Circular Economy Plus School

~ 学ぶ、つながる、循環する。座学と体験で学ぶ3か月 ~
横浜を舞台にしたサーキュラーエコノミー学習プログラム
( LOCAL GOOD SCHOOL YOKOHAMA )

2021年1月6日開講!豪華ゲスト講師陣と共に学ぶ、横浜発のサーキュラーエコノミー学習プログラム。<終了しました>

Circular Economy Plus School とは?

Circular Economy Plus School(サーキュラーエコノミープラススクール)は、横浜市が掲げるビジョン「サーキュラーエコノミーplus()」の実現に向けた、地域発のサーキュラーエコノミー(循環経済)学習プログラムです。環境にも人にも優しく、持続可能な循環型のまちづくりに関わりたい人々が産官学民の立場を超えて集い、学び、つながることで、地域の課題を解決し、横浜の未来をつくりだしていきます。

Circular Economy Plus Schoolは、横浜市、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスの3者協定により展開されている、ウィズコロナ・ポストコロナにおける持続可能な横浜の未来を目指す助け合いプラットフォーム「#おたがいハマ」プロジェクトの一環でもあります。

コンセプト「学ぶ。つながる。循環する。」

「座学」と「フィールドワーク」の組み合わせによる共創型学習プログラム

サーキュラーエコノミーについて座学で学ぶ。座学で学んだあとは、フィールドワークを通じて多様な人々と出会い、つながる。つながった人と共にアクションを起こし、地域のなかに環境・社会・地域経済のすべてに恩恵をもたらす循環モデルをつくりだしていく。Circular Economy Plus School は、循環型のまちづくりに欠かせない「つながり」を生み出し、そのつながりによって地域課題の解決を目指す共創型学習プログラムです。

プログラム概要

開催期間 3か月(1月6日~3月27日)・座学セッション12回 / フィールドワーク10回
開催日時 座学セッション:毎週平日(月or水or木)18:00~20:30
フィールドワーク:毎週土曜日 10:00~ or 13:00~
開催場所 座学セッション:オンライン
フィールドワーク:横浜市内各地
参加人数 座学セッション:50名
フィールドワーク:10~20名(回により異なる)
参加費用 座学セッション:1,500円 / フィールドワーク:1,500円(※学割:500円引)
座学セッション全12回パッケージ:12,000円(※学割:10,000円)
主催 LOCAL GOOD YOKOHAMA 2.0 実行委員会(ハーチ株式会社(Circular Yokohama)、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)

※同スクールは、LOCAL GOOD YOKOHAMA のスクール事業第一弾として開催されるプログラムとなります。
※第1回・12回の懇親会、第7回のフィールドワーク(greenbirdごみ拾い活動)は無料となります。

プログラムテーマの一覧

座学セッションテーマ 日時 フィールドワーク内容 日時
第1回 横浜とサーキュラーエコノミー 1/6(水) 参加者懇親会 1/6(水)
第2回 食のサーキュラーエコノミー(ローカル・フォー・ローカル) 1/13(水) SDGs横浜金澤リビングラボ視察 1/16(土)
第3回 再エネとサーキュラーエコノミー(ローカル・フォー・ローカル) 1/21(木) solarcrew空き家リノベ体験 1/23(土)
第4回 サーキュラーエコノミーとまちづくり(サステナブル・デベロップメント) 1/27(水) 森ノオト視察 1/30(土)
第5回 ウェルビーイングとサーキュラーエコノミー(ヘルスプロモーション) 2/3(水) ことぶき協働スペース 2/6(土)
第6回 サーキュラーエコノミー時代の新しい働き方(パラレルキャリア) 2/10(水) 緑園リビングラボ視察 2/13(土)
第7回 プラスチックのサーキュラーエコノミー 2/18(木) greenbirdごみ拾い活動 2/20(土)
第8回 ファッションのサーキュラーエコノミー 2/22(月) プラスチック活用ワークショップ 2/27(土)
第9回 サーキュラーエコノミーとスタートアップ 3/3(水) サーキュラービジネスアイデアソン@Haishop 3/6(土)
第10回 サーキュラーエコノミーとデジタル・トランスフォーメーション 3/10(水) サーキュラーエコノミー×DXワークショップ 3/13(土)
第11回 ドーナツ経済学で考えるサーキュラーエコノミーplusの価値 3/17(水) ドーナツ経済学ワークショップ 3/20(土)
第12回 公民連携による横浜発のサーキュラーイノベーション 3/24(水) 参加者懇親会 3/24(水)

※座学セッションは原則毎週水曜日18:00~となりますが、第3回(1/22)・第7回(2/18)は木曜日、第8回(2/22)は月曜日となっております。ご注意ください。
※フィールドワークの内容は変更の可能性があります。また、現在内容調整中の箇所については、確定次第更新してまいります。

第1回:横浜とサーキュラーエコノミー

第1回では「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の基本的な概念について理解したうえで、なぜ横浜がサーキュラーエコノミーに取り組むべきなのか、横浜が抱える固有の地域課題をデータと共に学びながら、皆さんと一緒に考えていきます。また、サーキュラーエコノミーを都市政策に採用し、2050年までに100%サーキュラーシティの実現を目指しているオランダ・アムステルダムの先進事例を学び、横浜とアムステルダムの共通点や相違点にも触れながら、横浜が掲げる「サーキュラーエコノミーplus」の4つの領域を掘り下げていきます。

安居昭博(サーキュラーエコノミー研究家/Circular Initiative&Partners代表 )

1988年生まれ。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラム Global Future Council 日本代表メンバー。オランダと日本の二国間で活動し、これまでに50を超える日系企業・自治体に向けアムステルダムで視察イベントを開催しサーキュラーエコノミーを紹介する。複数の企業へアドバイザー・外部顧問として参画。サーキュラーエコノミーを広く発信する活動が評価され「SDGs Creative Award 2019」にて特別賞受賞。

関口昌幸(横浜市政策局共創推進課担当係長)

2012年から横浜市政策局政策支援センターにて「市民参加型の課題解決の実現」「地域経済の活性化」のためにオープンデータ活用による地域課題解決イノベーションの仕組みづくりに従事。現在は同市政策局共創推進室にて、産官学民の共創による地域課題解決拠点、リビングラボを市内各地で展開。2019年、循環型まちづくりによる公民連携イノベーションモデルとして「サーキュラーエコノミーplus」ビジョンを策定。

モデレーター:加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD編集長)

1985年生まれ。東京大学卒業後、リクルートエージェントを経て、サステナビリティ専門メディアの立上に従事。2015年12月に Harch Inc. を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。現在はサーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市で「Circular Yokohama」など複数の事業を展開。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格保持者。

セッション概要

当日の流れ イントロダクション(10分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(30分×2)
「サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは?」安居氏
「横浜市がサーキュラーエコノミーに取り組むべき理由」関口氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:アムステルダムとの比較から考える、横浜「サーキュラーエコノミーplus」の価値
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 講師:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)
講師:安居昭博氏(サーキュラーエコノミー研究家 / Circular Initiative &Partners)
モデレーター:加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 1月6日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

Circular Economy Plus Schoolの記念すべき最初のゲスト講師となる安居昭博さんはオランダ・アムステルダムに在住(現在はコロナのため帰国中)しており、現地の豊富なネットワークを基に最前線のサーキュラーエコノミーの取り組みを様々なメディアを通じて発信している、日本の第一人者です。

一方の関口昌幸さんは、横浜市の職員という行政の枠を超えてまちに飛び出し、産官学民の連携により地域課題を解決するオープンイノベーション拠点「リビングラボ」の立上・普及に尽力してきました。地域の方々との対話やフューチャーセッションを数え切れないほど繰り返し、地域のリアルな課題と向き合う中で関口さんが辿り着いたのが、「サーキュラーエコノミー」の考え方でした。資源循環や経済成長だけではなく「ひと」の視点を中心に据えたビジョン「サーキュラーエコノミーplus」を掲げ、各地のリビングラボと共創しながら推進してきました。

セッションの前半では、安居さんから「サーキュラーエコノミー」の基本的な概念について、関口さんからは横浜市のデータに基づき、なぜ横浜においてサーキュラーエコノミーの推進が必要なのか、その理由について詳しく解説していただきます。

後半のディスカッションパートでは、オランダ・アムステルダムと横浜の意外な共通点にも触れながら、アムステルダムの最新事例も参考にしつつ、横浜ならではのサーキュラーエコノミーのありかたを模索していきます。横浜で起こりつつあるサーキュラーエコノミーの取り組みは、世界を知る安居さんの目から見てどのように映るのか。アムステルダムと横浜という2つの都市の事例を題材に、都市におけるサーキュラーエコノミーの本質について迫ります。

こんな人におすすめ

  • サーキュラーエコノミーの基本について理解したい方
  • サーキュラーエコノミーplusというビジョンに興味がある方
  • 横浜がなぜサーキュラーエコノミーに取り組むべきか、その理由を理解したい方
  • アムステルダムのサーキュラーエコノミーに関する先端事例を知りたい方
  • 横浜とアムステルダムの共通点や相違点に関心がある方

フィールドワーク概要

当日の流れ 第1回目は、フィールドワークのかわりに、座学セッション終了後に参加者とゲスト講師を交えたオンライン懇親会を実施します。全12回の学習プログラムの旅路のはじまりとなります。講師だけではなく他の参加者とも交流できる貴重な機会となりますので、ぜひお気軽にご参加ください。
コーディネーター 関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)
安居昭博氏(サーキュラーエコノミー研究家 / Circular Initiative &Partners)
加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 1月6日(水)20:30~22:00
場所 オンライン(Zoom)

第2回:食のサーキュラーエコノミー

第2回では「サーキュラーエコノミーplus」が掲げる重点領域の一つ「ローカル・フォー・ローカル」のうち、「食」に焦点を当てます。横浜市内で「食」の地域循環に取り組んでいる方をゲストにお呼びし、横浜ならではの食のサーキュラーエコノミー、地産地消・食を通じた循環型コミュニティの作り方について学んでいきます。

今村美幸(NPO法人アーバンデザイン研究体理事)

2005年より、都市再開発における企画開発や事業推進、不動産コンサルティングに従事。2017年11月国内初の人工知能マンションとして地域課題を解決する持続可能な住宅地モデル事業「横浜MIDベース」(横浜市西区)を開発した。また、2014年からまち(団地・マンション)再生「暮らし再生プロジェクト」をブランディングし、空き店舗を活用して「井土ヶ谷アーバンデザインセンター」を創設した。そして、社会課題をIoT、AI、ビッグデータ、ブロックチェーンなどを活用して新たな商品開発を行う『リビングラボファミリー』や地域循環経済圏を創出する『SDGs横浜金澤リビングラボ』を立ち上げた。

奥井奈都美(アマンダリーナ代表 )

2014年夏、青みかん(摘果みかん)との出会いを機に、それまで捨てられていた青みかんの美味しさと商品としての価値を見出す。“もったいない!から、おいしい!へ”の思いから立ち上げた「横浜産青みかん商品化プロジェクト」が横浜市地産地消事業に認定され、2015年より事業を本格化。青みかんを活用した様々な商品を開発。2018年法人化。2019年横浜環境活動賞、2020年横浜市食の3Rきら星活動賞を受賞。
町おこし、地産地消、農福連携、サーキュラーエコノミープラスを形にした地域産品、金澤八味の製造を監修。

桐山智(横浜市立瀬ケ崎小学校教諭)

SDGsやサーキュラーエコノミーなどの概念を言葉で伝えるのではなく、日々の暮らしや、様々な教科との関連させながら「自分ごと」として捉えられるようカリキュラムマネジメントし、これからの時代を生きる子供たちにとって必要な「繋げて考える力」を街と繋がった学習を通して高めている。

池島祥文(横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授)

農業経済学と地域経済学を専門分野とし、近年では、都市農業を対象に地産地消の空間分析を進めたり、地域経済循環の可視化に取り組んだりしています。

川村出(横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授)

物質の構造解析に有効な固体NMR分光法を駆使し、膜タンパク質をはじめとする生体分子構造解析の研究を専門としている。最近では、植物性の廃棄物の有効利用を探索し、2020年にコーヒー粕から分離したセルロースナノファイバーの構造を明らかにし、コーヒー粕のアップサイクル的な利用を検討している。

永島太一郎(永島農園)

神奈川県茅ケ崎市生まれの38歳。サラリーマン家庭に育ち新卒で外資銀行→ベンチャー立ち上げから妻の家業である農業を継ぐために農業の世界に入る。2012年よりおひさまシイタケの栽培、2014年より黒宝きくらげの栽培を開始してほぼ通年でキノコの生産から加工販売まで手掛ける。椎茸狩りやBBQ、収穫体験を通じた食育体験にも力を入れる。

平野健太郎(八景市場 フードコミュニケーター)

1977年生まれ。生まれも育ちも横浜市金沢区。学生時代は国際ワークキャップというボランティア活動を通じて日本全国のまちづくりに関わる。卒業後は水道技術者として幅広く活動を展開する傍ら、「食」をテーマにした様々なイベントに関わりながら、日本酒の良さを様々な角度から探求するユニット「日本酒ラバース」を結成。2019年1月から新しい賃貸住宅の在り方「コミュニケーションのある暮らし」を軸としたアパートメント「八景市場」をオープン。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「食とサーキュラーエコノミー」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「廃棄される海藻を活用した循環型農業と産学連携による地域産品づくり」今村氏・奥井氏・桐山氏
「地産地消・地域循環の経済効果を可視化する」池島氏
「コーヒー粕からのセルロースナノファイバーの分離とその利用可能性」川村氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「食を通じた循環型コミュニティをどう作る?」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 今村美幸氏・奥井奈都美氏・桐山智氏(SDGs金澤リビングラボ)
川村出氏(横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授)
池島祥文氏(横浜国立大学)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 1月13日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

第2回のテーマは、「食のサーキュラーエコノミー」。横浜というと桜木町・みなとみらいエリアの近代的な街並みを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、実は横浜市内には市域の総面積の約7%を占める3,000ヘクタール以上の農地があり、様々な野菜や果物などが栽培されています。

地域のなかで食の循環を実現させ、地産地消を推進することは、フードマイレージ(食品の輸送距離)の削減に伴うCO2排出量の低下、健康で新鮮な食品の摂取による市民の健康増進、地域経済の活性化など様々なメリットが生まれます。

第2回の最初のゲストは、横浜市南部の金沢区を中心に活動を展開しているSDGs横浜金澤リビングラボの皆さんです。金澤リビングラボでは、廃棄予定のアマモを肥料として活用して唐辛子などの野菜を育て、地元小学生らと共に地域産品となる「金澤八味」を開発するプロジェクトを展開しています。地元農家、小学校、事業者らがどのように連携して地域に恩恵をもたらす循環型の農業プロジェクトを実現したのか、そのストーリーと今後の展開についてお話をお伺いします。また、横浜国立大学の池島祥文さんからは、上記のような地産地消プロジェクトが実際に地域にどのような経済効果をもたらすのかに関する研究結果も公表予定です。

そして、次のゲストは世界で初めてコーヒー粕からセルロースナノファイバー(CNF)の抽出に成功した横浜国立大学の川村出さんです。フードロスを活用したバイオマテリアルの開発はサーキュラーエコノミーにおいて最も注目されている分野の一つです。軽量かつ丈夫で環境にも優しいセルロースナノファイバーは「夢の素材」とも言われており、フィルターやフィルム、自動車部品など様々な分野への活用が期待されています。当日は、この革新的な研究と、コーヒー粕から抽出したCNFを実用化していくうえでの課題など、サーキュラー・イノベーションを形にするための産学連携のあり方や今後の可能性について議論していきます。

こんな人におすすめ

  • 食のサーキュラーエコノミーに興味がある方
  • 都市農業の課題や可能性について知りたい方
  • 地域の中で食や農をテーマとする循環型プロジェクトを立ち上げたい方
  • フードロスを活用したバイオ素材に興味をお持ちの方
  • 横浜の「食」に関わる実践者とつながりたい方

フィールドワーク概要

第2回は、廃棄予定の海藻アマモを活用した循環型農業に取り組んでいるSDGs金澤リビングラボの活動拠点となる八景市場と永島農園を訪問し、実践者のお話を聞きながら横浜における食の循環と地産地消、食を通じた地域活性とまちづくりについて学びます。

当日の流れ 9:50  集合(現地は八景市場・オンラインはZOOM)
10:00 プログラム開始
・チェックイン(プログラムの内容説明・グループにわかれ参加者同士で自己紹介)
第1部 八景市場(オンライン参加の場合:現場の様子を中継)
・「食xコミュニティに関する取り組み事例紹介」平野氏
・「循環型農業と産学連携による地域産品づくり」奥井氏
第2部 永島農園(オンライン参加の場合:現場の様子を中継)
・「農業を通じた地域コミュニティとの連携・地産地消の魅力」永島氏
第3部:現地参加・オンライン参加で別コンテンツ
現地参加者:永島農園でのキノコ狩り体験
オンライン参加者:感想共有・ディスカッション
テーマ例:
「食を通じた循環型コミュニティのつくり方」
「地域課題を解決する食の循環プロジェクト」
※参加者の興味関心に合わせてテーマを変更する場合があります
※キノコ狩りの様子も中継する予定です
最後にチェックアウト、感想共有
第4部:ネットワーキング(任意)
14:00 終了
コーディネーター 永島太一郎氏(永島農園)
平野健太郎氏(八景市場)
日時 1月16日(土)10:00~14:00
場所 八景市場・永島農園(オンライン参加も可能です)
レポート SDGs金澤リビングラボで「食の循環」とコミュニティの作り方を学ぶ【体験レポート】

第3回:再エネとサーキュラーエコノミー(ローカル・フォー・ローカル)

第3回ではサーキュラーエコノミーplusが掲げる重点領域の一つ「ローカル・フォー・ローカル」のうち、「エネルギー」に焦点を当てます。横浜市内や他地域で再生可能エネルギーの地産地消、再エネの普及を通じたまちづくりに取り組んでいる方をゲストにお呼びし、サーキュラーエコノミーの前提でもあり、横浜市が「Zero Carbon Yokohama」として掲げる脱炭素社会の実現に向けた具体的な取り組みを学んでいきます。

河原勇輝(株式会社太陽住建代表)

株式会社太陽住建(横浜型地域貢献企業プレミアム企業)代表取締役。地域の空き家を活用したまちづくり事業「solar crew」は第8回グッドライフアワード環境大臣賞を受賞。本業の傍ら、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス代表理事、ヨコハマSDGsデザインセンター 地域コーディネーター、NPO法人グリーンバード横浜南チームリーダーなども務める。

舟山大器(YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 再エネ部会長)

日本最大級の再エネ団体一般社団法人日本PVプランナー協会の設立、日本NO.1太陽光発電メーカーの立上げなどを行い再エネの普及に尽力し様々な団体の役職を歴任。現職は一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス理事、EMA認定センターセンター長、パナソニック創研客員講師等を拝命。

中島一嘉(株式会社アズマ代表)

株式会社アズマ 代表取締役社⻑、株式会社やめエネルギー株式会社取締役営業推進統括。地域に対して⼈⼀倍思い⼊れがあり「地域のみんながハッピーに」を経営理念に掲げ、事業を通じた地域貢献を体現している。太陽光発電事業、住宅事業、電⼒⼩売事業、トマト栽培を中⼼にしたスマートアグリ事業など、幅広く地域で事業を展開。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「再エネとサーキュラーエコノミー」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「空き家を活用した再エネの地産地消、災害に強いまちづくり」河原氏
「再生可能エネルギーと横浜の未来」船山氏
「太陽光エネルギーの地産地消で地域を幸せに」中島氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「再生可能エネルギーと循環型のまちづくり」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 船山大器氏(YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 再エネ部会長)
中島一嘉氏(やめエネルギー株式会社)
河原勇輝氏(株式会社太陽住建)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 1月21日(木)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

横浜市では、2050年までの脱炭素化を目指す「Zero Carbon Yokohama」をビジョンに掲げており、市内における再生可能エネルギーの地産地消を増やす取り組みや、地域連携協定による市外からの再生可能エネルギー調達、海洋の藻類などが固定する炭素(ブルーカーボン)を認証クレジット化した独自のカーボンオフセット制度など、など、様々な取り組みを展開しています。

再生可能エネルギーへの移行は経済成長と環境負荷のデカップリング(分離)を目指すサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けて必要不可欠な前提条件であり、都市の気候変動・災害対策などを考える上でも重要なテーマです。

第3回の最初のゲストは、横浜市を含む神奈川県内で、空き家を活用した再生可能エネルギーの地産地消・分散型防災拠点づくりプロジェクト「solarcrew」(第8回環境省「グッドライフアワード」環境大臣賞受賞)を展開している株式会社太陽住建代表の河原勇輝氏です。地域の課題となっている空き家を、地域の課題を解決する拠点に生まれ変わらせ、DIYリノベーションや再エネの設置、人と人とのつながりの創出を通じてより気候変動に対してレジリエントなまちづくりを進めている河原氏から、再エネを通じた循環型・共創型のビジネスモデルについて学びます。

二人目のゲストは、長らく太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの普及に尽力してきた株式会社横浜環境デザインの船山大器氏です。船山氏からは、横浜市が再生可能エネルギーへの移行に取り組むべき理由や現状の課題、横浜市内で展開されている再エネ関連の最新プロジェクトなどについて詳しくお話をお伺いします。

そして三人目のゲストは、福岡県八女市で再生可能エネルギーの地産地消に取り組んでいる株式会社アズマの代表で、地域の資金循環を目的として企業有志によって立ち上げられた地域電力会社「やめエネルギー」の役員も務める中島一嘉氏です。中島氏からは、再エネの地産地消を実現するうえでのポイントや課題、地域電力の仕組みや可能性について詳しくお話をお伺いします。

後半のパネルディスカッションのテーマは「再生可能エネルギーと循環型のまちづくり」です。地域の中で自ら再生可能エネルギーを作り出すことで、環境に優しく、気候変動や災害にも強いまちづくりができるだけではなく、地域の経済も潤います。また、そのプロジェクトを通じて地域の人と人とがつながることで、本当の意味で地域のレジリエンスが向上します。どのように地域の中で環境・社会・経済のすべてにプラスをもたらす再エネプロジェクトを展開していけばよいのか、実践者の講師の皆様とともに、エネルギーの視点から循環型のまちづくりについて掘り下げていきます。

こんな人におすすめ

  • 横浜市内の再エネ関連プロジェクトについて詳しく知りたい方
  • 再エネを通じた循環型のまちづくりに興味がある方
  • 再生可能エネルギーの地産地消に興味がある方
  • 地域電力の可能性や課題について詳しく知りたい方

フィールドワーク概要

第3回目は、株式会社太陽住建が運営する空き家のDIY体験をきっかけとしたまちづくりシェアリングプラットフォーム「solar crew」の活動に参加します。横浜から飛び出し、神奈川県箱根町にある空き家のリノベーション体験を通じて、空き家という地域が抱える課題をどのように地域の課題を解決する拠点に変えていくのか、そのプロセスを参加者の皆さんと一緒に学んでいきます。

※詳細は参加者のみなさまへPeatixメッセージからお送りします
11:00 開始
・空き家施設の案内
・空き家オーナーからご挨拶
・箱根町役場の方からのご挨拶
・参加者の自己紹介タイム
・空き家DIY作業内容の説明
12:00 昼食(芦ノ湖畔のレストラン)
13:00 DIY作業スタート
15:20 solarcrewのコンセプト説明(太陽住建・河原)
16:00 解散

当日の流れ
コーディネーター 河原勇輝氏(株式会社太陽住建)
日時 1月23日(土)11:00~16:00
注意事項 ・コロナ対策のため、集合時に検温チェックをさせていただきます。
・体調に不安がある方はご参加をお控えください。
・箱根湯本駅への集合ではなく直接現地に行かれる方は事前にご連絡ください。
レポート 空き家を地域課題解決拠点にリノベーション【体験レポート】

第4回:サーキュラーエコノミーとまちづくり(サステナブル・デベロップメント)

第4回では、サーキュラーエコノミーplusが掲げる重点領域の一つ「サステナブル・デベロップメント」に焦点を当てます。関内・みなとみらいといった沿岸部から住宅街が広がる内陸部にいたるまで多様な顔を持つ横浜で、建築とパブリックスペースの活用、オープンイノベーションを生み出すコミュニティづくり、ローカルメディアを基軸とした循環型まちづくりなど、様々な角度から持続可能なまちづくりに取り組んでいる専門家、実践者の皆様をゲストにお呼びし、横浜ならでのサーキュラーなまちの姿を皆さんと一緒に模索していきます。

西田司(株式会社オンデザインパートナーズ代表)

1976年生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。主な仕事に「ヨコハマアパートメント」(JIA新人賞/ヴェネチアビエンナーレ審査員特別表彰)、「ISHINOMAKI 2.0」(地域再生大賞特別賞)、「THE BAYSとコミュニティボールパーク」「大分県立芸術文化短期大学キャンパス」など。グッドデザイン賞審査員、東京理科大学准教授、明治大学特別招聘教授。著書に「建築を、ひらく」「オンデザインの実験」

相澤毅(株式会社plan-A代表)

株式会社plan-A代表取締役、プロジェクトデザイナー。大手生活ブランド勤務を経てから前職ではデベロッパーにて社長室に所属し不動産開発から海外事業におけるスキーム構築・広報P R・販売戦略・広告クリエイティブ・ブランディング・新規事業企画・商品開発・人材育成制度構築・産学連携など手がけてきたが、2018年5月に独立起業。今は不動産事業者や大手家電メーカーのコンサル、企業の事業開発参画、場のプロデュース、自治体とのまちづくり、企業の取締役や顧問、NPO法人の理事等を手がけ、多様な働き方を実践している。

北原まどか(NPO法人森ノオト理事長)

NPO法人森ノオト理事長。横浜市青葉区を拠点に、暮らしの足元から持続可能な社会を創造しようと活動している。長女出産を機に2009年11月、ウェブメディア「森ノオト」を創刊。2013年1月にNPO法人森ノオトを設立。市民ライター育成、エコまちづくり、寄付布循環ブランド「AppliQué」などを展開。著書に『暮らし目線のエネルギーシフト』(コモンズ、2013年)。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「都市のサーキュラーエコノミー」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「循環を生むパブリックスペースとウォーカブルシティ」西田氏
「イノベーションを生み出すコミュニティのつくりかた」相澤氏
「自然と共生し、地域で循環する持続可能なまちづくり」北原氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「循環するまち、横浜の未来を考える」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 西田司氏(オンデザイン・パートナーズ)
相澤穀氏(plan-A)
北原まどか氏(森ノオト)
モデレーター:杉浦裕樹氏(横浜コミュニティデザインラボ)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 1月27日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

2050年までに、世界人口の約3分の2が都市に住むと言われています。都市は世界の自然資源の75%を消費しており、世界の廃棄物の50%以上、温室効果ガスの60~80%を排出しています。この現状を踏まえると、サーキュラーエコノミーへの移行を実現するうえで「都市」のあり方を再考することは非常に重要だと言えます。世界では、オランダのアムステルダムや英国のロンドンなど、多くの都市が「サーキュラーシティ(循環する都市)」への移行に取り組んでいます。約370万人もの人口を抱える横浜は、都市としてどのように循環型のまちづくりを進めていけばよいのでしょうか。第4回では、様々な切り口から横浜でまちづくりに取り組んでいるゲストをお呼びし、循環型のまちづくりの本質について詳しく学んでいきます。

一人目のゲストは、横浜・関内に本拠を置き、まちの道路をテラス席にする「かんないテラス」をはじめ、ウィズコロナ・ポストコロナにおける新しい都市のありかたを模索し、パブリック・スペース(公共空間)の再構築に取り組んでいる建築事務所、オンデザインパートナーズの代表・西田司氏です。公共空間という切り口から、環境にも優しく社会につながりをもたらし、地域経済にも恩恵をもたらす都市空間デザインについて学びます。

二人目のゲストは、横浜・関内にあるシェアオフィス・コワーキング機能を持つイノベーションハブ「G Innovation Hub Yokohama」や、都筑区にできた「住む・働く・創る」が融合したものづくり拠点「THE GUILD IKONOBE NOISE」のプロデュースを手がける株式会社plan-Aの代表・相澤毅氏です。地域の中にまちの作り手を増やし、イノベーションを生み出す拠点をどのように作っていけばよいのか、そのポイントを学びます。

そして三人目のゲストは、横浜・青葉区に拠点を置き、未来をはぐくむ人の生活マガジン「森ノオト」や循環型のアップサイクルブランド「AppliQué」などを展開するNPO法人森ノオトの北原まどか氏です。ローカルSDGsの先駆けとして、顔が見える関係を大事にしながら地域の中で環境に優しい循環型コミュニティを創り上げてきた北原氏から、循環型まちづくりのエッセンスと実践者としての心構えを学びます。

後半のパネルディスカッションのテーマは「循環するまち、横浜の未来を考える」です。それぞれ異なる角度から横浜のまちづくりに取り組んできた3名のゲストとともに、環境・社会・経済のすべてに恩恵をもたらす持続可能な循環型のまちづくりを実現するうえで何が必要なのかを深く掘り下げ、ウィズコロナ・ポストコロナ時代における都市のありかたとしての「サーキュラーシティ」の可能性を模索します。

こんな人におすすめ

  • 都市におけるサーキュラーエコノミーに興味がある方
  • 循環型のまちづくりに興味がある方
  • ポストコロナにおける公共空間の活用に興味がある方
  • イノベーションをもたらすまちづくりに興味がある方
  • 地域で循環型コミュニディづくりを始めたいと考えている方

フィールドワーク概要

第4回目は、横浜市青葉区にあるNPO法人森ノオトの活動拠点「森ノオウチ」と「森ノハナレ」に訪問し、市民が主体となって進める循環型のまちづくり、アップサイクルを通じた地域のコミュニティづくりなど、地域の中につながりと循環を生み出すための具体的な実践方法について学びます。

当日の流れ ・森ノオト全体の活動についてお話
・ウェブいいかも市の視察 @森のおウチ
・めぐる布市の視察 @森のハナレ
コーディネーター
北原まどか氏(NPO法人森ノオト理事長)
梅原昭子氏(NPO法人森ノオト)
日時 1月30日(土)13:00~15:00
場所 森ノオト(横浜市青葉区)
レポート 森ノオトの拠点で地域の循環型コミュニティづくりについて学ぶ【体験レポート】

第5回:ウェルビーイングとサーキュラーエコノミー(ヘルスプロモーション)

第5回では、サーキュラーエコノミーplusが掲げる重点領域の一つ「ヘルスプロモーション」に焦点を当てます。高齢化が進む横浜においてどのように誰もが健康でいきいきと学び、働き、暮らせるまちづくりを実現していくか、横浜市内で地域のヘルスケアに取り組んでいるゲストの方をお呼びして、その具体的な取り組みを学んでいきます。サーキュラーエコノミーが目指す究極の目的となる「ウェルビーイング」の実現に向けた地域のありかたを模索していきます。

川口大治(株式会社横浜セイビ 常務 / とつかリビングラボ代表)

株式会社横浜セイビ 常務取締役、家事代行サービスのコピエ 統括マネージャー、とつかリビングラボ 代表、戸塚てらこや 代表。横浜市SDGs認証制度”Y-SDGs”第1回認証。職場である地元戸塚を盛り上げるべく様々な形で活動しています。

横山太郎(横山医院 院長)

腫瘍内科医として抗がん剤の治験や臨床試験を行う中で「病気を抱える中で、これからどうするのか?」に関わる『意思決定』が大事だと感じ、 横浜市立市民病院緩和ケア内科では、終末期からではなく診断時から関わる「早期からの緩和ケア」を行い、厚生労働省科学研究班の中でマニュアル作成にも携わる。医療者のみで意思決定をすることは、価値観の多様化から質的にも、超高齢社会から量的にも困難と判断し、「非医療者も含めた様々な人が意思決定を行う体制」を作ることが必要だと感じて社会活動も開始。

堀川壽代(光栄堂薬局 代表)

光栄堂薬局代表役員・管理薬剤師。横浜市金沢区生まれ。横浜市薬剤師会理事、金沢区三師会理事などを務める。欧州を中心に世界9ヶ国の薬剤師・薬局・薬事調査を実施。医療・薬事系専門誌への寄稿や講演実績も多数。

小林野渉(ことぶき協働スペース)

公共の福祉や人権への関心から、ことぶき協働スペース(運営:NPO法人コミュニティデザイン・ラボ)スタッフに。LOCAL GOOD YOKOHAMAの運営や、新型コロナウイルスに向き合う公民連携プラットフォーム「 #おたがいハマ」ではよくしゃべる縁の下の力持ちを目指して奔走。まちづくりプランナーや環境デザイナーとしても活動。地域では、横須賀市汐入宮元青年会総務、川崎中島広報企画室副代表を務める。編集者、クリエイティブ・ディレクター、地図制作者。デザインチームSUMOGREE主宰。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「サーキュラーエコノミーとウェルビーイング」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「ヘルスケアを軸とした、みんなが前向きになれるまちづくり」川口氏
「地域医療と社会教育による循環型のまちづくり」横山氏
「薬局から考える、地域の健康とウェルビーイング」堀川氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「サーキュラーエコノミーで地域のウェルビーイングをどう実現する?」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 川口大治氏(とつかリビングラボ)
横山太郎氏(横山医院)
堀川壽代氏(光栄堂薬局)
関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 2月3日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

新型コロナウイルスの感染が拡大する中で改めて「命」と向き合い、何のために生きるのか、どのような暮らしや働き方が理想なのかを再考しているという方も多いのではないでしょうか。世界では、コロナからの経済復興において「グリーンリカバリー」「Build Back Better」がキーワードになっています。これらは、いずれも環境が破壊され、格差が拡大するようなコロナ以前の経済モデルではなく、経済活動を通じて環境が再生され、社会的な公正も実現するような新しい経済を実現するという意味となります。このような流れの中で改めて注目を集めているのが「ウェルビーイング(幸福)」という概念です。

サーキュラーエコノミーの究極の目的は、環境やコミュニティの再生を通じて個人、地域、そして社会全体における「ウェルビーイング」を実現することにあると言っても過言ではありません。世界を見てみると、ニュージーランドやスコットランド、フィンランドなど、ウェルビーイング・エコノミーの実現を政策として掲げている先進的な国家もあります。本セッションでは、地域のウェルビーイングやヘルスケアに携わる3名のゲストを招き、サーキュラーエコノミーが地域で暮らす人々やコミュニティ全体のウェルビーイング向上にどのように貢献するのか、その関係性を探っていきます。

一人目のゲストは、医療や子育てなどヘルスケアを活動の中心に据えている「とつかリビングラボ」の代表を務める川口大治さんです。川口さんからは、とつかリビングラボの活動内容をベースに、多様なプレイヤーと連携しながらどのように地域の中で包括的なヘルスケアを実現していくかについてお話しいただきます。

二人目のゲストは、医師として医療の現場で働く傍ら、地域の中に「非医療者も含めた様々な人が意思決定を行う体制」を構築することを目指して様々な社会活動やITを駆使した先進的な取り組みを展開されている横山医院・院長の横山太郎さんです。横山さんからは、地域医療の視点から見たサーキュラーエコノミーとヘルスケアの関係についてお話いただきます。

そして三人目のゲストは、横浜市金沢区にある光栄堂薬局の代表役員を務める堀川壽代さんです。地域の健康を守る拠点でもあり、地域やそこで暮らす人々の健康に関する様々な情報が集まる薬局という拠点を活かし、SDGs金澤リビングラボなどとも連携しながら地域課題の解決に取り組んでいる堀川さんからは、現場で働く薬剤師の視点から見た、地域のウェルビーイングについてお話いただきます。

少子高齢化が進む地域においてサーキュラーエコノミーを実現するためには、サービスや財の作り手としての高齢者や障がい者の活躍や、介護・子育てをしながらでも働きやすい環境の整備など、ヘルスケアプロモーションの視点が欠かせません。また、サーキュラーエコノミーの推進によってもたらされるよりよい環境や地域コミュニティとのつながりは、人々や地域全体のウェルビーイング向上に直結します。今回のセッションが、一般的に資源循環や経済システムの文脈で語られることが多いサーキュラーエコノミーの新しい側面について考えるきっかけになれば幸いです。

こんな人におすすめ

    • サーキュラーエコノミーとウェルビーイングの関係について考えたい方
    • サーキュラーエコノミーとヘルスケアの関係について考えたい方
    • インクルーシブ・サーキュラーエコノミーに興味がある方

フィールドワーク概要

第5回目のフィールドワークは、横浜市中区寿町を舞台に、地域のヘルスケアプロモーションや地域のウェルビーイングについて考える視察ワークショップを実施します。

当日の流れ 13:00 開始
13:10 チェックイン(自己紹介、本日期待することなど)
13:20 イントロダクション:寿町の歴史や活動紹介/フィールドワークの方法/ウェルビーイングについて/寿の人やまちの循環/「問い」を考える準備(20分)
13:40 フィールドワーク:寿地区周辺のまち歩き (40分)
14:20 ディスカッション/アウトプット:
『私にとってのウェルビーイングとは?』
寿町での学びから感じて、考えたことをチームで共有し、紙にアウトプットするセッションです。
14:50 チェックアウト
15:00 解散
コーディネーター 小林野渉
日時 2月6日(土)13:00~15:00
場所 ことぶき協働スペース
レポート 福祉のまち寿町に学ぶ、ウェルビーイングの形とは【体験レポート】

■ことぶき協働スペースとは
2019年6月より、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが横浜市との協働事業として運営する、横浜市寿町健康福祉交流センター内に開設した寿地区の地域包括支援・調査研究などの事業拠点です。スペース利用、ボランティア希望などの相談コーディネートや、自治会・町内会などの地域コミュニティやNPO、企業、大学、研究機関などの様々な主体による対話型の共創活動を推進し、課題解決のためのサービスやプロジェクトの創出を支援します。

第6回:サーキュラーエコノミー時代の新しい働き方(パラレルキャリア)

第6回では、サーキュラーエコノミーplusが掲げる重点領域の一つ「パラレルキャリア」に焦点を当てます。パラレルキャリアという新しい働き方を推進・実践されている方をゲストにお呼びし、サーキュラーエコノミーを実現するうえで必要不可欠な「パートナーシップ(協働)」と、協働を生み出す媒介役として活躍するパラレルキャリア人材(複業人材)、地域の循環を支える担い手づくり、循環経済へのインクルーシブな移行など、サーキュラーエコノミーと地域における働き方との関係を多角的に模索していきます。

野村美由紀(株式会社Woo-By.Style代表 / 緑園リビングラボ代表)

株式会社Woo-By.Style代表取締役。石井法務グループ理事。一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス理事。緑園リビングラボ代表。家庭でも社会でも役割の多い女性に、情報・場と機会・コミュニティの提供を通じて現実的な働き方やキャリアアップなどのディーセントワーク実現に向けた支援を行っている。コロナ禍では循環型のマスクプロジェクト「YOKOHAMAガーゼマスクships」を展開。多数のメディアに取り上げられる。

加藤遼(株式会社パソナJOBHUB ソーシャルイノベーション部長)

株式会社パソナにてリーマンショック後の若者雇用支援、東日本大震災後の東北復興支援、NPOのマーケティング支援などに携わる。現在は全国の地域や海外を旅するようにはたらきながら、タレントシェアリング、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズムをテーマとする事業開発に従事。一般社団法人サステナブルビジネスハブ理事、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師、NPOサポートセンター理事、多摩大学大学院特別招聘フェロー。IDEAS FOR GOOD Business Design Lab 所長。

鈴木仁(都筑リビングラボ代表/ことぶき協働スペース)

ものづくりやデジタルテクノロジーを通じたエンパワメントと再チャレンジできる仕組みづくりをビジョンに掲げ、凹凸ある当事者として例え得意不得意があってもイキイキと学び・働けるために必要なアイデアを、都筑リビングラボに参画する地域の大学・企業・NPOなどや、ことぶき協働スペースと協働するみなさんと共に模索し、「自分ごと」としてパラレルキャリアを実践しています。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「サーキュラーエコノミーと働き方」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「主役は地域の女性。緑園のサーキュラーエコノミー」野村氏
「サーキュラーエコノミーを加速させるパラレルキャリア人材」加藤氏
「生きづらさを抱える当事者が、いきいきと学び働けるまちづくり」鈴木氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「サーキュラーエコノミー時代の働き方」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 野村美由紀氏(緑園リビングラボ)
加藤遼氏(株式会社パソナ)
鈴木仁氏(都筑リビングラボ)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 2月10日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

第6回は、サーキュラーエコノミーが私たちの「働き方」に与える影響について考えていきます。

サーキュラーエコノミーは経済システムそのものの変化です。経済の仕組みが変われば企業のありかたも変わり、企業のありかたが変われば組織のありかたも変わります。そして組織のあり方が変われば、私たち一人ひとりの働き方も変わります。

また、地域の中で循環を実現させるためには、消費者として暮らすだけではなく、財やサービスの生産者として暮らす人を増やしていく必要があります。この大きな変化をもたらすためには、高齢者や障がい者、子育て中の人など誰もが地域の中でいきいきと仕事ができるように新しい働き方の選択肢やインフラを整えていく必要もあります。

サーキュラーエコノミーへの移行を働き方の視点で捉えると、そこには様々な課題やチャンスが見えてくるのです。そこで、第6回はキャリアや雇用をテーマに活動されている方をゲストにお呼びして、両者の関係を深く掘り下げていきます。

一人目のゲストは、緑園リビングラボの代表を務め、女性のキャリア支援やディーセントワークの推進を行っている株式会社Woo-By.Style代表の野村美由紀さんです。野村さんからは、地域の中で女性が活躍するという視点から見た緑園都市のまちの課題や、緑園リビングラボがコロナ渦に始めた循環型のプロジェクトについてお話いただきます。

二人目のゲストは、株式会社パソナの加藤遼さんです。全国の地域や海外を旅するように働きながら、パラレルキャリア・複業など新しい働き方の推進に取り組んでいる加藤さんからは、サーキュラーエコノミーが個人の働き方をどのように変えていくのか、全国で起こりつつある事例も交えつつ、お話いただきます。

そして三人目のゲストは、都筑リビングラボの代表を務める鈴木仁さんです。ものづくりやデジタルテクノロジー通じて凸凹がある当事者でも生き生きと学び、働ける環境づくりに取り組んでいる鈴木さんからは、多様な人々が共にお互いの個性を活かしながら共創することで、包摂的なサーキュラーエコノミーを実現していくためのエッセンスを学びます。

サーキュラーエコノミーという大きな変化が、私たち一人一人の働き方やキャリアにどのような影響を及ぼすのか、またサーキュラーエコノミーを実現するために、私たちは働き方をどのように変えていけばよいのか、少しでもこのテーマに興味がある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

こんな人におすすめ

・サーキュラーエコノミーと組織・働き方の関係に興味がある方
・パラレルキャリア・複業など新しい働き方に興味がある方
・リモートワークとサーキュラーエコノミーの関係に興味がある方
・インクルーシブな雇用のありかたに興味がある方
・地域の中で働くことに興味がある方
・雇用の視点から見た地域の課題について知りたい方

フィールドワーク概要

当日の流れ 第6回目は、横浜市泉区を拠点とする緑園リビングラボを訪問し、地域において多様かつ包摂的な働き方やパラレルキャリアを加速させていくうえでどのような課題があるのかを学び、具体的な解決策について皆さんと一緒に考えるフューチャーセッションを開催します。
コーディネーター 野村美由紀氏(緑園リビングラボ)
日時 2月13日(土)13:00~15:00
場所 緑園都市
※詳細はPeatixメッセージにてお申込みいただいた方へ個別にご連絡します。
レポート 緑園都市のまちづくりから考える、サーキュラーエコノミーPlusが目指す地域のあり方【体験レポート】

第7回:プラスチックのサーキュラーエコノミー

第7回では、プラスチックのサーキュラーエコノミーに取り組んでいる方々をゲストにお呼びし、現在の海洋プラスチック汚染、マイクロプラスチック問題や、プラスチック廃棄物の現場、リサイクル・アップサイクルの現状について学んでいきます。私たちの生活を至るところで支えているものの、一方で大きな環境問題を引き起こしているプラスチックとの向き合い方を皆さんと一緒に模索していきます。

栗原清剛(横浜市資源リサイクル事業協同組合副理事長)

横浜市資源リサイクル事業協同組合副理事長。昭和47年8月16日横浜市生まれ。環境に配慮をする行動に誰もが気軽に参加できる街、「リサイクルデザインタウン」実現に向け、未来のリサイクル業界を担う組合員とともに日々、奮闘中。毎年、夏休み恒例の「環境絵日記」や、リサイクル・環境問題に関する出前講座を実施し、子どもたちへの環境教育事業に強い意欲を持って活動している。

林光邦(株式会社テクノラボ代表)

株式会社テクノラボ 代表取締役社長。テクノラボは主にIoT機器、医療機器といった製品の少量開発を行うプラスチックメーカー。その一方プラスチック製造に携わる企業として海洋ゴミ問題に対しなにかできることはないかと社内研究チームを立ち上げ、現在海洋ゴミのアップサイクルブランドbuoyの製造技術を担う。

田所沙弓(株式会社テクノラボ プロダクトデザイナー)

多摩美術大学卒業後、テクノラボへ入社。IoTデバイスや通信機器のデザインに携わる。プラスチックの素材としての価値の再発見を目的とした「Plas+tech project」の運営。現在海洋ゴミのアップサイクルブランドbuoyのブランドオーナーとしてデザイン提案を行う。

北井俊樹(株式会社グーン ブルーエコノミー研究所)

横浜市立大学で生物学を専攻し内分泌学を学んだ後、2019年に同社入社。廃棄物分野において横浜市と共に展開しているいくつかの海外展開プロジェクトの参加し、タイ、フィリピンにて調査を行う。国内においても特別管理廃棄物であるポリ塩化ビフェニル(PCB)の調査等を行う。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「サーキュラーエコノミーとプラスチック」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「リサイクルの現場から考える横浜の資源循環」栗原氏
「海洋プラスチックから生まれた工芸品”buoy”」林氏
「横浜の廃棄物とプラスチックの資源循環」北井氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「プラは悪者?循環型社会におけるプラスチックとの付き合い方」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 林光邦氏(株式会社テクノラボ)
栗原清剛氏(横浜市資源リサイクル事業協同組合)
北井俊樹氏(株式会社グーン)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 2月18日(木)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

「2050年までに、海の中のプラスチックが魚の量を超える。」そんな衝撃的な予測を一度は耳にしたことがあるかもしれません。世界経済フォーラムが2016年に公表した報告書によれば、世界で使われるプラスチックの量は過去50年で20倍に増え、今後20年でさらに倍増すると見込まれており、2050年までに海洋プラスチックの量が魚の重量を上回ると予測されています。

現状のプラスチックの原料となっている化石燃料の気候変動への影響や、海洋プラスチック汚染がもたらす生態系への影響など、プラスチックを取り巻く課題はサーキュラーエコノミーを考えるうえでも欠かせないトピックの一つとなっています。

世界では、英国エレン・マッカーサー財団がプラスチックのサーキュラーエコノミー実現に向けた「New Plastics Economy」を立ち上げ、グローバル企業や各国政府らとともにプラスチックの資源循環に取り組んでいます。

日本においても、中国が2018年1月にプラスチックごみの輸入を禁止して移行、プラスチックをめぐる問題が顕在化し、急速に様々な取り組みが動き出しました。環境省は2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、「3R+Renewable」という基本原則をベースとしてリデュース、リサイクル、再生材・バイオプラ、海洋プラごみ対策など重点領域を定めて取り組みを進めています。2020年7月にはプラスチック製レジ袋も有料化されるなど、私たち一人一人の消費者が日常の中でプラスチック問題に触れる機会も少しずつ増えてきています。

こうした動きの中で世間では脱プラスチックの流れが進んでいますが、「プラスチック」という素材は本当に悪者なのでしょうか?例えば、軽量かつ丈夫なプラスチック容器は、輸送時のCO2排出という観点ではガラス容器などの他素材と比較して環境性能が高く、商品の保存性も高いなど、必ずしもマイナスばかりではありません。一方で、大量のプラスチックが海洋に流出し、環境問題を引き起こしていることも事実です。問題は、素材なのか、システムなのか、文化なのか。私たちはより多角的な視点でプラスチックと向き合っていく必要があります。

第7回のセッションでは、実際に「プラスチック」の現場で仕事をしている方をゲストにお呼びし、プラスチック問題の本質について皆さんと一緒に考えていきます。

一人目のゲストは、横浜市資源リサイクル事業協同組合の副理事長を務める栗原清剛さんです。横浜のリサイクル業界団体の立場から、「環境絵日記」や「リユースびん」プロジェクトなどユニークな取り組みをもとに循環型社会の実現に向けて取り組んでいる栗原さんからは、プラスチックを取り巻く日本や横浜の現状、協同組合としての取り組みについて詳しくお話いただきます。

二人目のゲストは、プラスチックメーカー株式会社テクノラボの林光邦さんです。海洋プラスチックごみから作ったアップサイクルブランド「buoy」などを展開している林さんからは、同社の取り組みと、その背景にある資源としてのプラスチックに対する考え方について学びます。

そして三人目のゲストは、横浜で産業廃棄物の中間処理業をメインに展開している株式会社グーンの北井俊樹さんです。北井さんからは、同社が展開している廃プラスチックのリサイクル事業や、リサイクル技術の海外展開などについて詳しくお話をお伺いします。

そして、後半のパネルディスカッションでは、「プラは悪者?循環型社会におけるプラスチックとの付き合い方」をテーマに、私たち一人一人がプラスチックという素材とどのように向き合い、資源循環を実現していくために何をすればよいのか、より深く掘り下げていきます。消費者の視点から考えるプラスチックごみ問題とはまた違う視点を手にすることで、より多角的に問題の本質に迫り、プラスチックのサーキュラーエコノミー実現に向けたヒントを模索していきます。

こんな方におすすめ

・プラスチックのサーキュラーエコノミーについて知りたい方
・横浜のプラスチックの現状について知りたい方
・プラスチックを循環させていくアイデアを一緒に考えていきたい方
・なぜプラスチック問題が起こっているのか、その本質を考えたい方

フィールドワーク概要

当日の流れ 第7回目は、地域のゴミ拾い活動を展開しているNPO法人グリーンバード、横浜南チームの活動に参加し、皆さんと一緒にプラスチックをはじめとしたゴミを回収します。次回のフィールドワークでは、この活動で拾ったプラスチックを資源として活用したワークショップを実施します。
コーディネーター 河原勇輝氏(グリーンバード横浜南チームリーダー)
日時 2月20日(土)13:00~15:00
場所 桜木町駅周辺
※詳細はPeatixメッセージにてお申込みいただいた方へ個別にご連絡します。
レポート 身近なまちのまだ知らない側面を発見する。グリーンバードと取り組む地域清掃活動【体験レポート】

第8回:ファッションとサーキュラーエコノミー

第8回では、ファッション分野でサーキュラーエコノミーに取り組んでいる方々をゲストにお呼びし、現在のファッション業界の問題点や、持続可能な原材料の調達、循環型のデザインについて学んでいきます。生活に身近なファッションを通じてどのように循環型社会に貢献していくことができるのかを皆さんと一緒に模索していきます。

矢内原充志(ファッションデザイナー・アートディレクター)

1975年生まれ。愛媛県今治市出身横浜市在住。桑沢デザイン研究所卒業。1997 年~2011年パフォーミングアートグループ「NIBROLL」のディレクター・衣装担当として活動。平行して、2002年~2011年「Nibroll about Street」名義でレディースコレクションを発表。東日本大震災を受けてこれまでの表現活動を見直し、2011年からリアルクローズのメンズブランド「Mitsushi Yanaihara」を始動。2012年Tokyo 新人デザイナーファッション大賞プロ部門選出。近年では活動拠点である横浜市を中心に、行政・企業・自治体などのデザインコンサルティングやブランディングを行っている。有限会社スタジオニブロール代表(2004年設立)桑沢デザイン研究所非常勤講師。

松村俊幸(横浜繊維振興会会長)

松村(株)代表取締役社長、(一)シルクセンター国際貿易観光会館会長、横浜繊維振興会会長等、神奈川県繊維協会副会長等々が主な繊維関係の役職。昭和33年(1958年)4月29日、関内住吉町1-13の松村(株)の場所で生まれ、2才から中区本牧大里町へ引っ越し、大学卒業迄居住のはまっこです。特に間門小、大鳥中、横浜緑ヶ丘高校と高校迄本牧で生活した米軍エリアのあった古き良き時代を本牧で過ごした本牧ッ子です。

オノキョウコ(ラチチュードモモ ヨコハマ代表)

オリジナルブランド《ラチチュードモモ ヨコハマ》をプロデュース。バッグ&ファッションアクセサリークリエイター。「大切」をデザインする。デザインの力で美しいものを提供する。幼い頃からのバッグ好きが高じて、美大卒業後バッグデザイナーとなる。イタリア在住時に得た経験を生かし、バッグ、スカーフ、帽子、スカーフ等ファッションアクセサリーをデザイン、製造卸に携わる。オンワード、デサント、イッセイミヤケ、無印良品等のOEM企画。百貨店、ユナイテッドアローズ、テレビ朝日、千趣会スタイルノート、丸井、QVCテレビショップ等でラチチュードモモブランド展開。生まれ育った横浜のシルクスカーフを使ったスカーフバッグや雑貨が好評、横浜グッズ001に選定。特別賞受賞。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「サーキュラーエコノミーとファッション」(15分)瀧田氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「NIBROLLとファッション」矢内原氏
「『大切』をデザインする」小野氏
「横浜の繊維産業と横浜スカーフ」松村氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「サーキュラーエコノミーはファッションをどう変えるか?」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 矢内原充志(ファッションデザイナー・アートディレクター)
松村俊幸(横浜繊維振興会会長)
オノキョウコ(ラチチュードモモ ヨコハマ代表)
瀧田桃子(Circular Yokohama / Circular Economy Hub編集部)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 2月22日(月)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

生きている限り誰もが関わりのある業界、ファッション。私たちの生活に欠かせない存在であり、生きる喜びを与えてくれるファッションには、サステナビリティの視点から多くの課題があることをご存じでしょうか?

洋服の生産量は過去約15年で2倍に増加しているのと同時に、1着あたりの利用期間はどんどんと短くなっています。洋服の7割以上が、リサイクルなどに回ることなく焼却処分や埋め立てされています。また、ファッション業界は2番目に大量の水を消費しており、世界のCO2排出量の8%を占めていると言われています。

このファッション業界を、どのように持続可能な循環型に変えていくことができるのでしょうか。また、もともとシルクの町として栄え、「横浜スカーフ」ブランドを作り上げてきた横浜は、これからの時代に求められる循環型のファッションを生み出していくことができるのでしょうか?第8回では、実際に繊維・ファッション業界に長く携わり、現場で服作りに取り組んできた3名のゲストをお呼びし、ファッションとサーキュラーエコノミーについて考えていきます。

一人目のゲストは、横浜を拠点にアート・デザイン・ブランディングなど幅広くクリエイティブ領域で活躍し、自らも東日本大震災を機に2011年からリアルクローズのメンズブランド「Mitsushi Yanaihara」を立ち上げてファッションブランドを運営してきたスタジオニブロール代表の矢内原充志さんです。矢内原さんからは、ニブロールが手がける循環型のファッションの取り組みや、横浜のファッション業界が抱える課題や可能性についてお話をいただきます。

二人目のゲストは、横浜繊維振興会会長を務める松村俊幸さんです。松村さんからは、横浜の繊維産業の歩みや、究極のエコ素材と呼ばれ、江戸時代から着物の素材としてリサイクルなども行われてきたシルク、横浜スカーフの歴史などについて詳しくお話いただきます。

そして三人目のゲストは、横浜を拠点に置き、横浜発の横浜スカーフバッグ&グッズブランド「ラチチュードモモヨコハマ」を展開するアトリエモモの小野京子さんです。小野さんからは、現在取り組まれている気球をアップサイクルしたファッションづくりの取り組みや、循環型ファッションの実現に必要な官民連携についてお話いただきます。

後半のディスカッションでは、ゲストの皆さんと一緒に「サーキュラーエコノミーはファッションをどう変えるか?」というテーマで、ファッション業界の現場が抱える課題についてより掘り下げつつ、横浜ならではのサステナブル・サーキュラーファッションの未来について考えていきます。

誰にとってもジブンゴト化しやすいファッションを通じ、どのように環境や社会を再生し、地域の中で循環を作り出すことができるのか。少しでも興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。

こんな方におすすめ

  • ファッション業界の現場について詳しく知りたい方
  • サステナブル・サーキュラーファッションに興味がある方
  • 横浜のファッションの歴史について興味がある方
  • 横浜のファッションの未来について考えたい方

フィールドワーク概要

当日の流れ 第8回目は、海洋プラスチックのアップサイクルブランド「buoy」を展開する株式会社テクノラボの協力により、第7回目で拾った横浜市内のプラスチックを活用し、新しいプロダクトづくりに挑戦するワークショップを実施します。
コーディネーター 林光邦氏・田所沙弓氏(株式会社テクノラボ)
日時 2月27日(土)13:00~15:00
場所 横浜市内
※詳細はPeatixメッセージにてお申込みいただいた方へ個別にご連絡します
レポート 横浜市内のプラごみを使った、世界で一つのプロダクトづくり【体験レポート】

第9回:サーキュラーエコノミーとスタートアップ

第9回では、横浜でサーキュラーエコノミー型のビジネスを展開しているソーシャルスタートアップ企業をゲストにお呼びし、スタートアップの視点からサーキュラーエコノミー市場が持つ機会と今後の可能性について学んでいきます。また、横浜でサーキュラーエコノミーに関わるイノベーションやビジネスを増やしていくうえでの課題についても皆さんと議論します。

青山明弘(ピープルポート株式会社)

1990年生まれ。横浜市出身。祖父母から戦争の話を聞いて育ち、「自分の大切な人が理不尽に奪われる戦争・紛争」に課題意識を持つようになる。カンボジアで、内戦経験者へインタビューした事をきっかけに、ソーシャルビジネスでの戦争・紛争解決、および被害者の支援を志す。新卒で株式会社ボーダレス・ジャパンに入社。東京のボーダレスハウス事業部で1年半、その後ボーダレスハウス台湾支店の立ち上げへ。2年で黒字化し、帰国後日本へ逃れてきた難民のために、ピープルポート株式会社を創業。環境負荷ゼロ、難民ゼロを目指すエシカルパソコン「ZERO PC」の販売を通じて、事業の拡大を図っている。

表秀明(株式会社 Innovation Design)

2010年Innovation Design創業と同時に入社。ハウステンボスの事業再生プロジェクトを受け持つ。2012年から5年間に渡り、港区芝のThe Place of Tokyo開業・運営プロジェクトマネージャーを担当。その後、スリランカに渡りホテル開業プロジェクトにて、オペレーション、ブランディング、人材、コストの管理を行う。現在はサステナブルデザイン室長として社会的課題の解決に取り組む。

麻生智嗣(ヨコハマSDGsデザインセンター)

ヨコハマSDGsデザインセンター総合コーディネーター(㈱エックス都市研究所 主任研究員)マーケティングリサーチ会社を経て、エックス都市研究所に入社。中心市街地活性化基本計画、総合計画など自治体のマスタープランの策定や、エリアマネジメント、民間企業と地域とをつなぐコーディネート業務などを担当。中小企業診断士。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「サーキュラーエコノミーとスタートアップ」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「サーキュラーパソコンを通じて難民に雇用を創り出す」青山氏
「社会課題を解決するギフトショップとカフェ」表氏
「SDGsデザインセンター」麻生氏
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「スタートアップから見たサーキュラーエコノミー市場の可能性と課題」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 青山明弘氏(ピープルポート株式会社)
表秀明氏(株式会社 Innovation Design)
麻生智嗣氏(ヨコハマSDGsデザインセンター)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 3月3日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

2050年までに100%サーキュラーエコノミーの実現を目指しているオランダ・アムステルダムでは、サーキュラージーンズをサブスクリプション形式で提供する「MUD Jeans」、廃棄食材を活用したレストランを展開する「Instock Amsterdam」、サーキュラリティの可視化ツールを開発する「Circular IQ」、廃棄物のマッチングプラットフォームを展開する「Excess Materials Exchange」など、サーキュラーエコノミーの実現に向けてユニークなビジネスモデルを展開するスタートアップ企業が数多く誕生しています。

サーキュラーエコノミーを実現するうえでは、革新的なビジネスモデルやアイデア、テクノロジーを強みにイノベーションを起こそうと新しい事業に取り組むスタートアップ・ベンチャー企業の存在が欠かせません。一方で、サーキュラーエコノミーという新たな分野で事業を作っていくことは簡単なことではありません。

横浜でもアムステルダムと同様にサーキュラーエコノミーを事業化するスタートアップ・ベンチャー企業のエコシステムを創り出し、事業の成功確度を高めていくためにはどのようなことが求められるのでしょうか?

第9回では、実際にスタートアップ・ベンチャー企業の立場から横浜を拠点に循環型の新規事業に取り組んでいるゲストと、そうした新たな事業を支援する立場として活動されているゲストを招き、横浜発のサーキュラー・スタートアップの可能性について展望します。

一人目のゲストは、ボーダレスグループの一員として環境負荷ゼロ・難民ゼロの循環型エシカルパソコン「ZERO PC」事業を展開しているピープルポート株式会社の青山明弘さんです。青山さんからは、環境・社会・経済のすべてにプラスをもたらすビジネスモデルの作り方を学びます。

二人目のゲストは、株式会社Innovation Designの創業メンバーであり、現在はサステナブルデザイン室長として社会課題解決型ギフトショップ「haishop」やサステナブルカフェ「haishop cafe」を展開している表秀明さんです。表さんからは、サステナビリティを軸とした事業と組織づくりについて学びます。

そして三人目のゲストは、ヨコハマSDGsデザインセンターの総合コーディネーターを務める株式会社エックス都市研究所・主任研究員の麻生智嗣さんです。麻生さんからは、サステナビリティに関わる事業開発をサポートする立場の視点から、横浜においてどのように循環型の事業やプロダクト・サービスを増やしていくかについて学びます。
後半のディスカッションでは、「スタートアップから見たサーキュラーエコノミー市場の可能性と課題」をテーマに、実際にサーキュラーエコノミーを事業化する上での難しさやリアルな課題、その先にある可能性について議論します。

サーキュラーエコノミーへの移行は、環境・社会へのポジティブインパクトの創出はもちろん、経済的にも大きなポテンシャルを秘めています。サーキュラーエコノミーを概念からビジネスモデルへと落とし込み、アイデアを形にしていく上でのヒントを得られる貴重な回となっています。興味がある方はぜひご参加ください。

こんな人におすすめ

・サーキュラーエコノミーの新規事業を始めようと考えている方
・サーキュラーエコノミー型のビジネスをすでに展開している方
・サーキュラーエコノミーがスタートアップ・ベンチャー企業にもたらすビジネスチャンスを知りたい方
・サーキュラーエコノミーの実現に向けたパートナーを探している方

フィールドワーク概要

当日の流れ 第9回目は、株式会社 Innovation Designが運営する横浜・桜木町のサステナブルカフェ「haishop cafe」を会場に、横浜で循環型のビジネスやサービスを生み出していくうえでの課題や、その課題を解決するためのアイデアソンを実施します。
コーディネーター 表秀明氏(株式会社 Innovation Design)
日時 3月6日(土)13:00~15:00
場所 haishop cafe
レポート サステナブルな企業運営とは何か。循環型ビジネスを考えるアイデアソン【体験レポート】

第10回:サーキュラーエコノミーとデジタル・トランスフォーメーション

第10回では、サーキュラーエコノミーの実現に欠かせないDX(デジタル・トランスフォーメーション)をテーマに、IoT・3Dプリンター・AI・ブロックチェーンといった最新のテクノロジーやビッグデータなどを活用してどのように都市においてサーキュラーエコノミーを実装していくのか、DX分野の専門家と共に学んでいきます。

海老原城一(アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ マネジング・ディレクター)

東京大学卒業後、1999年アクセンチュア入社。行政、公共事業体、民間企 業の戦略立案から大規模トランスフォーメーションまで数多く手掛ける。コー ポレート・ストラテジーの立案や、新制度・新サービス設計/導入による効果 創出を実現。近年は、技術の進展に伴うデジタル戦略策定業務やスマート シティの構想立案に多数従事している。近著に『Smart city 5.0 ~地方創生を加速する都市OS~』(中村彰二朗共著、インプレス)がある。

吉本翔生(株式会社WiseVine 代表)

株式会社WiseVine 代表取締役社長。2011年にシンクタンクに新卒入社。気候変動政策を専門とし、国内外の行政への政策立案調査に関わる中で、施策立案に係るヒトモノカネの情報が偏在し、効率的な運営がなされていない状況を目の当たりにする。解決のための官民連携、官官連携のプラットフォームを構築すべく、2018年3月にWiseVineを設立。

河村康博(株式会社横浜DeNAベイスターズ ビジネス統括本部 広報・コミュニケーション部長)

PR会社を経て2014年株式会社横浜DeNAベイスターズに入社。主に事業広報として、DeNAベイスターズが仕掛ける様々なイベントや街づくり事業に関するPRを担当。また、行政と連携し、選手寮カレーを横浜市内の学校給食で提供する企画を手掛けるなど広報の枠を超えた業務を推進。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション「サーキュラーエコノミーとDX」(15分)加藤氏
第1部:ゲストトーク(20分×3)
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「サーキュラーエコノミーを加速させるDX」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 海老原城一氏(アクセンチュア株式会社)
吉本翔生氏(株式会社WiseVine)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)/ 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 3月10日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

サーキュラーエコノミーの実現に欠かせないのが、DX(デジタル・トランスフォーメーション)です。サーキュラーエコノミーへの真の移行を実現するためには、データや数値に基づくサーキュラリティ(循環性)の可視化やモニタリング、戦略策定が必要不可欠となります。

また、ブロックチェーンの活用によるマテリアルフローの可視化や秘匿性が守られた形での廃棄物のマッチング、IoTとPaaSの掛け合わせによる回収を前提としたビジネスモデル構築、AIを活用したロス削減に向けた在庫管理・ダイナミックプライシング、3Dプリンターを活用したデジタルファブリケーションなど、サーキュラーエコノミーにおいてデジタルテクノロジーが活用できる領域は多岐にわたり、DXはサーキュラーエコノミーの「イネイブラー」とも言われています。

今回は、サーキュラーエコノミーとDXというテーマで、デジタルテクノロジーを活用してどのようにサーキュラーエコノミーへの移行を加速させることができるのか、ゲストの皆様とともに議論を深めていきます。

一人目のゲストは、「サーキュラー・エコノミー・ハンドブック 」の著者でもあるアクセンチュア株式会社の海老原城一さんです。海老原さんからは、ITを強みに企業のサーキュラーエコノミー化を支援しているアクセンチュアの取り組み内容や、サーキュラーエコノミーにおけるデジタルテクノロジーの可能性について詳しくお話いただきます。

二人目のゲストは、サーキュラーエコノミーの実現に欠かせない官民連携を支援するリソースマッチングのデジタルプラットフォームを提供している株式会社WiseVineの吉本翔生さんです。吉本さんからは、GovTechの知見も踏まえたうえで、デジタルを活用してどのように官民のパートナーシップを最適化していくかについて詳しくお話いただきます。

そして三人目のゲストは、VRで試合を観戦できるバーチャルハマスタなど、デジタルを活用した新たなスポーツ観戦体験の創造に取り組んでいる横浜DeNAベイスターズの河村康博さんです。河村さんからは、ベイスターズのDXの取り組みや、テクノロジーを活用してファンやコミュニティとのエンゲージメントを高めていく方法について学びます。

後半のパネルディスカッションでは、「サーキュラーエコノミーを加速させるDX」というテーマで、横浜のサーキュラーエコノミーに関わる活動のDX化を進めていく上での課題や今後の可能性についてゲストの皆様と考えていきます。サーキュラーエコノミーの視点からDXのWHY(必要性)・WHAT(本質)・HOW(プロセス)について掘り下げていきます。テクノロジーにあまり詳しくないという方でも大歓迎です。興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。

こんな方におすすめ

・サーキュラーエコノミーとDXの関係について知りたい方
・テクノロジーを活用したサーキュラーエコノミーの事例について知りたい方
・サーキュラーエコノミー×DXの領域でビジネスチャンスを見つけたい方
・サーキュラーエコノミーのDXを進めていく上での課題について知りたい方

フィールドワーク概要

当日の流れ 第10回目は、サーキュラーエコノミーの推進に向けてどのようなデータが必要で、それらのデータをどのように収集するのか。サーキュラーエコノミーを単なる概念ではなく具体的に測定可能な数値やデータに変換し、サーキュラリティ(循環性)に基づいて進捗を測定できるようになるためのDXロードマップを皆さんと一緒に考えます。
コーディネーター 加藤佑(Circular Yokohama)
日時 3月13日(土)13:00~15:00
場所 オンライン
レポート テイクアウト容器のゴミ問題解決を目指す、DXアイデアソン【体験レポート】

第11回:ドーナツ経済学で考えるサーキュラーエコノミーplusの価値

第11回では、2050年までに100%サーキュラーエコノミーの実現を目標に掲げているオランダの首都アムステルダムが正式に都市政策として採用した「ドーナツ経済学」の考え方について学び、アムステルダム在住のサーキュラーエコノミー専門家も交えて、ドーナツ経済学の視点から横浜が掲げる「サーキュラーエコノミーplus」の本質的な価値について考えていきます。

西崎梢(Circular Economy Hub Amsterdam)

サーキュラーエコノミー・スペシャリスト。オーストラリアで高校・大学卒業後、現地でマーケティング分野で働いた後帰国。東京を拠点にPR・CSRコンサルタントとして国内外のブランドを支援。2020年1月よりオランダ・アムステルダムに拠点を移しサーキュラーエコノミーを専門に活動。

加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD編集長)

1985年生まれ。東京大学卒業後、リクルートエージェントを経て、サステナビリティ専門メディアの立上に従事。2015年12月に Harch Inc. を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。現在はサーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市で「Circular Yokohama」など複数の事業を展開。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格保持者。

セッション概要

当日の流れ 冒頭:イントロダクション(5分)
第1部:ゲストトーク(20分×3)
「ドーナツ経済学とは?」加藤氏
「アムステルダムのドーナツ最前線」西崎氏
「Doughnut Economics Action Labとは?」
第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「ドーナツ経済学で考えるサーキュラーエコノミーplusの価値」
第3部:ネットワーキング(15分)
ゲスト講師 西崎梢氏(Circular Economy Hub Amsterdam)
加藤佑(Circular Yokohama/IDEAS FOR GOOD編集長)
モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課)
日時 3月17日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

2050年までに100%サーキュラーエコノミーの実現を目標に掲げているオランダの首都・アムステルダムは、2020年4月、コロナ禍の真っ只中で世界で初めて「ドーナツ経済学」を都市のサーキュラーエコノミー戦略として採用した「Amsterdam City Doughnut」を公表し、世界中で話題を呼びました。

ドーナツ経済学は、英国の経済学者ケイト・ラワース氏によって2012年の提唱された概念で、地球の資源の範囲内で社会的な公正を実現し、誰もが「繁栄」できる経済の実現を目指しています。2020年10月にはドーナツ経済を概念から具体的なアクションに変えるためのオンラインプラットフォーム「Doughnut Economics Action Lab」が正式オープンし、その輪はアムステルダムだけではなくロンドン、コペンハーゲン、ブリュッセル、ベルリン、バルセロナ、カリフォルニア、オーストラリアなど世界中の都市に広がっています。

今回のセッションでは、この「ドーナツ経済学」についてより深く学び、ドーナツ経済の視点から横浜がビジョンとして掲げる「Circular Economy Plus」の価値や可能性について皆さんと一緒に考えていきます。

一人目のゲストは、Circular Economy Plus School の主催団体である Circular Yokohama の加藤です。社会課題をクリエイティブに解決する世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」やサーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」なども運営し、3月5日には東京で日本で初めてとなるドーナツ経済ワークショップ「Tokyo Meets Doughnut」も主催した加藤より、ドーナツ経済学の基礎的な概念について詳しく解説させていただきます。

そして二人目のゲストは、現在アムステルダムに在住しているサーキュラーエコノミー・サステナビリティ専門家、Circular Economy Hub の西崎こずえ氏です。英国エレン・マッカーサー財団の公式ラーニングプログラムも受講し、世界最先端のサーキュラーエコノミー事情に精通している西崎氏からは、アムステルダムが昨年公表したサーキュラーエコノミー戦略「Amsterdam Circular Strategy 2020-2025」および「Amsterdam City Doughnut」 の詳細、同市内で展開されている具体的なサーキュラーエコノミープロジェクトの具体的な事例について詳しくご紹介いただきます。

後半のディスカッションでは、横浜でCircular Economy Plusの旗振り役となっている横浜市政策局の関口昌幸氏も加わり、ドーナツ経済学と横浜のCircular Economy Plusの共通点や差異、ドーナツ経済のレンズから見た横浜が持つ課題や可能性についてより深く議論を行います。ドーナツ経済学について詳しく知りたいという方、海外最先端のサーキュラーエコノミートレンドや事例について知りたいという方はぜひお気軽にご参加ください。

こんな方におすすめ

・ドーナツ経済学について詳しく学びたい方
・アムステルダムのサーキュラーエコノミー戦略について詳しく知りたい方
・ドーナツ経済とサーキュラーエコノミーの関係性について知りたい方
・ドーナツ経済の視点から見た横浜の可能性について考えたい方

ドーナツ経済学とは?

ドーナツ経済学は、英国の経済学者ケイト・ラワース氏によって提唱された新たな経済学の概念であり、地球資源の範囲内で社会的公正を実現し、誰もが「繁栄」できる経済の実現を目指しています。2020年5月には、2050年までに100%サーキュラーエコノミーを目指しているオランダ・アムステルダムがこのドーナツ経済モデルを都市政策に適用した「Amsterdam City Doughnut」を公表し、話題となりました。2020年10月、ドーナツ経済をアクションに移すためのオンラインプラットフォーム「Doughnut Economics Action Lab」が正式ローンチし、現在ではブリュッセルやコペンハーゲン、ロンドン、クアラルンプールなど世界中の都市でドーナツをまちづくりに取り入れようとするムーブメントが広がっています。

フィールドワーク概要

当日の流れ 第11回目は、ドーナツ経済学の考え方を都市に適用する際のフレームワーク「Thriving City Portrait」を用いて、「繁栄する都市・横浜」の未来像を描くワークショップを行います。ワークショップで描いた横浜のドーナツは、ドーナツ経済学の実践を推進するグローバルネットワーク「DEAL(Doughnut Economy Action Lab)」を通じて世界に発信し、サーキュラーエコノミーへの移行を進める海外の都市との連携のきっかけを生み出します。
コーディネーター 加藤佑(Circular Yokohama)
日時 3月20日(土)13:00~15:00
場所 ことぶき協働スペース
レポート ドーナツ経済学を用いて考える、横浜のまち・環境・人に優しいまちづくり【体験レポート】

第12回:公民連携による横浜発のサーキュラーイノベーション

最終回となる第12回では、11回までの学びを振り返りつつ、サーキュラーエコノミーplusの中軸となる「公民連携とイノベーション」に焦点を当てます。リビングラボを拠点としつつ、産官学民がどのように連携しながら横浜でサーキュラー・イノベーションを起こしていくかを参加者の皆さんと共に議論し、横浜の循環する未来に向けたネクストステップを描きます。

大澤幸生(東京大学工学系研究科教授)

1995年に東京大学工学研究科で工学博士を取得後、大阪大学助手、筑波大学助教授などを経て東京大学工学系研究科教授。知能情報学とデザイン学、認知科学の境界にあるチャンス発見学およびデータ市場設計学を自ら創始し国際会議や産学ワークショップ等も開催し、2019年には人工知能学会の全国大会をプログラム委員長として初めて国際化した。2020年からは独自のシミュレーションからStay with Your Communityという生活スタイルがコロナ禍においても自粛解除戦略としてのワクチン接種戦略としても有効であることを示して西村経済再生大臣から国民に伝えられ、横浜市のハマトークでの対談、NHKスペシャルなどの報道でも繰り返し伝えられている。

杉浦裕樹(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事)

特定非営利活動法人横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事。学習院大学卒業後、舞台監督として国内外で音楽・ダンス・演劇等の現場を経験。2002年にNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボの活動を開始し、2003年にNPO法人化。2004年にニュースサイト「ヨコハマ経済新聞」を開設。2011年にシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」を開設。2013年に市民包摂型ものづくり工房「FabLab Kannai」の運営を開始。2014年に横浜市内の地域課題を市民参加型で解決していくウェブプラットフォーム「LOCAL GOOD YOKOHAMA」を開設。LEARN、MAKE、SHAREのキーワードで学びと連携の場づくりに務めている。

河原勇輝(株式会社太陽住建代表)

株式会社太陽住建(横浜型地域貢献企業プレミアム企業)代表取締役。地域の空き家を活用したまちづくり事業「solar crew」は第8回グッドライフアワード環境大臣賞を受賞。本業の傍ら、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス代表理事、ヨコハマSDGsデザインセンター 地域コーディネーター、NPO法人グリーンバード横浜南チームリーダーなども務める。

関口昌幸(横浜市政策局共創推進課担当係長)

2012年から横浜市政策局政策支援センターにて「市民参加型の課題解決の実現」「地域経済の活性化」のためにオープンデータ活用による地域課題解決イノベーションの仕組みづくりに従事。現在は同市政策局共創推進室にて、産官学民の共創による地域課題解決拠点、リビングラボを市内各地で展開。2019年、循環型まちづくりによる公民連携イノベーションモデルとして「サーキュラーエコノミーplus」ビジョンを策定。

セッション概要

当日の流れ 第1部:ゲストトーク(30分×2)

「Circular Economy Plus School 振り返り」(30分)加藤氏
「イノベーションを創出する『データジャケット』」(30分)大澤氏第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「公民連携による横浜発のサーキュラーイノベーション」

ゲスト講師 大澤幸生(大学:東京大学工学系研究科教授)
関口昌幸氏(行政:横浜市政策局共創推進課)
杉浦裕樹氏(NPO:横浜コミュニティデザイン・ラボ)
河原勇輝氏(企業:株式会社太陽住建)
モデレーター: 加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD 編集長)
日時 3月24日(水)18:00~20:30
場所 オンライン

セッションのみどころ

最終回となる第12回では、第11回までの学びを振り返りつつ、サーキュラーエコノミーへの移行に欠かせない産官学民のクロスセクター連携によるオープンイノベーションをどのように実現していくか、企業、行政、アカデミア、市民(NPO)それぞれの立場からゲストをお呼びし、今後の具体的な展開について議論していきます。

第1部のセッションでは、まずはじめにCircular Yokohamaの加藤より、過去全11回の議論およびフィールドワークの内容をまとめた振り返りのセッションを行います。Circular Economy Plus Schoolでの学びを皆さんと一緒に整理していきます。

続いて、東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻・大澤幸生教授より、サーキュラーエコノミーplusのビジョン実現に向けた具体的なイノベーション創出手法について学びます。大澤研究室は独自のチャンス発見手法である「データジャケット」の概念を用いたデータ活用ワークショップ「IMDJ(Innovators Marketplace on Data Jackets)」を提供しており、2020年9月には横浜市と「ウィズコロナ時代の社会課題をデータ活用と公民連携によって解決するための連携協定」を締結しました。

横浜市内の地域課題を解決し、サーキュラーエコノミーplusのビジョンを実現するために、どのようなデータが必要であり、利活用できるのか。イノベーションのチャンスを発見するための方法論を共有します。

そして第2部のパネルディスカッションでは、大澤氏に加え、地域企業の立場から太陽住建・代表の河原勇輝氏、行政の立場から横浜市政策局の関口昌幸氏、NPOの立場から横浜コミュニティデザイン・ラボの杉浦裕樹氏を迎え、横浜発のサーキュラーイノベーションを生み出していくための具体的なアクションについて議論を進めていきます。

参加者の皆様にも積極的に議論にご参加いただきながら、横浜のサーキュラーエコノミーの未来に向けたビジョンを共に描きたいと考えています。また、セッション後には参加者の皆様同士でつながれる懇親会の時間も用意しています。

横浜の未来について考え、ともにアクションを起こしていきたいという方はぜひお気軽にご参加ください。

こんな方におすすめ
・産官学民連携によるサーキュラーエコノミー推進に興味がある方
・チャンス発見手法「データジャケット」に興味をお持ちの方
・4月以降の具体的なプロジェクトを共に作っていきたい方
・横浜でともにサーキュラーエコノミーに取り組む仲間を見つけたい方

フィールドワーク概要

当日の流れ 最終回は、参加者全員でオンライン懇親会を実施します。ぜひご参加ください。
日時 3月24日(水)20:30~22:00
場所 オンライン

プログラム参加により得られること

1. サーキュラーエコノミーに関する幅広く実践的な知識

Circular Eocnomy Plus Schoolのゲスト講師は、横浜市内をはじめ、国内外でサーキュラーエコノミーや循環型のまちづくりに第一線で取り組んでいる方々です。ビジネスや地域の現場で実際に取り組んでいるからこそ分かるリアルな実践のヒントや社会課題解決のエッセンスを学ぶことができます。

2. 循環型のまちづくりや事業に取り組む人々とのつながり

座学セッションやフィールドワーク、オンラインコミュニティなどを通じて、地域でサーキュラーエコノミーに取り組んでいる方々やこれから循環型のビジネス、まちづくりを始めようと考えている方とつながることができます。循環の実現するうえで最も必要となるパートナーシップを構築する絶好の機会です。

3. オンライン上の学びコミュニティへのアクセス

Circular Economy Plus Schoolの参加者は、Facebook上の参加者限定コミュニティに招待されます。同コミュニティでは、横浜市内の実践活動だけではなく、国内外のサーキュラーエコノミー動向に精通している運営チームから最先端の事例や情報を提供予定です。また、コミュニティ内において自身の活動を紹介することも可能です。

プログラム参加費用

Circular Economy Plus Schoolへの参加費用は下記となっています(価格は税別となります)。

座学セッション

1,500 円/回(学割:1,000 円)
全12回パッケージ:15,000 円(学割:10,000 円)

フィールドワーク

1,500 円/回(学割:1,000 円)
※第1回・12回の懇親会、第7回のフィールドワーク(greenbirdごみ拾い活動)は無料

サーキュラーエコノミーとは?

サーキュラーエコノミー(循環経済)は、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄を前提としたリニアエコノミー(直線経済)に代わる新たな経済概念です。サーキュラーエコノミーは最初から廃棄物が出ない製品設計を行い、一度経済システムの中に投入した資源はできる限り長く価値を保持して使用しつづけることを通じて、経済成長と環境負荷を分離(デカップリング)し、自然のシステムを再生していくことを目指しています。

気候危機や資源枯渇、貧困・格差など様々な社会課題が山積するなか、ポストコロナにおける経済のありかたとして世界中の都市や企業がサーキュラーエコノミーへの移行を進めています。

※「サーキュラーエコノミーplus」とは?

サーキュラーエコノミーplusは、横浜市が掲げるビジョンです。”plus”は「ひと」を意味しています。サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行をPlanet(環境)、Profit(経済)だけではなく People(人々)の視点からも捉え、より包摂的で誰もに恩恵が行きわたる形での移行を進めることで地域全体のウェルビーイングを実現することを目指しています。

ビジョンは「ローカル・フォー・ローカル」「サステナブルデベロップメント」「ヘルスプロモーション」「パラレルキャリア」という4つを主な活動領域に定めており、公民連携によるオープンイノベーションにより持続可能な循環型のまちづくりを推進しています。

サーキュラーエコノミーplusの概念図

よくあるご質問

Q:横浜市内在住でなくても受講可能ですか?
はい。横浜市外の方でももちろん申込可能です。座学セッションはオンライン受講のため全国・海外どこからでも視聴可能です。サーキュラーエコノミーについて学びたい方、日本で具体的にどのような取り組みが行われているのかを知りたい方、お住まいの自治体での循環型まちづくりの参考にしたい方など、どなたでもぜひお気軽にご参加ください。

Q:特定の回にだけ参加することは可能ですか?
はい。ご自身の興味があるテーマにだけ参加いただくことも可能です。また、座学セッションにだけ、フィールドワークにだけ参加することも可能です。座学セッションについては、参加日時の都合が悪い場合でも後から録画視聴をすることも可能です。

Q:領収書を発行していただくことは可能ですか?
はい。領収書を発行することも可能です。別途お問合せフォームからお問合せください。

Q:欠席した場合や復習のために後から録画アーカイブを視聴することは可能ですか?
はい。座学セッションに限り、参加チケットをご購入いただいた方は後から録画アーカイブを視聴いただくことが可能です。万が一スケジュールが合わない場合でもご安心ください。

レポート一覧

Circular Economy Plus School のレポート一覧を下記からご覧いただけます。

主催団体

同プログラムは、ポストコロナにおける持続可能な横浜のまちづくりを考えるLOCAL GOOD YOKOHAMA 2.0実行委員会が主催しています。実行委員会は、下記3団体により構成されています。