「クラフトビールペーパー」は、クラフトビールを醸造する過程で出るモルト粕をクラフト紙に混ぜ込んで作られた再生紙です。
クラフトビールの醸造所において、モルト粕はひと月の醸造で約2トン排出されることもあり、現状そのほとんどが廃棄されています。廃棄物を価値ある紙製品に変え、アップサイクルの実現を目指してこのプロジェクトが生まれました。本プロジェクトは2021年5月に製造を開始し、同年6月に販売開始。製品開発段階では、株式会社横浜ビールの協力を得て同社のモルト粕を使用しています。
ペーパーにはところどころにモルト粕の粒が見受けられ、モルトの存在を確かに感じる味わい深いクラフト紙に仕上がっています。出てくる色味や繊維の質感にこだわり、原料の配合比率と厚みの研究を重ね、破れにくくコースターや名刺等に活用しやすい性質の紙が出来上がりました。
現在はクラフトビール提供時に活用できるコースター、名刺、ポストカードのほか、メニュー表など様々な用途で使える原紙を展開中。廃棄物削減に向けた取り組みのひとつとなるよう、横浜市内をはじめとした各地のブルワリーや飲食事業者との連携を進めています。
※本商品は、Circular Yokohamaが運営するYOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUMにて展示販売を行っています。