「似て非WORKS」は、美術家の稲吉稔氏と役者の渡辺梓氏によるアートプロジェクトです。『時代や文化、多くの「異」から予想外で自由な異言語(アイデア)を重ねることで「元何か」を「今何か」へ変える』をコンセプトに、廃材を活用したアップサイクルアート作品づくりや空間制作(アートリノベーション)、アートコミュニティラウンジの運営などを行っています。
稲吉氏と渡辺氏は、もともと2010年に横浜の中でも多国籍な人々が暮らすエリア、中区若葉町にあった元銀行の古いビルに出会い、そのビルを生活拠点としながらアートスペース「nitehi works」を運営していました。2017年からはその裏通りにある末吉町の二階建て古民家に拠点を移し、[Up cycling love at art]または「ゆたかなイばしょ」という名の「廻るアートラウンジ」をまちの中につくる活動を展開しています。
現在は「nitehi works」に「BankART AIR R16」「北仲ブリック」「泰生ポーチ」を加えた4つの常設拠点を持ち、横浜のまちを回遊しながらそれぞれのエリアが持つ主体性を育てつつ、そこで生まれた作品をまちの中で巡回展示し、まちの人々と一緒に「元何か」から「日常の風景」をつくりだしています。