サプライチェーンを可視化する「chain」

chainは、「顧客体験をアップデートする」をコンセプトに、専用のアプリでものづくりのストーリーを伝えるプロジェクトです。

製品の製造過程においてどのような経路(工場など)を辿って製品が作られたかなど、製造の様子がわかる写真やデータをブロックチェーン技術を活用してネットワーク上に保存し、アプリでその情報を閲覧することができます。

同プロジェクトは、「ものづくりのストーリーを価値あるものに」をミッションに掲げる株式会社MeSHLIFEが、生産者やサプライヤーにおける様々な課題解決やサステナブルな社会の実現を⽬指して2021年4月から開発を始めています。

開発の背景には、アパレルや農作物も含め、製品のサプライチェーンの上流にいる作り手の顔が見えず、結びつきが希薄になっていることがあります。そのため、製品の原材料や素材を製造・調達する方法が人または環境に害を及ぼしている可能性があることや、製品に込められた想いやこだわりを生活者が受け取りにくくなっています。

chainはこれらの課題に目を向け、専用のアプリを使って製造過程ごとに写真を撮影し、工場名や日付、場所などあらゆるデータを蓄積することを可能にしています。さらに、これらのデータの信ぴょう性を高めるために、ブロックチェーン技術を使ってデータの改ざんを防ぐ仕組みを構築しています。閲覧する際にはQRコードを読み取るだけで時系列につなぎ合わせた製造過程の様子が閲覧できます。chainは現在プロダクトの開発段階にあり、今後は衣服をはじめ、木材や食材などあらゆる業界と協業し2022年春のサービスローンチを目指しています。

さらに今後は、環境指数(水やCO2排出量)の指標とchainのデータを繋ぎ合わせ、ESGを配慮した情報を提示することも模索しています。

ここがサーキュラー!

1. ブロックチェーン技術やアプリケーションを使ったサプライチェーンの可視化

chainは不透明なサプライチェーンの可視化を実現するサービスです。さらに、ブロックチェーンの特徴を活かして改ざんされない、信ぴょう性の高い情報を届けることが可能です。また、アプリを活用することで生産者側は簡単に情報を提供することができ、閲覧する側もQRコードを読み取るだけで容易に情報を得ることができます。

2. 製造過程のストーリーを伝えることで関係性を構築

chainで大切にしたいポイントの一つは、製造過程のストーリーを伝えることです。生産者が伝えたいストーリーに沿って製造の各プロセスを撮影し、それらをつなぎ合わせて想いやこだわりを示すことで、共感を得ることも可能になります。結果的に、作り手と受け手との新たなつながりの創出や製品への愛着を育むことにもつながります。

3. 情報を開示することで、購買活動に貢献

購買活動は生産者への「応援」と捉えることもできます。chainを活用することで製造する人の顔や想いを知るだけでなく、環境や社会に貢献していることを証明するデータなど、あらゆる情報を集約することが可能です。それによって、生活者に価格以外の判断軸を提供できます。自分にとって心地よいと感じられるモノを選ぶことで製品を長く大切に使う心も養うことに繋がります。

プロジェクト概要

運営主体 株式会社MeSHLIFE
カテゴリ ブロックチェーン・サプライチェーン
設立日 2021年4月
住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 オーシャンゲートみなとみらい8F
URL https://www.meshlife.net/
連絡先 お問い合わせページ

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循環ガチャ

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RiPiЯ

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Waveよこはま

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ベイバイク

ドコモ・バイクシェアの自転車シェアサービスの一つ、baybike。自転車を必要とするときにだけ利用することで、シェアリングエコノミーの特徴である“遊休資産”の活用に繋がります。

StockBase

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MAGO GALLERY YOKOHAMA

サステナブルアートの先駆者・長坂真護の専属ギャラリー。ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用して制作した作品等を販売し、先進国と開発途上国の間で循環が生まれるビジネスモデルを実現。

FOOD LOOP

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クラフトビールペーパー

クラフトビールを醸造する過程で廃棄されるモルト粕をクラフト紙に混ぜ込んで作られた再生紙。廃棄物を価値ある紙製品に変え、アップサイクルを実現することを目指してブルワリーや飲食事業者との連携を進めています。

Zero Ring

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アクアポニックス

水耕栽培と養殖を掛け合わせ、魚・微生物・植物の三者が生態系をつくる「循環型有機農業」のシステム。既存の農業・養殖業の生産・流通・資源循環のあり方を変え、資源の最小化、地産地消の推進、地域コミュニティの活性化に貢献しています。

Coco&K.

Coco&K.のバッグや小物は、フィリピンの環境問題に取り組むNGO団体「Kilus Foundation」の活動によって生まれたアップサイクル品。ジュースのアルミパックを再利用し、フィリピンの環境、雇用、教育の問題の改善につなげています。

TENTO

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アイカサ

街中のカサスポットで簡単に傘を借りたり返却したりすることができる傘のシェアリングサービス。アイカサの傘は耐久性に優れ、かつ修理可能な設計となっており、使い捨て傘の廃棄量を減らすことにつながっています。

ウェブいいかも市

サステナブル志向の地域店の美味しくて素敵な品々が月に1度楽しめる、地域の共同購入「ウェブいいかも市」。テイクアウトでは味わえないつながりを感じられる新しい地域店への応援のカタチです。

めぐる布市

寄付布を活用したアップサイクルブランド「AppliQué」が新型コロナウイルスの流行を機に、布や手芸用品のアウトレットマーケット「めぐる布市」をスタート。布の循環とアップサイクルを通じた地域コミュニティを構築しています。

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環境絵日記

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NPO法人 フードバンク横浜

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横浜リユースびんプロジェクト

びんの地域循環と地産地消をテーマにした、横浜の地域密着型環境保全プロジェクト。プロジェクトオリジナルのリユースびんと飲料をプロデュースし、環境問題にも地域活性化にもアプローチしています。

横横プロジェクト

横浜市の脱炭素イニシアチブ「Zero Carbon Yokohama」の一環として、青森県横浜町の再エネを横浜市内の企業に供給する地域連携プロジェクト。みんな電力のブロックチェーン技術を活用して電力の産地証明を実現しています。

WEショップ

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かながわアップサイクルコンソーシアム

石灰石を主成分とする新素材「LIMEX」の開発元、株式会社TBMと神奈川県との連携により発足した官民協働型の「かながわアップサイクルコンソーシアム」。アップサイクルを通じてサーキュラーエコノミーを推進しています。

Circular Economy Plus Tシャツ

横浜市内の廃棄ペットボトルからサーキュラーTシャツの制作を目指すプロジェクト。ごみ拾いはgreenbird、Tシャツ素材は日本環境設計、デザインは横浜出身のデザイナー、印刷はゼロカーボンにより大川印刷が担当しています。

buøy

海洋に廃棄されたプラスチックごみを美しい工芸品に生まれ変わらせる「buøy」。異なる素材や色のプラスチックを混ぜて成形する特殊な製造工法が特徴です。株式会社テクノラボの「Plas+tech project」から誕生しました。

ファブラボ関内

横浜・関内にある市民のための実験工房「ファブラボ関内」。3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタル工作機器を常備し、ワークショップなども随時開催。ものづくりを民主化するコミュニティ拠点としても活用されています。

似て非WORKS

アーティストの稲吉稔氏・渡辺梓氏によるアップサイクル・アート。日常の中で見過ごされがちな消費されない「価値」や「資源」を探し出し、「そこにしかない、そこだからこそ生まれる『気付き』」を軸に活動を展開しています。

Yワイひろば

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金澤八味

廃棄予定のアマモを肥料として活用し、地元農園で唐辛子などの野菜を栽培、地域発の名産品を開発。環境教育の一環として小学校とも連携。海を綺麗にし、子供を育て、経済を活性化させる循環型農業プロジェクトです。

ヨコハマ・ウッドストロー・プロジェクト

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