株式会社StockBaseは、企業で不要となった災害備蓄用品を地域の食支援団体や子ども食堂へ寄付する事業を行なっています。同社は横浜市立大学の学生のアイデアから生まれ、2021年4月に正式に会社として事業をスタートしました。また、同年8月には、横浜市のスタートアップを支援する「YOXOアクセラレータープログラム2021」の支援企業に採択されました。
同社は、企業が寄付したい備蓄品をStockBase公式サイトの「Stockパントリー」に掲載し、パントリーの登録団体が受け取りたい品目と数量を自由に選ぶことができる仕組みを作っています。そして、企業が備蓄品を入れ替える日程に合わせ、企業の所在地からなるべく近くにある団体に配送を行います。取り扱う主な備蓄品は、お水やお米、カンパン、レトルト食品、おかゆ、カロリーメイトなどで、これらの循環をつくることで食品ロスの削減や地域社会への貢献を行なっています。
StockBaseの特徴は、さまざま備蓄品を最適な寄付先へ送り届けることができる点です。たとえば、こども食堂や食支援のNPO団体などには食品を、熱中症対策を行いたい建築会社や、マラソン大会を運営する企業にはお水を寄付します。これにより、企業が備蓄品を寄付するときに起こりがちな「寄付の押し付け」を防ぎます。
なお、今後は企業に、不要となった備蓄品を寄付することを前提にした「出口まで考えた災害への備え」を行ってもらうため、備蓄品の購入や管理も手がけていく予定です。