜜を通じた生態系の保全だけではなく、地域活性化にも貢献する可能性を秘めています。
そこで、養蜂による「お土産作り」という視点から、まちづくりの一環として捉え、循環を生み出そうとしている取り組みが横浜市瀬谷区で始動しました。
2027年に瀬谷区にて開催される国際園芸博覧会に向けて、瀬谷ハチミツリビングラボでは養蜂を開始しました。地元の若者たちとタッグを組み、瀬谷のはちみつを地域のシンボルにしたいと考えています。
Circular Yokohamaでは引き続きこれらの活動を追っていきます!
今月のおすすめ記事
横浜のみならず、日本国内でもサーキュラーエコノミーを始め、社会課題解決に向けた活動が注目されています。それらのなかで姉妹メディア、IDEAS FOR GOODやCircular Economy Hubが今月配信した記事をご紹介します。
使い捨て容器は、もういらない。“中身だけ”買えるサイト「fills」
ユーザーがウェブ上でドリンクや食事を“中身だけ”を購入し、マイボトル・マイ容器で受け取れるサービスがローンチされました。これまでのマイボトル運動とはどう違うのか、お話を伺いました。
地域の人が集い、楽しめる循環型コインランドリー「Green Laundry Lounge」
米国の環境に優しいコインランドリー。地球環境に配慮した洗濯ができるだけでなく、地産地消の食材を使用したカフェのほか、待ち時間を楽しみながら地域の人々とつながれる様々な仕掛けがあります。
「服」とは何かから考える、衣服のサーキュラーエコノミー〜 Circular Cafe & Bar Vol.16〜
Circular Economy Hub 編集部では、「Circular Cafe & Bar」という名のもと、定期的にコミュニティ会員限定のオンライントークの場を開催しています。今回は、「服」とは何かから考える、衣服のサーキュラーエコノミーについてざっくばらんに意見交換をしました。
おわりに
Circular Yokohamaでは、今後もあらゆる場所へ訪問や情報交換を積極的に行っていきます。いつでもお気軽にお問い合わせください。次回もお楽しみに!
[Reference]国際ガラス年2022
[Reference]2027年横浜国際園芸博覧会
[Reference]株式会社AGC
[Reference]株式会社湘南貿易
[Reference]瀬谷ハチミツリビングラボ