横浜駅直結の「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(以下、横浜ベイシェラトン)」は、ホテルが中心となり、地域で食の循環を作り出しています。
横浜ベイシェラトンは、ホテル内に9つのレストランがあり、食品廃棄物が大量に出てしまうのが長年の課題でした。そこで導入したのが、「ヤサイクル」です。ヤサイクルは、ホテルのレストランで出た生ごみを専用の機械で堆肥化し、その堆肥を三浦市、横須賀市、横浜市などの契約農家に提供、その堆肥で育った野菜をまたホテルのレストランで使用するという「自立循環型」食品リサイクルループです。横浜ベイシェラトンでは、2008年からこの取り組みを続けています。
また、2021年4月からは、ホテル2階のオールデイブッフェ「コンパス」にて、神奈川県の食材をふんだんに用いた朝食ブッフェ「神奈川朝食」の提供を開始し、地産地消の推進にも力を入れています。全50種以上用意されるメニューには、小田原の梅干しや大山のとうふ、丹沢の卵、三浦の干物やわかめ、三ツ沢のお漬物など、シェフが厳選した神奈川県内の多様な食材が使われ、サラダには季節ごとに地元の生産者が提案するさまざまな野菜が入っています。地元のお客さんに地元の生産者を応援して欲しいという想いを込め、オリジナルランチョンマットでの食材紹介や、お料理横のPOPでの生産者の紹介など、食べ手への発信にも取り組んでいます。